京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
山行 | 川浦谷沢ノ又 原生林散策記 |
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メンバー | ホリウチ ヒカサ ツクイ ヒロサワ |
期日 | 2007/5/19-5/20 |
山域・ルート | 奥美濃 根尾川斧内谷〜川浦谷沢ノ又 |
山行形態 | 沢登り |
去年アサノさんリーダーの川浦谷本谷遡行で沢ノ又を訪れた。天気は良くなかったがしっとりした原生林に魅力を感じ、別の谷から山越えで再び新緑の季節に谷歩きを楽しもうとプランを出した。
奇特にもヒカサさんがすぐに行くと言ってくれ、さらにツクイみさん、ヒロサワさんも同行してもらえることとなった。さて静かな原生林は山行で賑やかになりそうな気配。
朝6:30みんな眠いまま登山口の河内谷林道ゲートに着く。予想通り天気があやしく、今日はどうなるか想像がつかない。が青空が覗いているので期待する。
1km歩いて斧内谷出合へ。沢の支度を整え出発。すぐに間伐材を貼った堰堤を越える。踏み跡はすぐに途絶え、右岸、左岸を渡り返して歩きやすいところを選んで進む。やがて大滝が現れる。左岸と右岸を較べ、右岸のルンゼ状のガレに取り付く。1m程の岩を越える場所が少しむづい。ヒカサさんに突破を委ね、その後無事巻き終えて滝の落ち口やや上流へ降り立つ。少し日差しがあったが、雲が多くなり、小雨となった。新緑を満喫しようとの企画だが、惜しい。滝から先は淡々と歩む。右岸、左岸から出会う度に地図で場所合わせする。かなり歩き、左門岳方面と県境の少し南の鞍部へと向かう二俣に着く。今日は天気が悪いし、みんな寝不足だし、久振りの歩きの人もいて、無理せず傾斜の少し緩い左の沢を詰めて、行程の短い沢ノ又を目指すことにする。女性3人は山の話ではなく「三十路の仲間」と話が弾んでいる。さすがの熊も気配を感じて遠ざかっているので今日のところは出会う心配は無い。最後は大した藪もなく目指す稜線鞍部に着く。途中コシアブラを少し収穫させてもらう。山ウドはまずまず集まった。
ちょっと休憩していよいよ原生林深い沢ノ又へ下降する。こちらも藪が少なく容易に下る。1ヶ所スタンスの悪い場所があったが横に移動してかわす。周りには大きな栃の木がいっぱい生えている。鮮やかなピンク色の芽の出ている栃の実が沢の溜まりに集まっている。こんな小さな芽が大木になるには何年かかるのか壮大な時間を感じる。みんな疲れているのか天気のせいか足取りが重くなっている。雨も降っているし、時間も予想より長く掛かっている。
下降して1時間半でよい台地が見つかる。ここまでとし、テントを張る。
沢に欠かせない焚き火は出来たが雨のため盛大には燃え上がらない。
さて、今回食料はヒカサさんにお願いしたが、さらに、てんぷらの用意をしていただいた。というのは、春、たくさん採れる山菜をいつも持ち帰るばかりなのだが、これらを現地で食べれば立派に夕食として成り立つのでは!?と。(実は以前から試したいと思っていた)
斧内谷、沢ノ又で採った山ウド、コシアブラを早速ヒカサさんの手でてんぷらに。答えは大成功。あつあつのてんぷらをみんなで美味しくいただいた。これは十分食材として活用できる! みんなも満足そうだ。来年の春も時間が取れる山行には是非実行しよう。もちろんヒカサさんの晩ごはんも美味しい。お腹いっぱいになってしまった。
雨は夜中ずっと降っていて明日雨なら引き返そう。期待していたコノハズクはが鳴かなかった。
朝5時に起床予定だったが、残念ながら雨なのでもう少し寝て6時過ぎに起床。8時過ぎ異論なく沢ノ又を戻ることにする。最後の二俣でどちらに行くか思案。雨だが、左に入り左門岳に登ってみることに決定。どんどん詰め上がり、頃合を計ってさらに左の支流へと分け入る。ヤブレガサの一団が愛嬌よく仲良く一斉に土から顔を出していて微笑ましい。(ヒロサワさんに頼まれ画像うまく撮れていました)最後の一滴を見届け、右の尾根に転進して左門から西約100m地点にうまく達する。右折して左門岳山頂へ。南から立派な道が上がって来ている。
