京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
期日 | 2004/4/30-2004/5/4 |
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山域 | 鳥海山・燧ヶ岳 |
山行形態 | 山スキー |
メンバー | 河原・里見・稲野・西村 |
文責 | 西村 |
天気はどうなるのだろうか。それが心配でした。
道すがら、北陸ではなんだか曇っていたし、新潟では雨が降って霧が立ち込める始末でした。こりゃだめだと思いながら、北に行ったらきっといい天気になるはずなどと気休めを言っていたのですが、それが実際に北に行くと晴れていて最高の天気で、庄内平野の背後に雪をかぶった鳥海山の大きな姿を見られてとてもうれしく思いました。
登山口をどこにするかですが、一度は林道の最上部まで行き、そこから登ることも考えたのですが、あまり除雪が進んでいなかったこともあり、計画通り家族旅行村から登ることになりました。
雪がないのでスキーを担いで行きました。今回は泊まりの用意もあるものでな
かなか荷物がずしっと来ました。あまり、人が入らないルートなのかトレースが全く
有りませんでした。尾根に取付きコルで休憩の後はやっとスキーが使えました。樹林
を抜け、平原へたまに旗竿が引っかかるものの快調に進みました。
青空の下、後ろに月山、前に鳥海となかなかいい感じでした。ところが残り1〜2時間のところで正面に笹藪露出地帯が出現しました。右の谷よりの所には雪がついていたのですが、やや雪庇になっているようでまた綺麗にクラックが走っていたのでスキーを担いで夏道を行くことになりました。さすがに今度はちと、しんどいものがありましたが、笹藪をぬけると突然山小屋が現れ今日の行程は終了となりました。
滝の小屋は2階建てでストーブもついて、畳まで敷いてある立派な小屋で、水場もあり、しかも今日は今のところ貸し切りでラッキーでした。行動時間が短いため早めに着いたので月山、鳥海を望みながらのんびり出来ました。小屋の管理人さんにお酒をもらったし、持ってあがった酒も加えて宴会出来て良かったです。里見シェフ(主夫?)特製の夕食のすき焼きもなかなか美味しかったです。
今日もすばらしい天気でした。雪面が凍っているのを警戒して遅めの出発で
した。もうすでに何人も登っている人がいました。今日も担いでの登りですが昨日よ
り荷が軽いのではるかに楽です。
順調に高度を稼ぎ、すごく青い空、白い雪面、青い
海、水平線、ぽっかり浮ぶ月山、すっかり新緑の山の裾野、その他などなどを見なが
ら五月の山はやっぱいいなと思っておりました。とする内に稜線へ、休憩の後、空荷
で頂上へ。風もなく穏やかで、景色最高でした。七倉山は黒山の人だかり、七倉山か
ら北に下る斜面にはスキー場並みに人がいて仰天しました。違うところから登ってき
て全く本当につくづくもう良かったと思いました。
いよいよ山頂からの滑降。ビデオ
&カメラ撮影開始。出だしはやや急角度となっている。やはり、河原さん、里見さん
はスキー上手です。稲野さんもスキーうまくなって来ていると思います。すでに何本
もシュプールがあるもののなかなかの良い雪質のところを滑れました。大パノラマを
見下ろしながらの滑降は楽しく、あっという間に小屋まで来てしまいました。小屋か
らさらにスキーで下ります。(小屋の管理人さんに、小屋から林道までずっとスキー
で下れるルートが有ることを教えてもらったのでそちらの方から下ることになりまし
た。)少し荷が重くなったものの快調に下り林道へ着きました。そこからは、はるか
離れた車まですっと歩くことになるかと思われました。ところが途中で稲野さんが車
の所まで送ってくれるという親切なおじいさんを捕まえたのでそこからは歩かずに済
みました。ありがとうございました。この後、鳥海山荘でお風呂に入りました。これ
で今日もいい一日でした。お疲れ様でした。というわけではなくて、尾瀬御池までの
長い移動が待っているのでした。
5時起床で、御池駐車場に移動し、スキーを履いてシールを付けて、7
時過ぎを出発。今日もいい天気、日差しがガンガン照りつけて暑いくらいだ。樹林帯
を登り広沢田代へ着く。背後の会津駒ヶ岳が大きい。平ヶ岳その他雪を被った奥越後
の山々が遠くに連なって見えてなかなか豪快だ。熊沢田代、やや木道が露出してい
る。正面には白い燧ヶ岳が大きく見える。だがしかし、山頂には雲がかかっているよ
うだ。残念。ここで廣澤さんを無事発見する。それからさらに登る。少々雪がグズグ
ズして崩れやすい感じの所もあったが、無事山頂直下のスキーデポ地点に着く。山頂
から北はやはりガスがかかり気味だった。ここから歩いて爼ー(まないたぐら)にむ
かう。山頂は風が強い。風でガスがとばされて、大蛇ー、雪で埋まった尾瀬沼、尾瀬
の湿原が見える。
しばらく休憩してからいよいよ滑降の時間。出だしはやや急であ
る。ちょっと先日の鳥海に比べると雪質が悪く、雪質の変化も激しいが、樹林を通り
抜けたり、なかなか変化のあるルートで楽しい。またもあっという間に駐車場に着き
終わってしまう。帰りは燧の湯によったが、露天風呂からは満開の桜の木が見えてな
かなか風流だった。檜枝岐名物の裁ちそばも美味しかった。山椒魚の天麩羅はさすが
に注文できなかった。