京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
メンバー | CL河原、上田、里見、稲野、西村 |
---|---|
期日 | 2004年3月12日(金)夜〜3月14日(日) |
山域 | 新潟県 妙高山周辺 |
山行形態 | 山スキー |
文責 | 里見 |
沈丁花の香り漂い、日差しも優しく柔らかく、すっかり春めいてきた今日この頃。でも山にはまだまだ雪がいっぱい!白銀の世界を求めて、はるばる新潟へ行ってまいりました。 この冬のボーナスをはたいて買った山スキー一式。しかしせっかく買ったのに、気づいてみるとゲレンデスキーにしか行っていませんでした。これでは陸サーファーと同類。山ヤの端くれを名乗る資格すらないではありませんか。河原さんのお誘いに二つ返事をして、この山行を心待ちにしておりました。
我ら精鋭?5名の期待と荷物とを満載して、河原号は京都を出発したのであります。渋滞もなく比較的快調に進み、小布施のハイウェイオアシスで仮眠。あずまやの下に手早くテントを張り、紳士??4名はテントで、今回の紅一点の稲野嬢は車中で一休み。仕事の疲れもあり、一瞬で寝入りました。
6時起床。天気はよさそうです。いざ出発。
3本のリフトを乗り継ぎ、1850Mまで一気に上が・・ろうとしたのですが、途中1箇所リフト乗り場を間違えて階段登高で登り返すという小さなハプニングがありました。
リフト終点でシールを装着し、いよいよ出発です。さすが山スキーの名所と聞き及んでいた妙高、トレースがくっきりついており、他パーティーも我々と前後して次々と山に入っていきます。ゲレンデのお客さんたちの物珍しげな視線を感じてちょっと誇らしい気持ちになりました。久々のシール歩行。斜面を着実に登っていくシールの威力に改めて感激しました。
最初は天気もよく順調に登高していましたが、やがて辺りがガスに覆われ、強風が吹きつけてきました。まっすぐ立っているだけもしんどいほどで、体力が削られていきます。視界も悪くなり、結局、三田原山ピークには登らずに引き返すことになりました。
ゲレンデに戻ると、上部は強風のためリフトが止まっており、我々のプライベートゲレンデと化していました。サラサラの新雪の気持ちよかったこと!この滑りで途中下山の悔しさも帳消しです。駐車場まで下り、後片付けをして次に向かうのは勿論温泉です。汗を流してさっぱりしてご飯を食べに行き、今宵の宿へ向かいました。静かで照明も控えめな、絶好の駐車場を発見していたのです。だいぶ時間に余裕があったので、車中でお酒を飲みながらDVD鑑賞会。「トゥームレイダー」を観ました。みんなで「ありえねぇ〜」などと突っ込みを入れながら楽しく観ました。僕は眠くて時々うつらうつらしてしまいましたが。観終わった後、車のすぐ横にテントを張り、早めに就寝しました。
今日も6時起床。たっぷり睡眠をとったのですこぶる元気です。今日こそ天気は大丈夫そうです。スキー場に向かって駐車場でのんびりとリフトの運行開始を待ち、2本を乗り継いで1590Mの少し下まで上がりました。昨日とは打って変わっていい天気です。どんどん高度を稼ぎ、デポ地点には結構すんなりと到達しました。
赤倉岳までの往復は登り返しがあり、時間の都合もあるので、ピークハントは取りやめて下山することになりました。
いよいよお楽しみの時間です。昨日とは違って先行パーティーはなく、白銀のキャンバスは我々だけのもの。さあ滑降開始です!広い樹林帯の中、思い思いにシュプールを描いていきます。もう最高!!滑りながら、顔が「えへへー」とにやけているのが自分でもわかりました。
途中で下から登ってくる他パーティーに会いましたが、彼らはさぞがっかりしたことでしょう。我々のシュプールは5人5様、もう余地がないほどめぼしい斜面を刻んでいたのですから。やっぱり早起きは得なのです。
本当に気持ちよく、あっという間に下まで滑り降りてきてしまいました。素晴らしかった!これぞ山スキーですね。
帰りの高速では、ちょっとだけ車の運転をさせてもらいました。ペーパードライバー歴8年、名ばかり優良運転者の実力を遺憾なく発揮。車内に何度か小さなどよめきが広がり、結構スリルを楽しんでいただけたようで何よりです。これから運転の機会も増えると思うので、今後ちょっとずつうまくなると思います、多分。
1日目の天気が悪かったことは残念でしたが、楽しいメンバーと一緒に山スキーの魅力を堪能できてよかったです。ありがとうございました。
早くも3月も半ばですが、山スキーシーズンはまだ続きます。これからも貪欲に楽しんでいきたいと思います。