ガスの掛かる寂しい山頂で、風が通り寒い。雑談で楽しいひと時を過ごす。ヒカサさんが何かの暗示に掛かり、地図と頭の中の位置が一致しないと悩んでいる。
一致したところで、ヒカサさん先頭で北の鞍部目指し藪を進む。鞍部から左へ、斧内谷へ急下降。じゃんじゃんの話が出て、「1級から5級でここは何級?下りやから1級。これが登りなら2級」など好き勝手に話を決めつけ楽しんでいる間に沢に降り立つ。
降り立った場所はまるでワサビ畑のようにワサビの群生地となっていた。自分以外は自然のワサビをはじめて見たとのこと。で、いつの間にかみんな大物のワサビの根を無言で探している。抜きつ抜かれつゆっくり移動しながら・・・・ツクイみさん、ヒロサワさんもすごい熱中度!楽しそう!ヒカサさんは先頭でマイペース。みんな子供みたいに夢中だ。山ウドの見分け方も教えますよ。
昨日通った分岐まで尾根から2時間・・・掛かり過ぎ。
分岐で休憩していると青空が時折覗くようになりぱっと沢中が鮮やかな緑に包まれる。すごく美しい。晴れていたらこの何倍も綺麗だろうな。
さて時間も掛かってしまったので先を急ごう。淡々と下って滝の上へ。ここでヒカサさんよりカラビナとテープスリングによる懸垂下降の手ほどきを受け、いざ巻き道へ。行きに越えたルンゼの岩場は下りでは危ない。巻き道途中に支点に良い木かあり、8ミリロープで懸垂下降。みんな問題なく下降する。
4時、やっと河内谷林道に到着。けっこう時間が掛かった。でもその分充実した時間が過ごせました。
皆さん山菜少しおぼえたかな?たぶん1年で忘れているかな。では来年春また覚えましょう。
あやしいマイナー山行お疲れ様でした。そしてみなさん楽しい山行にしていただきありがとうございました。
当初、浸かっても足首程度との話だったので、なめきって誰もメットも持たずに沢に入りました。
朝からしびしびしていましたが、太陽の光がさす一瞬は新緑がきらきらととてもきれいでした。河内谷林道から斧内谷に入り遡行開始ししばらくして、山も沢も久しぶりでスピードも遅いし、天気もいまいちで予定泊地どころか、左門岳にさえ着けるのだろうかと後ろ向きになりました。心優しいリーダーの判断であっさり左門岳をあきらめ鞍部から沢の又下降に切り替わり、にわかに前向きになりました。鞍部にたどり着くまではよかったのですが、ついたとたん方角が狂いおかしな方向にすすむのを訂正され、無事沢に入りました。川浦谷出合、大平(おおひら?おおだいら?ひろねーさん、おおっぴらじゃないと思うよ・・・)とすすむ予定が寒さと飢えを優先させ、楽しげなところにテントを張り、みんなでよってたかって焚き火を作りました。ひそかに最後尾で山菜をとり続けていたリーダーのビニールのやまうど、こしあぶらをひたすら天ぷらにし(家でも誰もしてないのに)、ご飯を食べるころにはおなかいっぱいでした。充実した時間でした。あんなに熊を怖がっていたみずえちゃんはトイレに行くときだけ都合よくすっかり忘れている様子でした。
沢登りに参加するのは、なんと7年振り3回目だった(雪稜では初めて!)。比良の貫井谷に行ったのが最後。去年から沢登りを再開したいなぁと密かに思っていたのと、今年はキレイな新緑の中をどうしても歩きたかったのとで、「新緑の原生林を鑑賞する」という山行目的に魅かれて、参加させてもらった。あいにくの雨のなか日曜日は晴れるという予報を信じて入渓。時々晴れ間は見えるものの一瞬でまた雨になる。その繰り返し。日曜日も朝から雨でお昼くらいからようやく晴れてきた。それでも、噂通り新緑はキレイで、雨を苦痛に感じることなく、楽しく沢登りができた。天気が良くなかったから余計にそう思ったのかもしれないが、太陽の光でかがやく新緑はなんとも言えない美しさだった!
