京都雪稜クラブの案内(会の紹介)

山に遊び…そして山に学ぶ?京都雪稜クラブについて

「岳人」2003年6月号に掲載した記事をもとに2013年9月再構成

若さ溢れるオールラウンドな活動

京都雪稜クラブは設立してから30年と比較的新しい山岳会と言える。20代の学生から70代までと年齢や性別をこえて山を楽しんでいる。最近の会員の人数は40名弱で、20代と30代で約20名弱と、若い会員の占める割合が多い。2012年度の山行回数は年間約300回、参加人数延べ約650名弱と、小規模な山岳会にしては活発に活動している。
「京都北山のハイキングから厳冬期のアルプスまで」を謳い文句に、ハイキング、縦走、アルパインクライミング、フリークライミング、アイスクライミング、沢登り、山スキー、海外登山と何でもありの欲張った山岳会でもある。
このような活発な活動は、会員一人ひとりに自主性があるのはもちろんだが、講習会や合宿、会山行が充実していることも大きな要因といえる。
また年2回の懇親会も恒例となっている。冬の懇親会は京都静原の山小屋で鍋を囲み、夜が更けるまで賑やかな笑い声が山間に響きわたる。この懇親会では山の道具や本などのオークションも行なっている。

講習会・合宿でレベルアップ

岩登りの初心者講習は、室内ジムや不動岩(ゲレンデ)でフリークライミングの体験、京都大原の金毘羅でザイルワーク等を学んで御在所岳や雪彦山でマルチピッチの経験を積む。
沢登りは、比良・大峰・台高の入門コースを溯行。
冬山講習会では、冬山装備と生活、滑落停止や雪崩(ビーコンやゾンデ棒の使い方も含め)について学び、アイゼントレーニングは金毘羅などで行っている。金毘羅の岩場は、古くから京都の岳人に親しまれ、いろんな山岳会の人たちでいつも賑わっている。Y懸の頭からは、大原の里が箱庭のように眼下に広がり美しい。
これらの講習会は、それぞれの分野で得意とするメンバーがいて講師役を務めている。

2012年度夏合宿は、9月の連休を利用し、南アルプスの甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳で実施。入会1年目のメンバーは縦走班で参加し、登山に必要な装備や生活技術などの基礎を確認するとともに、会員同士の親睦を深めた。また、沢班も構成し黄蓮谷右俣を遡行した。甲斐駒ヶ岳頂上で、縦走班と沢班の合流を計画し、残念ながらタイミングをうまく合わすことができなかったものの、参加者それぞれが収穫のある合宿となった。
冬山では、毎年11月にプレ冬山行を実施して雪山に向けて足ならしを行なう。2012年度は、八方尾根にて歩行技術や生活技術、滑落停止や雪崩埋没時の救助訓練など、基礎的な技術を確認した。正月合宿は、1月上旬の連休に甲斐駒ヶ岳のピークハントを計画し、入会1年目のメンバーも複数参加する予定だったが、残念ながら悪天候のため中止となった。

講習会・合宿は会員なら誰でも参加できる。それぞれの能力や、やりたいことを考慮してコースや形態が決まるが、初心者には無理のないコースが設定される。

初心者から自立の道へ

入会して最初に購入した山道具が冬装備だったとか、はじめての本格的な山行がアイスクライミングや厳冬期の槍ヶ岳だったという人もいる。それでもいろんな経験を積んで実力を付け、次第に自分でも企画を出し、自発的な山行に取り組んでいる。
また大学のサークルや他でいろんな経験を積んでから入会した人もさらに実力アップを目指し、新たな課題に挑戦している。
上記の合宿以外にも、お盆休みや正月休みなどの長い休みを利用し、アルプスの大縦走や東北・北海道での継続遡行、マッターホルンへの遠征や、海外トレッキング、海外フリークライミングなど、大きな山行が自主・自律的に行われている。
それぞれが自分の志向や目標に合った山に向かい、仲間を求め、心から山を楽しんでいる。京都雪稜クラブは、このような山岳会です。