上越 魚野川米子沢(沢登り)

メンバー フクザワ、ハタヤ、ニシムラ、サトミ、イナノ、タザワ、ヒカサ、ヨシダ
期日 2006年9月29日〜10月1日
山域・ルート 上越 魚野川米子沢
山行形態 沢登り

記録(イナノ)

9月29日

京都駅22時集合→高速北陸道新潟県六日町インター

9月30日

6時着米子沢出合駐車場→仮眠→7時起床→時出発→ゴーロ帯を進む→やっと沢らしくなり滝を登る→ナメ→二俣→避難小屋→泊

10月1日

4時半起床→5時発避難小屋→巻機山頂上→10時頃下山→20時半京都

感想(イナノ)

2年前からナメがとても綺麗な沢ということで行きたいと思っていた沢だった。フクザワさんがプランを出されたときに絶対行くぞ!!と思った。かなり遠い地域なのでなかなか行く機会がないと思っていたから、この機会を逃すまいと思った。当初の予定は9月初旬ごろに予定されていたが、ナメの沢だから10月ごろにいっても寒くないし、紅葉を見ながらナメを歩くなんて最高だろうなって想い、フクザワさんに時期をずらしてもらうよう提案した。
 当日、核心はやはり京都から米子沢出合までの運転だった。私・ニシムラ・サトミはハタヤ号、ヒカサ・ヨシダ・タザワはフクザワ号に分かれた。休憩場所で落ち合うように京都東インターからのって北陸道を走った。(5ピッチほどあり、ハタヤ号はほとんどハタヤ君がリードしてくれたので行きの1ピッチだけでよかった。本当にハタヤさんありがとう!!ていうか強い!!)

 寒いと思っていたのに最初はゴーロ状でぜんぜん水はなく暑かった。しばらく行くとやっと水がでてきてそこで沢靴に履き替えた。ゴーロ帯を進むと滝がでてきてだんだん沢らしくなり面白くなってきた。滝は巻くことはなく弱点をみつけながら快適に登ることができる。一つだけリーダーがザイルをはり全員プルージックで登る滝があった。その先にはトポをみて少し期待していたゴルジュがあり、足を突っ張って突破と書いてあった。リーダーがまずは行く。さすがだ〜いとも簡単に両足を両壁に突っ張って登っていってしまった。つづいてみんな行こうとするが、足の股・関節が痛いし、滑りそうで怖い。右側から巻くことにした。巻くといっても超簡単。
滝を越えるとナメがでてきた。沢はひらけていて、青空と緑の草木に大きなナメ、本当に素晴らしかった。今年の私の沢山行で一番スケールの大きいナメだったような気がする。やっぱり来てよかったと何度も思った。
行く前にたくさん記録を読んでこの沢は事故が多いということを知り、ナメを歩くときが一番緊張した。晴れがつづいていたので、水量もすくなく乾いてる箇所もあったので、そこを選んで歩いていけば特に問題はなかった。
上流へ行くと草木が紅葉していて、緑の中に赤色や黄色が見える。ほんのり紅葉してるなぁと思いながら、やっぱりこの時期を選んでよかったと思った。沢も終了ちかくになり、二俣を左へと進んで行く。そして地図で確認しながら左の支流に入って非難小屋を目指した。ここから15分ほどということで、後もう少し頑張ればと思っていたらあっという間に支流をぬけ、そこは紅葉した銀色の草原だった。鳥肌がたつほどの本当に綺麗な景色で、こんなところがあるなんて〜って思い、「風の谷のナウシカ」に出てくる世界だった。非難小屋は超快適で、トイレもありなんて快適な沢だと思った。
次の日に巻機山のピークへ行き下山した。本当に本当に素晴らしい沢だった。

感想(ヒカサ)

 遠くにかすむいびつな峰峰、高く澄んだ青空とすごい速さで動いていく白い雲、赤黄色・黄緑が入り混じった少しセピアがかったの肌の丸い山と稜線、きらきらと輝いて視界からどんどん消えていくの水の流れとなめらかな岩、沢の音、暖かい陽光と少し冷たい風が自分と仲間を包んで言い表せないほど美しくて、心のおりが静かに流れ出ていく気がしました。眠気と戦いながら結構上の方まで登って、ナメの真ん中にへたりこんでみた景色は一生の宝物にしたい思い出となりました。
 直前まで、体調と相談して行くか悩みましたが、行ってよかったです。行きも帰りも、眠いし、体は疲れているのに、大笑いしながら楽しくてあっという間に2日間が終わってしまいました。リーダーと皆様、素敵な山行をありがとうございました。


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