山菜天ぷら、わさび取り、たき火、楽しいおしゃべり、左門岳、じゃんじゃん2級(?)、しびしび、読図、懸垂・・・、行程は、計画の半分しか実行できなかったけれど、とっても充実した思い出に残る楽しい山行となった。一緒に行ったメンバーに感謝!
今回の山行で、沢登りは山のいろんな要素が詰まっているなと実感した。
沢登りのルートファイディングの難しさも感じた。
次回は、晴天の中で、原生林や鳥の声、たき火を堪能しに、また行きたい。
そして、少し登攀要素のある沢にも行ってみたいなと思った。
以上
なかなかその気になれずに2年に1度ペースで挑戦する沢。なんとかしてイメチェンしようと図ってきたが、劇的な変化は未だ得られてない。去年行ったのでペースを乱すが、今回は『くるぶしまで』『原生林』のコトバに釣られて参加した。さらにこの面子なら抱腹絶倒疑いなし。
はじめて比良を脱出。
はじめての山菜てんぷら。
はじめてのわさび採り。
そして雨のたき火、スバラシイ原生林、陽に映える若葉とコケ、そして瓢けたヤブレガサの群落…ステキな沢あるきだった。相変わらずへっぴり腰での行軍だったが、また沢にゆきたいなぁーとおもった。また、根尾川沿いに美濃の奥地へ向かう道中の越波の集落も印象深かった。
いつもながら、ホリウチさんの読図に舌を巻きながら、ヨタヨタ歩きの私は足元に注意を払うことに精一杯で周りの地形を見るゆとりはなかった。戻りはそれでも慣れてきたのか、少しは顔を上げることも多くなった。が、特に低山の地図読みはムヅカシイ。ホリウチさんにコツみたいなモノを教わる。雨に濡れた枝でもたき火がついて感動。さらにウチでもてんぷらはやらないのに、山で食せるとは!採りたての山菜、揚げたてのてんぷら…、おいしかったデス。さらにリーダーのザックからはビールとレモンが出てきた、ゴチソウサマでした♪
熊除けスズをすっかり忘れてしまい、みずえちゃんの心配は尋常ではなかった。『森のくまさん』でクマをかわす。誰かが一声発すれば、たちまち合唱が始まる見事な歌声で、首尾よく撃退できたようだ。クマには遭わなかったが豹柄のカエルをみた。ウソのようなホンマの話だが、惨死していたため写真は撮っていない。
ピークに興味はない、といっていた左門岳では、町の銭湯での"キズ自慢"さながら『ホネのでっぱり』談に盛りあがる。悩まされていたヒザのでっぱりはヒカサさんとおそろいであることが判明!アレは流行病だったのか…。ウド、アブラコシ、ワサビ。なかなか見分けられない。掘り出してみても、ひょろひょろの根っこだけのフキだったことがしばしば。私の場合、ワサビを掘り出せてもひょろひょろが多く、大きそうなのも途中で折れちゃったりしてヘタクソだが、ヒカサさんはりっぱなワサビをじょうずに発掘していた。
佳境に近づくにつれて、晴れ間も長くなってくる。しっとりとした深い原生林も味だが、やっぱり活き活きとした新緑はスバラシイ。風にゆれ輝くような大木の緑、澄んだ流れに囲まれるコケの深緑、さえずる鳥の声。とってもキモチ好かった。
人間GPSのホリウチCL、早くもわさび採りの名手・ヒカサSL、爆笑で骨抜きにするみずえちゃん、素晴らしいメンバーに感謝。自然の恵み満腹のたのしい山行をありがとうございました。