京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
「岳人」2003年6月号に掲載した記事をもとに2008年11月再構成
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三方をぐるりと山に囲まれた京都は、恵まれた自然環境にある。月2回のミーティング(集会)は、東山大文字の麓にある銀閣寺の近くの喫茶店で行われている。
京都雪稜クラブは設立してから25年と比較的新しい山岳会と言える。20代の学生から70代までと年齢や性別をこえて山を楽しんでいる。最近の会員の人数は50名弱で、20代と30代で約30名弱と、若い会員の占める割合が多い。2007年度の山行回数は年間約360回、参加人数延べ約1000名弱と、小規模な山岳会にしては活発な活動を行っている。
「京都北山のハイキングから厳冬期のアルプスまで」を謳い文句に、ハイキング・縦走・アルパイン、フリー、アイスクライミング・沢登り・山スキー・海外登山と何でもありの欲張った山岳会でもある。
このような活発な活動は、会員一人ひとりの自主的な活動にあるのはもちろんだが、講習会や合宿、会山行が充実していることも大きな要因といえる。
また京都静原の山小屋で行われる懇親会は夏と冬の年2回恒例となっている。夏は野外でバーベキュー、冬は小屋で鍋を囲み、夜が更けるまで賑やかな笑い声が山間に響きわたる。この懇親会では山の道具や本などのオークションも行っている。
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岩登りの初心者講習は、室内ジムや不動岩(ゲレンデ)でフリークライミングの体験、京都大原の金毘羅でザイルワーク等を学んで御在所岳や雪彦山でマルチピッチの経験を積む。
2008年度は海に囲まれた小豆島の拇岳でフリーとマルチピッチを楽しんだ。マルチピッチならではの高度感、眼下に広がる素晴らしい景色を眺めながらのクライミングは感動した。
沢登りは、比良・大峰・台高の入門コースを溯行。
冬山講習会では、インドアでの冬山装備と生活、滑落停止や雪崩(ビーコンやゾンデ棒の使い方も含め)について行い、アイゼントレーニングは金毘羅などで行っている。金毘羅の岩場は、古くから京都の岳人に親しまれいろんな山岳会の人たちでいつも賑わっている。Y懸の頭からは、大原の里が箱庭のように眼下に広がり美しい。
これらの講習会は、それぞれの分野で得意とするメンバーがいて講師役を務めている。
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2007年度GW合宿は、白山縦走、白馬山スキー、屋久島沢登りと幅広いジャンルの計画があがった。GW時の沢登りは2005年の西表島に続き2回目、沢旅以外にも島旅を満喫することが出来た。また、夏合宿は剣岳チンネ左稜線、黒薙川北又谷、奥利根大白沢池集中のパーティがでた。特に沢登りでは上級と初中級の3パーティと大いに賑わった。初中級の大白沢池集中は、2パーティが集中して交差するといったユニークな企画だった。山深い山中での集中は見事に成功し、歓声をあげて喜び合った。
2008年度GW合宿は、前穂高北尾根、不帰T峰と登攀メインだった。夏合宿は朝日白馬縦走、滝谷、飯豊胎内川、南アルプス倉沢、平ヶ岳二岐川と縦走、岩・沢の計画があがり、たくさんのメンバーが熱い想いを込めて入山した。 冬山では、毎年11月にプレ冬山行を実施して雪山に向けて足ならしを行う。2007年度正月合宿では、社会人にとって貴重な休暇を丸々活かした7日間の南アルプス大縦走や北岳ピークハントを成功させて新年度に向けて第一歩が始まった。
また、2007年度から始まった八ヶ岳集中。レベル別にグループ分けして東面の尾根をのぼり赤岳で集中する。天候等で昨シーズンは成功しなかったが会山行としては面白い企画だった。
合宿・会山行は会員なら誰でも参加できる。それぞれの能力や、やりたいことを考慮してコースや形態が決まる。初心者は無理のないコースが設定されるが、思わぬ経験を積めるチャンスでもある。
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入会して最初に購入した山道具が冬装備だったとか、はじめての本格的な山行がアイスクライミングや厳冬期の槍ヶ岳だったという人もいる。それでもいろんな経験を積んで実力を付け、次第に自分でも企画を出し、自発的な山行を行っている。
また大学のサークルや他でいろんな経験を積んでから入会した人もさらに実力アップを目指し、新たな課題に挑戦している。
そしてそれぞれが自分の志向や目標に合った山に向かい、仲間を求め、心から山を楽しんでいる。京都雪稜クラブは、このような山岳会です。