京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
メンバー | イナノ他1名 |
---|---|
期日 | 2005年9月18日(日) |
地域・山域 | 神奈川県 丹沢山 |
山行形態 | 無雪期ハイキング |
8:10小田急線秦野駅 神奈川交通バス8:19発→9:10ヤビツ峠着 9:20 ヤビツ峠発→11:00三の塔 11:20→11:40鳥尾山荘→12:30新大日 12:40→13:30塔の岳 13:40→14:30丹沢山 14:50→18:35宮ヶ瀬下山→18:50神奈川交通バス→20:00本厚木駅
丹沢山に登ろうと思ったきっかけは、この連休に関東行く機会があったということと、関東から近い百名山ということ、そして一番の理由は腰の怪我をしてから4ヶ月半ほど大きな山に行くことが出来ず、登山に深くはまるきっかけとなった、大菩薩嶺に登ったときのあの感動した気持ちをまた味わいたいと思ったからだ。
丹沢山は取付きまで交通の便がよいからか、子供連れの家族から高齢者のハイカーまでたくさんの方が来ていた。バス停はハイカーで賑わい、ヤビツ峠行きの臨時バスが3台もでていた。秦野駅から神奈川交通バスに40分ほどゆられるとヤビツ峠に着く。丹沢山へ登るコースとしては、有名な尾根はヤビツ峠からの表尾根と渋沢駅から神奈川交通バスで15分ほどで取付きに着き、そこから登る大倉尾根がある。この大倉尾根は別名馬鹿尾根といわれており、植林された階段道をひたすら登っていくコースである。今回は景色の綺麗な変化のある表尾根を登ることにした。
バスを降りて準備をして、9時20分に出発した。ヤビツ峠から1キロほどアスファルト道を歩くと、塔の岳へ登る分岐点へ到着する。ここからは緑の綺麗な尾根道となる。ゆるやかな登りがひたすら続く。三の塔までは9月17日に富士山に登った疲れもあったのか足が重く、なかなか呼吸がなれず辛かった。やっとの思いで11時40分に鳥尾山荘に到着した。思っていたよりも時間がかかった。ここで昼食をとることにした。鳥尾山荘からは新大日が見え、塔の岳らしき山が見えていた。目的地の丹沢山まではまだまだ先である。ゆっくりしている時間もなかったので、15分ほど休憩して出発した。鳥尾山荘からはアップダウンが続く。このアップダウンがけっこうハードだった。塔の岳に到着したのは13時30分だった。ここが丹沢山かと思うほどたくさんの人がいて賑わっており、頂上には小屋やトイレが整備されていた。丹沢山はここからまだ1時間ほどかかる。丹沢山からは下山に4時間ほどかかり、下山時刻を考えると少し遅いと思ったが目的地の丹沢山に向かうことにした。塔の岳から急に人気が少なくなった。すれ違ったパーティは2パーティだけで、丹沢山に向っていたのは私たちだけだった。景色を満喫しながら、丹沢に到着したのは14時35分だった。予定していたとおりの時間に着いた。頂上には私たちを含め6パーティがいた。頂上には小屋とベンチがありまわりの山の景色はまったく見えず、素晴らしい山々の眺めを期待していたが、期待したいたものとは全く違った。みんながここまで来ない訳がなんとなくわかった。しかし、塔の岳から丹沢山までの道中はとても緑が綺麗で気持ちよく、竜ヶ馬場という所からは林相がとても美しかった。出発してから5時間ほどかかり丹沢山に到着した。標高1500メートルほどの山だが登りがいのある大きな山だと感じた。
下山のために腹ごしらえをし、予定していた宮ケ瀬登山口へ着く丹沢三峰を降りた。
この尾根はブナがとても綺麗だったが、私たち以外誰一人と出会うことが無く、少し不気味な道だった。途中、太礼の頭と本間の頭を通過するために急な登りかえしが2回ほどあったときはとても辛かった。この下山コースを選んだのは間違えだったかもしれないと何度も後悔をした。頭(かしら)を通過すると今度は足場の悪い急坂だった。しばらくすると友達の足取りが急に遅くなった。「どうしたの?」と聞くと「膝が痛い」ととても歩けない様子だった。時間的に遅く、少し焦っていた私はどうしたらいいのかとても不安になったが、とりあえずテーピングをし、ストックを友達に貸すことにした。ツェルトにガスに水はなんとかあったので最悪どこかでビバークかもしれないと考えながら歩いていた。エアリアを片手に持ちながら歩き、コースタイムを何度も何度も計算した。下山はおそらく19時ごろ、絶対ヘッドランをつけての下山になると覚悟した。ヘッドランは私しか持ってきていなかった。友達の足どりを確認しながら1時間半ほど歩いては10分ほど休憩をとりながらひたすら歩いた。歩いても歩いても看板の「宮ヶ瀬まであと○○キロ」がなかなか減らず不安だった。ついにヘッドランプ無しでは暗くて歩くことが出来なくなり18時ごろヘッドランをつけた。一つしかなかったので私が先頭に歩き、時々後ろを照らしながら降りることにした。そして看板に「あと宮ヶ瀬まであと20分」とでたときは少しほっとした。そしてやっと18時35分に車道に到着した。車道に出たときは本当に嬉しくて安堵感でいっぱいだった。
この丹沢山は「たかが1500メートルされど1500メートル」と、つくづく100名山に選ばれているだけの山だと思った。