京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
山行名 | 往古川真砂谷 |
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メンバー | L:I野(文) F澤 S口 H内 A野 |
期日 | 2007/6/15〜6/17 |
山域・ルート | 台高 往古川真砂谷 |
山行形態 | 沢登り |
S口さんと1泊2日の沢へ行こうと計画をだしたところ、F澤さんから往古川真砂谷であれば参加したいと参加表明をいただいた。往古川は4月頃に支流の一つ小古森谷を調べたことがあり興味があった川だった。真砂谷は小古森谷の1本南にある谷で、大きな滝2万5000の地図にも載っている八町滝が見ものらしい。記録を読むと次から次へと大滝がでてきて飽きることがなさそうな面白そうな谷だと印象を受けた。ただ、巻きの処理が大変そうでガレ場や草付きの巻きが苦手で怖がりな私は行く前から緊張していた。13日頃から梅雨入りということで心配していた天気も梅雨休みということで晴れ、予定通り出発することが出来た。
6時頃起きテント撤収して、焚き火で焼いて食べるウインナーとチーズを買いにコンビニへ向かい、林道の途中でパッキングをして入渓点へ向かった。ヘアピンカーブになっているのですぐにわかる。そこで荷物を降ろして下山口へF澤号を置きに行った。(今回は2台だったので林道歩きをカットすることが出来た。これは体力的にも時間的にもかなり嬉しい)
さぁやっと出発(9時)。えらい時間がかかってしまった。まぁ今は日も長いことだし大丈夫か。林道から斜面を下って往古川を渡り、対岸の正面の谷が真砂谷。とてもわかりやすい。ゴーロ帯を進んで行くとだんだん岩が大きくなりしばらく河原歩き。腰までつかったりへつったりして進んでいくと20メートル大滝に遭遇。記録には左岸を巻くと書いてあったが我々は右岸から巻いた。この巻きは木の根を掴んだりと問題なくクリア。谷に戻り腰まで浸かったりとびしょびしょになりながらさらに進む。また滝に遭遇。ここも右岸より巻く。しっかりした木の根をつかみながら登る。谷に戻り小滝や斜瀑を楽しみながら時には荷揚げして空身で越えたりすることもあったが問題なくクリアしていく。12時過ぎ休憩をとる。F澤さんは釣り竿をもって上へ上へと進んでいく。お腹へってないのかなぁ・・・。20分ほどたってF澤さんが戻ってきた。あの様子は釣れてなさそうだ。残念。
ここからは大岩が続くゴーロ歩き。ハイステップがあったりと疲れる。それにしても天気よすぎで暑い。F澤さんH内さんA野さん早い〜。途中で休憩をとる。後ろを振り返ると一気に高度を稼いだのがわかる。さらに八町滝を目指して進む。14時過ぎかなり上のほうに八町滝が見えた。うひょ〜すごい!!迫力満点。あそこの直下までいくんか・・・。八町滝を見ながらどんどん高度を上げていく。八町滝手前の大岩でザイルをだす。左から巻いてF澤さんリードでザイルをはってくれた。この巻きが一番緊張した。水流をかぶりながら巻いて登るので上から下まで最後にビショビショに濡れた。寒い〜。その上はまだ大岩が続く。最後の大岩の乗越し。これまたF澤さんがリードで。そして16時過ぎに八町滝直下に到着。
直下なので風と水しぶきがとんできて寒い寒い。A野さんは唇が紫色だった。寝れそうな場所をとりあえず探す。なんとかなりそうな場所を2個確保。巻こうかと思ったが時間も遅かったのでここで泊まることにした。整地したり焚木をさがしたりして今日は焼肉!!沢で焼肉なんて出来るとは思ってもいなかった。網も用意してくれて色々ありがというS口さん。美味しかった!!この日は焚き火の側でツェルトをかぶってお休み。
5時前にA野さんが一番に起きみんな起きだす。H内さんは疲れていたのか朝食が出来るまで起きてこなかった。八町滝を見ると水量が昨日よりなんとなく減っているような気がする。
今日は八町滝の巻きからスタート。朝一から巻きか、少しブルー。この滝の巻きがこの谷の一番の核心だろうと思っていたからだ。ガレガレの谷を歩き出し右側の尾根にのりうつろうかと考えたりもしたが急なため谷をつめていくことにした。途中ザイルを1箇所だして、ひたすら谷をつめていくと獣道へ出た。その道を素直に下ると谷が見え懸垂で降りた。あれれれ?これで終わり?なんて素直な巻きなんだ、意外と楽だった。(巻き:1時間20分)
ここからは少し穏やかな遡行。斜瀑や小滝を楽しむ。またゴーロが始まると滝が見え始めた。この滝は左から巻き、トラバースして懸垂で谷に戻ると先にはまたまた滝が(30メートル)。この辺りからえらいガスがでてきて天気が悪くなってきた。気味が悪い。この滝は手前の左岸ルンゼから越える。ザイル50メートルを使用。やらしそうなルンゼ。F澤さんが空身でリード。上部の木にフィックスして懸垂で下りてきた。続いてプルージックでA野さんが登り私が続いて登った。まじで!!フィックス手前は少しハングぎみ。腕力で木につかまりながらモンキークライム。荷物を背負いながらは辛い。
上部をA野さんがザイルをはってくれるということで木にまたがって座りながらビレーをする。下からはS口さんが登ってくる。A野さんがはってくれたザイルにプルージックを架け替えてS口さんは抜けた。続いてH内さんが登ってきて、最後にF澤さんが登ってきた。上部も木の根をつかみながらのクライム。なんとか無事越えることが出来た。(巻き:2時間)
ふ〜ザイルを片付け少し休憩して進むとまだ滝が現れた。岩壁に囲まれガスがかかっていて上部が見えにくいが2段になった大滝だ(50メートル)。地図を見ると等高線は細かく右から大高巻き。右のガレ場を登ると樹林帯へ出る。尾根を少し登り左へトラバースし斜面を下ると谷に戻った。(巻き:30分)う〜やっと大きな滝は終了。やれやれ。あとは飯場跡を右に見て流れが西にむき出すところまで穏やかな遡行だ。
12過ぎ無事遡行終了した。それにしても2日目もハードな濃い遡行だった。もう滝はお腹いっぱい。緊張の連続で疲れたけど、なかなか楽しい谷だった。次はのんびりしたナメの沢に行きたいな。
左岸の尾根を詰めあがり、山道を花抜峠経由で大台林道へ出てデポした車に戻った。
それにしても木曜に降った雨で水量が多く、いつも以上に迫力があっただろう八町滝は素晴らしかった。ありがとうございました。