京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
メンバー | F澤 |
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期日 | 2005年10月11日 |
地域・山域 | 北海道 |
山行形態 | 沢登り |
楽古山荘 8:20
800m2股 10:30
楽古岳 12:30〜12:45
楽古山荘 14:05
前日は下界の観光に費やし,札内ヒュッテに宿泊させてもらった。
翌早朝楽古山荘に移動。この川は3年前の6月に遡ったことがあり,非常に快適であったことを覚えている。
十勝岳への沢を過ぎた辺りから,ナメ床や滝が現れるが,3年前の記憶はほとんどない。
一つ目の釜を持つ滝にはかすかな記憶があり,右側の枝沢を利用して巻いた。2つ目の滝は前回は直登したような気がするが,今回は左から簡単に巻いた。
690mで右から15mほどの滝が落ちており,これを登ると楽古岳北西面より頂上に直上できるが,その記録を見たことはない。
800m2股は,左股の大滝を見送り右股に入る。前回,ここは雪渓に埋め尽くされていたため右側のガレ沢から草付きバンドに入って超えたのだが,途中H谷氏の大好物のにおいが充満していたのを思い出す。
さて直登沢入り口に8mほどの斜瀑があり,前回はこの滝だけを巻いたようだ。今回は右側の岩盤から低く巻き上がった。
かつてはここから上は,1200mあたりまであたかも一本の滝であるかのようにナメ滝が連続していた。しかし,最近1000m付近で小規模な崩壊があったようでガレに埋まった場所があり,上下に分断されてしまったのは残念。
とはいえ,他では見たこともないような快適なナメ滝が続くことには変わりはない。すべて楽に直登できる。むしろ巻く方が難しいと思われる。
ナメ滝の連続と言えば,京都近辺には比良の貫井谷があるが,これらの個性は全く異なっている。コイボクの滝の落差は高いが,フリクションは効くし,ホールド,スタンスはかっちりしており,悪さが全くない。見た目は手ごわそうでも取り付くと楽なナメ滝が延々と続く。ヤマ蛭はいない,源頭では藪漕ぎはなく見晴らしがよいときており,貫井とは正反対。攀じって楽しく,詰めて爽快な沢。ここと貫井の関係は月とすっぽん,こんな沢が関西周辺にあれば年に1回は行くのだが,ありえない話だろう。
頂上直下で札楽古からの登山道と合流し,5分で頂上へ。
北方は野塚岳まで見えていた。来春の連休山行最終日,果たしてここまでたどり着けるだろうか。