京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
メンバー | CL福澤・SL秦谷・荒木(紀) |
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期日 | 2004年9月10日夜〜9月12日 |
山域 | 南紀 十津川八木尾谷 |
山行形態 | 沢登り |
文責 | 福澤 |
前日は道の駅十津川郷にてSTB。4時半に起床し、八木尾を目指したが場所を同定できず通り過ぎて本宮まで来てしまった。車を置くのが国道から100m入った地点なのでアプローチは至極便利だ。
はじめの1時間は河原歩き。堰堤が4つほどありじじくさいなぁと思っていたが、最初のゴルジュが現れてからは、難所のバランスの取れた好い沢だった。
関西周辺の谷による地点・の6m滝は左側を快適に登れる。この沢の核心は関西周辺の谷地点・の6m滝だと思うのだが、ここは空身になって30m補助ロープでアンザイレン、ピトンを一枚打ってそいつで荒木君にビレイしてもらい、左岸の残置ピトンを利用してへつった。登り自体はたいしたことはないのだが、荷上げがえらかった。まず荒木くんに空身で登ってもらい2人で荷上げ。我輩のザックはコンパクトで簡単に上がったのだが、秦ちゃんのザックがスカスカのお菓子のため体積が異様にでかくて、水勢に逆らって荷上げできん。6mm10mのお助け紐では歯が立たず、保険のつもりで持ってきた50mロープを出す羽目になる。45分かかってしまった。荷上げするときはけちらずに長いロープを出して上下からコントロールせんとうまくいかんことを実感した。
その後しばらくは最高に気持ちのいいゴルジュ。
15mと10m連瀑の高巻きは、過去の記録を見るとえらい苦労してはるので、気合を入れた。とりあへず、15m滝の右側を途中まで登りアンザイレン。10m滝下まで偵察、簡単。我輩のザックを荷上げして、後続はザックを担いで登ってもらう。上部も、記録にあるようなかぶり気味の岩場などなく、さして難しいところはなかった。渓相が変わったのかもしれないが、ここが核心とは思えん。
350m2股は快適そうな石垣になっている。ここが今宵のキャンプ予定地であったが、12時過ぎに着いてしまったので、もう少し行程を進めることにする。んで、左に入って30分ばかり進んだのだが、先ほどから断続的に降っていた雨が本降りになってきたので、右岸の台地にツェルトを仮設営したところ、行動再開するモチが上がらずそのまま、宴会に突入した。
荒木流とりあへず焚き火で焼け理論にしたがって、チーズを焼いたらなまらうまかった。けどやっぱり酒は足りんかった。
5時すぎ起床。朝のお勤めに時間がかかり、6時45分行動開始。
もともとゴルジュ沢な上に、空が鉛色なので日暮れ前のように暗い。昨日からの雨で水が濁ってきているので、早く抜けてしまう必要がある。遊ばずにスピーディに行動することが要求される。
ややこしそうな10m滝が現れたので右から巻いた。暗くて足元がよく見えないので補助ロープを引いて登ったが、使う必要はなかった。明るければなんちゅうことはないのだが・・・
この高巻き中に肛門ダムが洪水警報を発令、沢に戻ったところで決壊してしまった。雨のためローぺが濡れてしまい難儀した。どっちみち紙はお持ち帰りなのだから、ローペでなくティッシュでもよいような気がする。
核心は終ったので、ここから先は秦ちゃんと荒木くんに交代でトップを務めてもらった。ちゅーか、我輩が疲れちまったんで任せたのだが、難所もあったので結果オーライで2人には勉強になったと思う。1回の本番は10回のトレーニングに匹敵するのだから。
今まで気づかなかったことだが、フォローに回ると、前の2人のニンニクの臭いが気になってしゃーない。なぜか秦ちゃんがニンニクスライスを2袋も持参していて、夕べ3人で食いまくったからだろう。トップだと気づかないもんだ。そーいやー、6月に奥美濃の沢に行った時も、終始トップだった秦ちゃん、ニンニクスナックの臭いをぷんぷんさせてたな。後日談だが、秦ちゃんは月曜日に出勤したら、“お前夕べ何食った?”と大顰蹙だったらしい。これも社会勉強でんな。ニンニクスライスは2日後にも臭いが残ります。我輩は職場では何も言われなかったけどね。
最後の2股を左に入ると登山道(作業道?)に出た。稜線着11時過ぎ。整備された登山道をそのまま萩集落へ下り山行完了が13時半であった。
関西周辺の谷によると、八木尾谷は黒蔵谷に似ている、という。これは誉めすぎだが、アプローチが短く下山路も整備されているゴルジュ沢は他に多くはない。ゴルジュが好きな人にとっては、ほどほどの緊張感が楽しめて気軽にアプローチできるお勧めの沢である。