京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
山行名 | 蓮川布引谷 |
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メンバー | L I野 S口 |
期日 | 2007/6/5 |
山域・ルート | 台高 蓮川布引谷 |
山行形態 | 沢登り |
蓮ダムから布引トンネルを通過し林道終点まで走ると鍵のかかった門扉がある。その柵の端からすり抜けて堰堤が出てくるまで作業用の通路を歩く。堰堤を右岸より越えると2段7メートルの滝に遭遇。右岸から巻いて落口へ上がる。そしてまたすぐ6メートルの滝に遭遇。この滝は沢本にも写真がのっていた。本には左岸から巻くと書いてあったが我々は右岸から巻いた。ここからはナメや斜瀑やゴーロが続く。
しばらく進むと落口に巨岩が三つ重なって乗っかかっているトユ状二段20メートルの滝に遭遇。ここも右岸から巻いた。落口に上がったらゴーロを歩きいくつかの滝を直登しながら超えていく。シャワークライムは楽しい。すると本日の目玉「布引滝」が見えてきた。布引滝の前にある10メートル滝を右から上がり斜瀑を超えて布引滝の前に立った。素晴しい!!マイナスイオンがたっぷり。布引滝も素晴らしいが滝の前にある10メートルの滝も併せて遠くから見るほうが迫力があり更に良い。
布引滝も左から巻く(10時25分)。この滝の巻きがこの谷の核心。左側から壁岸にそって回り込み、ガレ場をつめると登山道に出た。赤いテープがあるのでそれに導かれていくと谷から離れ迷岳へ行ってしまうので、しばらく登山道を歩き適当な地点からトラバースしていくと落口に出た。そしてすぐ上に12メートルの滝があるので再度右岸から巻いた。この巻きは木の根を掴みながらモンキークライム。少しやらしいのでザイルを出すことにした。私がまずモンキークライムで通過し、続いてS口さんがトラバース。途中切り落ちていて怖い。そこをしゃがんで低い体制から右足を出して、今にもはがれそうな岩をごまかしながら掴んで微妙なバランス移動。う〜、何度やりなおしたことか・・・。そして落口にドンピシャ出た(11時18分)。巻きの中で一番楽しかった。
落口から先にはとても綺麗なナメが続いていた。ナメを楽しみながらのんびり歩いたりコケのついたナメで滑り台をして遊びながら進んだ。植林小屋を見送り直接迷岳ピークを目指して915メートル地点の二俣を左に進み次の1030メートル地点の二俣も左へ進んだ。1030メートル地点から稜線まで思っていたよりも長くて辛かった。稜線が見え出し高度が一気に上がるので右の支尾根へ上がり登山道に出た。すぐそこに迷岳ピークが見えた。
谷をつめてピークへ突き上げるのは最高!!
蓮ダム下に下りる為には飯盛山方面の尾根を飯盛山930メートルまで下り、そこから北西へ向かって下りるのかと思っていたが根本的にこれが間違えていた。本来は、飯盛方面の尾根を少し下りて1085地点から北西へのびてる布引谷登山道に入らなければいけなかった。下調べどおり我々は930地点まで下り、ここから北西に向くはずが北東に向かって歩いていることに気づき地図や遡行図や記録を読み直して根本的に間違えていたことにやっと気がついた。(遅い・・・)登り返す気力はなく蓮ダムから東へ2キロほど離れた唐谷川に下りた。途中ヒッチハイクをしようと思ったが、こんな汚い女の子を乗せてくれる車には巡り会えずトボトボ歩いて駐車地にもどった。S口さん、次回は唐谷川を遡行して迷岳へ登り布引登山道を確かめに行こう!!
週間予報では曇りマークだったが、I野さんが超晴れ女力のおかげで見事好転! 前日京都での打ち合わせのあと、蓮へ向けて下道を走る。さして渋滞もなく、青田発電所に到着。月があかるく、星もでている。4時間ほど仮眠をとれた。6時起床。起き抜けでまだシュラフに半分入ったまま、I野さんはおもむろに朝ごはんを食べだす。う〜ん、強い胃腸や!関心してる場合じゃない、私も食べなきゃ〜。 準備をして、布引谷出合いへ車を走らせる。
女二人沢旅。ヘルメットを被った、ボロボロの服の女の子・・・どこからどうみても「おっさんふたり」やな・・・お互いを見てちょっと苦笑い。
7時25分出発。出合からすぐのゴルジュを、右岸につけられた道の上から眺めながら堰堤まで行く。堰堤を越えると、2,3小滝があったあとはだらだらとゴーロが続く。ペンキやテープなど、人工物が多くてこのあたりの雰囲気はよくない。1時間強歩き、そろそろゴーロにあきてきたころ、二段15メートル。左の岩を少しよじ登って巻く。この先、直登シャワー可能な小滝が出てきて楽しい。さっそくI野さん、首までドボンして遊んでいる。
どんどん進むと布引滝多段50mが現れる。前回きた時は曇り雨でいまいちだったが、2度目にしてやっと、晴天&新緑に囲まれた大滝がみれて満足。 下段の滝を右から巻き、滝を眺めながら大休止。
10時10分
布引滝の巻きがこの谷の核心になる。左の斜面を岸壁つたいに巻いていくと、滝見物のソマ道にでるが、谷から離れて迷岳に上がっていってしまうので、適当なところで道を外れて落ち口へトラバースしていくと、布引滝最上段の10メートル下にでる。落ち口に立つとなかなかすごい高度感で足がすくみそう。 少し戻って左から巻きにかかるが、はがれそうな木の根っこに斜度もきついのでロープを出す。最初はI 野さんリードで、木登りクライミング。途中でピッチをきって、そのままツルベで落ち口まで抜ける。一箇所切れ落ちた箇所は微妙なバランスで抜ける。短いけど面白い巻きだった。
上流は、ほんと綺麗な雰囲気の谷で、ナメとシャ瀑が続き、すべり台などを大いに楽しんだ。
植林小屋着 11時30分 880m
迷岳へ直接あがる沢をつめることにして、一気に水の少なくなった沢を登っていく。地図を見て支流を確認しながら、高度を稼いでいくが、のこり300メートルのしんどいこと、しんどいこと。一直線に稜線に伸びているので、とても遠く感じる。
13:00 稜線 「疲れたぁ〜」と寝転ぶ
13:02 迷岳
下山は布引谷出合にくだりたかったが、根本的に下る目的の尾根を二人とも勘違いしていて、気がついたときにはもう引き換えす気力もなく、飯盛山の頭を経由して唐谷川に降りる。 おかげで蓮ダムを歩いて横断する羽目になってしまった。蓮ダム前に自動販売機を見つけて、冷たいジュースを飲む。
布引谷出合 17:00
スメールで温泉につかり、晩御飯を食べて帰る。
平日沢に付き合ってくださったI野さん、楽しい一日をありがとうございました。下山は下調べからすでに間違っていて、大失敗!のいい経験でした。 まだまだツメの甘い私ですが、また一緒にレベルアップめざして頑張りましょう〜よろしくお願いします。(^^)