奥美濃 千回沢山、不動山(残雪期ハイキング)

メンバー ホリウチ(単独)
期日 2005年4月16日〜4月17日
地域・山域 福井県・岐阜県 奧美濃
ルート 福井県南越前町 大河内〜県境〜不動山〜千回沢山(帰途県境稜線を笹ヶ峰まで往復)
山行形態 残雪期登山

コースタイム

1日目 4月16日(快晴)

6:30廃村大河内7:30出発→入山口の丸太橋7:50→9:50標高1090m 10:10→10:55県境1285m峰11:20→11:35 1294m峰11:45→12:55 1155m峰南肩13:00→13:40 1203m峰14:00→14:40不動山北西300m標高1210m地点(テント泊)

2日目 4月17日

5:40→不動山5:55→6:45千回沢山7:15→8:15テント地(朝食)9:15→11:501294m峰→12:25笹ヶ峰12:40→1294m(昼食)13:10〜14:00→県境1285mショートカット14:15→15:35→16:25廃村大河内(途中でワサビ収穫30分)

所感

2日間素晴らしい天気に恵まれ、思う存分美しい風景を堪能しました。
 奧美濃地方のマイナーな山々なので知らない方がほとんどかと思います。
ですが、広大なブナ林が残され自然の色濃いこんな地域に憧れます。
 道がないのでこの時期に入るのが一番楽です。新緑ならもっと素晴らしいのですが、さらなる薮こぎやルートファインディングが困難です。
 旧徳山村のど真ん中の僻地にあって360度山の中です。
今回は福井県側から県境を越え、長大な支稜を辿ってみました。

 また、10ヶ月ぶりの単独泊まり山行となりました。
2日間とも他の登山者は無く、終始自分のトレースのみです。
貸し切りの山で自分だけの贅沢なひとときでした。

今回の登山の雑感

大河内山への登山道ですが、ほとんど廃道化しており、枝が横に張っていて道を使わない方がましです。
標高750mより上方は雪の回廊ですが、尾根取り付き地点の緩斜面も雪がありました。樹林の中ですが、よく地図を読むことで進路を決めます。
県境からも多量の残雪で地面はほとんど出ていません。
従って薮こぎもわずかです。
 薮こぎ地点 1294m下りだしの標高1250m付近 通過10分 1203m先の不動山との最低鞍部付近 通過20分
 このうち最低鞍部はかなり尾根が痩せていて、崩れ掛けた残雪の固まりがあり、雪上を行けず下巻きをしました。
残雪は多量にあり、雪庇の落ち損ないがたまにあるので注意です。
1294mと1155mのちょうど中間地点に雪壁があり(4m位)その下も急斜面になっていて、ロープをだしました。雪は適度にしまっていて、快適ですが午後は腐り気味です。
 支稜ルート上は標識やテープなどのコースサインは全くありません。
 不動山山頂の赤布と、千回沢山の「各務原山岳会」の標識のみです。

コース上はブナ林がほとんどですが、1155m峰、1203m峰、不動山と千回沢山の最低鞍部標高1150m付近は特に太いブナがあり、このうち1150m付近はテントに絶好の地点です。

 21年前、当時の徳山村門入の集落に泊めてもらい翌日千回沢山を目指 しましたが、猛烈な薮こぎに負け、退散した想い出の山です。しかし山よ り集落が無くなること、そして立ち退く決断をされた話をしんみり聞かされ 印象に残っています。美しい自然にとけ込んだ生活が日本から消えていくのが もったいない気がします。

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