京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
山行名 | 八ヶ岳 アイス&赤岳主稜 |
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メンバー | L O村 I野(文) |
期日 | 2007/2/23〜2007/2/25 前夜発・山中1泊2日 |
山域・ルート | 八ケ岳西面 南沢小滝・赤岳主稜 |
山行形態 | 積雪期アルパイン |
赤岳主稜へ今シーズンどうしても行きたいと思ったのは、2月上旬に堂満中央稜(エセ。尾根を1本間違えた)へ行ってからだ。昨年11月久しぶりの冬山で唐松岳ピークハントへ行き、雪山を歩けることに少し自信を取り戻し、正月に鋸〜甲斐駒縦走へ行った。この縦走には岩を登る箇所が数箇所あり、アイゼンを利かせながら岩を登るのがとても楽しく感じた。
そして堂満中央稜へ行き、尾根を間違えたものの1ピッチ目をリードした時に更に楽しさを感じた。そして2年前に連れて行ってもらった赤岳主稜へ今度はツルベで行きたいと思った。2週間前から計画を考えていたが、一緒に行っていただけるパートナーがいなかった。他山岳会の友達と行こうとかと思ったが連絡するのが遅くて無理で、1週間前までパートナーが決まらず行けないかもしれないなぁと思っていた。そして、昨年1月からフリーによく一緒に行き、錫丈1ルンゼでザイルを組んだことのあるO村さんへお願いをしてみた。O村さんから心よく一緒に行きましょうとお返事を頂くことができ、とても嬉しかった。1日目に行者小屋まで入り2日目にアタックだったので、初日は南沢小滝でアイスクライミングをすることにした。
アイスと登攀用のアイゼン2個にギア類などで荷物はかなり重くてけっこう辛かった。1時間ほどで南沢小滝に到着した。一番のり。今年は暖冬で氷の状態が悪いと聞いていたが、しっかり凍っていて私には満足のいく(傾斜・長さ)氷だった。O村さんは5年ぶりのアイスらしい。まずはO村さんからリード。ちょっぴりビレーしていて緊張したが、ゆっくりと確実にスクリューをセットしながら登っていかれた。そして私も同ルートをリード。いつもはトップロープでどんな氷か確認してリードするか考えてトライしていたが、今回はいきなりリードからトライすることにした。とても緊張したが自分なりの納得のいくクライミングができた。それからトップロープを張って「アイゼンの利かせ方・蹴り込みの方向」や「バイルのうち方」などを確認しながら2本ほど登って遊び、最後に違うルートをリードして15時頃切り上げた。
そしてまた重い重い荷物を担いで行者小屋へ向かった。遊び疲れと荷物の重さに腰がだるくなり少しバテ気味だった。行者小屋にはたくさんの人で賑わっていて、O村さんといろんな山話をして20時に寝た。
4時に起きて5時20分頃には用意終了し5時半に出発することが出来たが、あまりにも暗かったのでもう少しテントの中にいることにした。半過ぎにテントから出てアイゼン・ハーネスの準備をして6時に出発した。文三郎尾根の急斜面では足をガリマタにしながら登っていく。(以前行った時に教えてもらったことを思い出した)6時40分に主稜への分岐点へ到着。取付き・分岐点に3パーティいて上部に登攀しているパーティもいた。早い〜やっぱテントの中でゆっくりせずに早く出てきたらよかったと少し後悔。3パーティもいたらけっこう待たないといけないかも・・・しかもここまで来ると風はきつく寒かったのでツェルトをかぶって待ったほうがいいのかなって少し考えた。とりあえずザイル・ギアを準備して、行動食や水分をとっていたら既に取付きには1パーティしかいなかったので進むことにした。
1ピッチ目を行かしていただきたいとお願いして私から登ることにした。何故なら玉田君から1ピッチ目の凹角を是非リードして来てくださいとメールをいただいたからだ。
「お願いします」とコールをかけ、O村さんから「今日はお天気がいいので、ゆっくりと落ち着いて楽しんで登ってください」とお言葉をいただいて7時10分登攀開始した。