京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
メンバー | CL田澤、松田、稲野、木村、上田 |
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期日 | 2004年8月20日夜〜8月23日 |
山域 | 北アルプス 黒部川 赤木沢 |
山行形態 | 沢登り |
文責 | 稲野 |
<赤木沢>
3時ごろ起床。5時半出発。朝は沢に入る気が全くしないぐらい寒かったです。本当に今から沢に入るの??まじで??と思いながら入渓点薬師沢小屋へ向かいました。薬師沢小屋までは下りで、2時間ぐらいなのでけっこうすぐだろうと思っていました。しかし、歩けども歩けども薬師沢に到着せず、すぐだと思っていたので、とても長く感じました。
やっと薬師沢小屋へ到着し、ここで沢支度をしていよいよ沢へ入渓です。今回の沢で一番驚いたというかビックリしたのは、なんとメットも、ハーネスも装着しなかったM田さんの沢スタイルでした。装着しているのは沢スパッツと沢靴と手袋のみです。さすがM田さん!!て感じでした。あとの4人は沢屋らしくハーネスも装着していました。また女性3名は折立で持っていくか悩みましたが、メットも装着してフル装備でした。「やっぱり沢はこの様な基本の装備を装着しないと沢屋ではない」とか「沢屋になるにはまずは格好から」と冗談を言いながらスタートしました。(ちなみに今回はザイルを出す所は無かったです)(メットは折立で置いてくか持っていくかは自由ということになりました)
赤木沢の分岐点で一本休みをとり、さぁ赤木沢へ突入です。今回の沢は本当にスケールの大きさとナメの美しさ、そして山が開けていて太陽の光が直接あたり、水はキラキラと光り、明るいということに感動しました。
「こんな綺麗な沢があるなんて」と思いました。今までは比良や奥の深谷に行く機会が多く、昨年に行ったソウレ谷のナメの美しさにも感動しましたが、今回の赤木沢はそれを上まわりました。赤木沢の石は名前のとおり赤かったです。(だから赤木沢と言うのでしょうか??)そして次から次と大きな滝が続き、巻いたり登ったりとみんな一人一人自分の好きな所を歩き、開放的で沢を満喫することが出来ました。
沢からあがったあとも今までの沢とは違い、緑の草原、赤木平が広がっていて、稜線にでるまで気持ちのいい、最高の沢でした。
最後に少し藪こぎ(ジャンジャン 松田さんに教わりました)がありました。この藪こぎは、なかなか難しく思うように前に進むことが出来ず苦労しました。今まで今回のような藪こぎをしたことがなかったので、初めて体験が出来ました。
この時期だからか、赤木沢で出会ったパーティは一組でした。人も少なく良かったです。
ひとつ残念だったのは、やはり水が冷たく、膝までしかつかってないのに、しばらく入っていたらすぐに身体が冷え、飛び込んだり泳ぐことが出来なかったことです。もう少し暑ければと思いました。でもちょうどあの頃は台風が多く、雨の日が続いていたので、沢中に雨にあたらなかっただけでも感謝です。
北ノ俣岳を過ぎたぐらいから雨にうたれましたが、すでにみんな河童になっていたので雨の中、木道をひたすら歩き、10時間近くの山行を終え、テン場に到着しました。
10時間近く歩くというのも今回初体験でした。
<太郎平から折立へ下山> 22日の晩からきつく降り、雨の中下山
今日は朝早く起きて、薬師岳に行く予定でしたが雨という中止となりゆっくり朝ご飯を食べて下山することになりました。
朝ご飯は棒ラーメンと若干残っていたご飯でした。下山だけだから一袋を5人で食べることになりました。しかし、食べ終わってみんなまだ「食べれるなぁ」ということになり、もう一袋をたいらげてしまいました。
途中から雨もあがり、12時過ぎに下山することができました。車に到着し、ザックから共同装備とか取り出すかと思いきや、みんなお腹が減っていたのか(もちろん私はお腹がなりながら最後のほう歩いていました)行動食を取り出し、松田さんからの差し入れのゼリーを車の前の道路に座り込み、黙々と食べ始めたのです。(笑)とても幸せでした。今回の山行はたくさん食べた気がします。(この食べているところの写真をあとで見ましたが、荷物はほったらかしでみんな食べるのに必死というのが写真からも伝わってきました)
お腹も心も満たされ、お風呂に入り京都へ帰りました。
楽しい山行が出来ました。ありがとうございました。
暑い時にもう一度赤木沢に行きたいと思いました。