京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
メンバー | CL:タカシマ、A木 |
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期日 | 2005年8月2日(火)夜〜8月3日(水) |
地域・山域 | 三重県 台高 備後川 |
山行形態 | 沢登り |
文責 | タカシマ |
JR長岡京駅20:00→備後川24:00
大谷出合6:50→瀬戸小屋谷出合7:10→二俣8:15→50mナメ滝上9:45→稜線11:00→林道終点12:00(昼食)→大谷出合13:00
実に、一年ぶりの沢登りである。午後8時に長岡京でA木君を拾い、一路南紀へ。備後橋からは道路に岩が散在していて、いつ通行止めになってもおかしくない状態だった。ウサギ、タヌキ、シカが出迎えてくれたが、なかでもウサギは道路わきに逃げればいいものを、車の進む方向に逃げるものだから、延々と走らせてしまった。林道は大谷出合直前で崩壊しており、少し戻って車で仮眠。
6時起床。盛夏ゆえか、ひんやりとした空気は感じられず、快適な溯行を予感させる。出合はV字谷となっており、橋は水面からかなり上のところにかかっているが、橋のたもとに入谷道がついており、川には楽に下りることができる。出だしから両岸が狭まり、暗い感じがする。長渕を快適に泳ぎ渡り、あっという間に瀬戸小屋谷出合に到達。その後、滝が連続するが、片っ端から泳いでとりつく。一箇所、悪いまきがあり、スリングをつかった。これまたあっという間に二俣につく。休憩をしてから、核心の連瀑帯に入る。直登したり、まいたりしてぬけるが、悪いのはない。一度だけ、上まで巻き上がるのが面倒でショートカットしようとしたのがたたって、ロープを出す羽目になった。3段30mを右からまき、懸垂でおりると、早くも50mナメ滝だ。久々のナメの岩床、やはり気持ちいい。下流をみると、正面に三角の端正な山がそびえ、上流はいかにも南紀らしいおだやかな山並みがもう手に取るように近くにみえる。来てよかったと思う一瞬である。最近の記録の多くはこのあたりから右岸の尾根にあがり、尾根の反対側にある林道に出ている。我々もそうするつもりだったが、あまりにも早くついてしまったので、計画を変更し、このまま稜線までつめあがって、大谷右俣沿いの道を下ることにした。源流はさすがに滝の数は減るが、ほどよく滝が配置されている。何よりも、ナメが多いのが嬉しい。穏やかな源流のナメ床を、どこまでも澄み切った水が光を浴びて流れ落ちる。きらめく反射光をみながら、のんびり溯行する。これにお花畑があれば最高なんだが、南紀の沢にそれを期待することはできない。最上部はガレ谷となり、視界がぐんと開ける。水のない風景とはなんて味気ないのだろう・・・。右俣を下る予定なので、右へ右へと進路をとり、最後は明るい林のなかをすこし登ると稜線に出た。登山大系には溯行時間は7時間とあるが、たった4時間で登ってしまった。稜線はまったく藪がなかったので、遠回りになる右俣よりは右岸の尾根を912mピークまで下って林道に出ることにした。尾根上にはなんとなく道がついており、912mピークにたどりつく。ここから西南西に尾根を下る。鹿よけ柵の北側に不明瞭な道が続く。思惑通り、林道終点に出て、昼食をとったあと、のんびりと出発地点に戻った。もし最初から林道に出るつもりであれば、775m付近の二俣を左にとれば、比較的楽に(つまり藪こぎもなく)右岸尾根に上がれそうだ。ヒルに二箇所かまれたことを付け加えておこう。もう少し規模が大きければ面白い谷だと思う。足慣らしの一本としてはちょうどいいが、ひどく遠いので、南紀がすきという人以外には、あまり勧められない。