京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
山行名 | 小口川滝本本谷 |
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メンバー | A木の(L)、F上、H(見学中)、S口 |
期日 | 2007/5/23 |
山域・ルート | 南紀・小口川滝本本谷 |
山行形態 | 沢登り |
前週に滝本北谷に忘れ物をして一足先に南紀入りしていたAさんと、道の駅十津川郷で合流。車中泊。
林道終点手前のスペースに駐車して準備をする。前日も遡行しているA木さんの洗濯物が木に干されてあったが乾いておらず、冷たい靴を履くのに気合を入れている。
Hさんは今回沢デビューとのこと。思い出の遡行になればいいなぁ〜。
8時遡行開始。崩壊した遊歩道のわきに、滝の名称など書いた古びた看板が落ちている。支流は北から、本谷・杉谷・ガマ谷と分かれている。杉谷は平凡な谷らしいが、ガマ谷には、野々滝・中滝・ガマ滝と名のある滝がある。本谷には名のある滝が6つもあり、期待が膨らむ。
崩れた遊歩道を10分も歩くと宝龍滝50mが深い釜の中にストンと垂直に落ちている。いきなり迫力!何度みてもすばらしい。
宝龍滝の巻きは、一旦杉谷を少し遡り右岸の土壁を登る。ロープのいる斜度で、A木さんリードで登っていく。崩れた橋の鉄杭や木の根があり支点がとれるので安全に巻ける。巻きの途中で見えた、ガマ谷の野々滝が朝日があたって、とても綺麗。
宝龍一の滝の落ち口に立つと同時に、すぐ後ろに二の滝55m。一の滝と姿形がそっくりである。この滝は右から簡単に巻ける。
おだやかな流れのゴーロをゆっくり歩く。Hさんは、まだ沢靴のフリクションに半信半疑な様子。
しばらく行くと、ツルツルの10m斜瀑。これも大きく深い釜に流れ落ちている。釜は緑色に透き通っていて、綺麗でずっと眺めていたい。
左の草つきから小さく巻き上がるが、最後が微妙に悪く、3mほど懸垂になる。落ちても釜ポチャなのだが、滑り台するにはちょっと怖い高さだしお尻が痛そう。Hさんも、A木さんとF上さんのサポートの元、無事にはじめての懸垂を終える。色々全部経験できる谷だなぁ〜と思う。
続く二本の5m滝で、A木さんがこけてドボン。続いて私も首までドボン・・・。気温も高くていいお天気でほんとよかった!
すぐ上部に谷を塞ぐ取水堰堤。谷中で人口物をみるといつも残念な気分。堰堤は苔むして、ちょっとずつ周りの自然と同じ色になっている。鉄製の階段だけはどうにも取り込めないようだ。
堰堤上部には、立派な石垣があり「平維盛住居跡」の看板が。「維盛って何した人?」誰も知らないみたいで、返事は返ってこなかった。
続くワイドな、幅10m高さ8mの滝は「奥コッペ滝」のようだ。左からさっくり巻く。
ナメ床とゴーロを進むと、二俣。11時30分。460m。
左俣に入り、見栄えのするでっかい滝が現れた。燈明滝である。高度計で30mの高さがあった。下から眺めていると、平衡感覚がおかしくなってクラクラする。
右から巻いて、上部の白滝20mもまとめて右からまく。落ち口右岸にテープと踏み跡があった。が、どっちでも巻ける。
このあとはちょっとしたボルダーなどがあって、ショルダーしてもらったりで楽しく遊ぶ。
正面にガレたルンゼを見て、谷が右に折れると10m滝。これを左から巻くと、南紀独特の茶色いナメ、ナメ、ナメ〜!浅いナメ床をはしる魚影に目をこらしたり、トンボを観察したりしながら、ナメを楽しむ。
右からカラオ谷、左から細尾谷が入る。谷の入り口にはご丁寧に看板まで立っている。次に左から入るホダバ谷出合いで谷に別れをつげる。15時。620m。
ホダバ谷左岸を少しあがると、すぐに巡視路の階段にでて、それをあがると10分ほどで鞍部にでた。
地形図を見ながら、ふみ跡を辿ると、送水管の道。倒木などで、道を踏み外して迷走する記録がよくあるが、今回は踏み跡も明瞭で、つい先日もA木さんとF上さんが北谷の遡行で歩いているので迷う心配も無く、らくちん下山であった。
17時前、滝本の集落にでる。田んぼの稲が青々していた。
お隣の滝本北谷と比べると、若干粗い感じがするが、それでも楽しい南紀の沢だった。
渡瀬温泉で汗をながして、閉店ギリギリの食堂の秋刀魚定食を食べる。安くて美味しかった。
帰宅も長い長い道のりで、A木号は給油ランプが点灯したまま、スタンドを探して24号線まで緊張のドライブだったそうだ。そんなことはつゆしらず、先に帰ってしまってごめんなさい!