京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
メンバー | CL ハタヤ、SL フクザワ、ヤマグチ |
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期日 | 2005年7月16日(土) |
地域・山域 | 滋賀県 鈴鹿山系 神崎川水系 赤坂谷・ツメカリ谷 |
ルート | 神崎川本流上流発電所付近〜神崎川本流堰堤〜赤坂谷遡行〜(標高740m付近で南東の枝沢)〜ツメカリ谷下降〜神崎川本流下降〜発電所付近 |
山行形態 | 沢登り |
地形図 | 御在所山(1:25000図) |
7:00 京都駅(京都東〜八日市 有料道路使用)
8:50 神崎川発電所奥に駐車
9:07 駐車地点を出発
9:13 神崎川本流(堰堤下流)
9:23 赤坂谷出合
9:55 核心 滝
10:30 仙香谷出合
11:15 740m左岸支流との分岐、尾根に上がり南西方向へ下降
11:50 支流と朴の木谷の出合
12:05-12:25 朴の木谷とツメカリ谷の出合、昼食
12:50-13:00 4m滝
13:20 ツメカリ谷出合
14:04 右岸登山道入口
14:09 堰堤下
14:15 駐車地点(神崎川発電所奥)
15:00-15:30 近江温泉
19:00 京都市内
この連休、1日しか時間をひねり出せずどうしようかと考えていた。
この機会だ、まだほとんど手を着けていない鈴鹿の沢に行ってみようか。
7時に京都駅に集合。京都東から八日市まで名神に乗り、2時間弱で駐車地点に到着。林道は舗装、駐車地点は5台程度車のおけるスペースが。河床への入口も立派な作業道が整備されており安心。神崎川本流の左岸に降り立つと上流には大きな堰堤がそびえている。今日はまずやや本流を下って赤坂谷を詰め、ナメ滝を味わった後尾根に取り付き、南方の支流の朴の木谷〜ツメカリ谷を下降、神崎川本流を堰堤まで下る予定だ。
10分程度河原を下流に歩き赤坂谷に入る。林道の橋梁が左岸の上方に見えるのが目印。遡行図にも書かれていたとおり、前半は滝が連続して歓声をあげる。足慣らしを済ませた頃に釜を泳がねば進めない滝が現れる。ライフジャケットを着けてきたもののカナヅチのハタヤは釜の左側をへつって滝の左脇を登る。最後の二手くらいでホールドが乏しくなり慎重になる。後続のフクザワさんとヤマグチ君は釜にダイブしたあと白泡立つ流芯に直進、水線のすぐ左をサクッと登ってくる。フクザワさんいわく「下手に脇を登るより、正面を突破した方が楽なこともあるよ」とのこと。次の滝が赤坂谷の核心と呼ばれているところ。右岸の岩棚をトラバースすれば簡単に通過できるが、フクザワさんは泳いで取り付きあえて難しい左岸沿いに進む。ヤマグチ君は正面を泳いで突破するも流れに阻まれ途中で右岸に乗り上げる。
赤坂谷で用心したい箇所はここまで。以降は傾斜も緩くなり日差しを浴びながらの快適な遡行となる。緑に包まれて明るい岩肌のナメ滝を歩くのは爽快。何度か立ち止まってファインダに渓の様子をおさめる。途中釣り師1名に会う。
617m地点の仙香谷出合の手前で休憩、顕著な地形の出合で高度計を補正しておく。以降尾根に乗り移る地点を検討しながら地図とコンパスを片手に進む。南南東から進路が東に変わり始めた頃、左岸から流れ出るか細い支流から尾根に移ることに。高度計の標高で720m。支流というより、風化しつつある岩に深く刻まれたしわのようで、狭いところは身体の幅しかすき間がなさそうだ。壁が崩れやすそうな砂礫状のため両脚と膝を使って攀じ登る。ハタヤ・フクザワのザックは大きかったため空身で登ったあと荷揚げする。
渋い入口を登ればすぐに植林帯となり、ほどなく尾根に出る。さて現在地はどこか?標高800mを越えた小ピークがいくつかあるうちのいずれかで意見が分かれる。確定はできないが、南西に行けば目指す沢には下りることができる点で意見が一致。北西方向に下り、鞍部から南西に下ると、小さな支流と合流して朴の木谷に出る。ツメカリ谷の出合で昼食とする。
ツメカリ谷も赤坂谷を少し小さくしたような明るい渓だ。下流になると等高線が密になりゴルジュ・滝が出てくる。釜のある滝はひたすら飛び込みを繰り返す。ハタヤがおそるおそる水に身体を浸けるように泳げば、フクザワさん・ヤマグチ君の両人はその都度派手にポーズを決めてくれる。
神崎川本流からは水量も増える。吸い込まれそうな碧く深い瀞が連続、噂に違わない。流れに身を任せれば水が浅瀬まで運んでくれる。暑い時期にこれは楽しい。
泳いで下ることに慣れてしまうと立ち上がることさえ億劫になり浅い河原も平泳ぎの要領で下ろうとする。ヤマグチ君はすっかり水と友達になってしまったようだ。
広い河原に出ると、幽かながら登山道の入口を示す標識がある。しばらく歩いて河床に下りれば出発点の堰堤の下に。ちょうど一周してきた。
帰りは少し北方向に車を走らせ名神高速道路のすぐ脇の「近江温泉」にチャレンジ。700円は割高に思えたが1970年代の香りが漂ってくるようで懐かしかった。
駐車地点でも14時の気温は30度。夏真っ盛りの時期にあって水遊びを心ゆくまで楽しませていただいた。
赤坂谷の明るくて変化ある渓相はまた来たいと思わせるに十分。ほかの沢の登下降と組み合わせてもう一度訪ねてみたいところだ。
赤坂谷からツメカリ谷に乗り換えるまで、尾根上の現在地を特定するのに手間取った。等高線が疎な場所、特に森の中の読図はやはり一筋縄には行かない。見当はついても間違いないという確信がまだ持てずにいる。精度を上げるのはこれからの課題だ。
神崎川本流は想像していた以上に美しく豪快な流れだ。比良とはまた違う明るさが新鮮だった。京都から車を2時間も走らせれば、また来ることができる。
(余談)
防水に手抜かりがあり、携帯に水をしこたま飲ませてしまった。電話帳もメールのデータも飛んでしまいました。トホホ…
実験で鬱々としていた所に降ってわいた日帰りの沢。
早起きして得意のごまかしの術でデータを取って京都駅へ。
赤坂谷は楽しい!って感じだった。
暑かったし、明るかったし、難しくなかったし。
ナメが奇麗だった。
沢はやっぱり乗っ越しが面白いと思った。
源頭をつめて尾根に出て地図とにらめっこして。
あと、神崎川はきれいで楽しかった。
サンショウウオな気分で下ってカエルな気分で飛び込んだ。
沢は楽しい!みんなもっと行こうよ♪