京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
山行名 | 青が丸 |
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メンバー | L:H内 |
期日 | 2007/6/10 |
山域・ルート | 扇ノ山 青が丸 |
山行形態 | 無雪期縦走 |
奥美濃黒壁山の山行は行程が長く、東の方ほど悪天候が予想されるため中止とした。
そこで、西の方にある青が丸に行ってみることにする。この山は氷ノ山と扇ノ山の間に位置し、地形図を見ると林道が近くにあるが、奥深い位置で自然が残っていて良さそうで以前から興味があった。それを実行しよう。尾根はネマガリタケの藪が激しそうなので、東因幡林道を利用し、途中から沢を詰める計画を考えた。
自宅から240kmで畑ヶ平の登山口へ。明け方晴れ間があり期待したが青が丸はガスで見えない。扇ノ山も同様。雨は降っていないので出発する。登山口から先は林道の整備がなされておらず、車では通行できない。快調に下りの林道を歩む。東因幡林道に入り沢川橋に着く。ここで地形図にある右岸林道を行こうと考えていたが全く廃道化しており、痕跡すらない。橋の下に降り、沢支度する。ウツギの花が綺麗。
水は思ったより少なく両岸から木の枝が張り出して見通しが効かない。枝を潜ったり、跨いだりと歩きにくい。やがて水量が多くなり、樹林が深くなると邪魔な枝が少なくなり、快調に進めるようになる。等高線が緩いので滝は無いと思っていたが2m程度の滝が出てきた。簡単に右岸から登る。5分でまた滝が現れる。そこから10分程で今回の行程で一番滝らしい滝に出る。空が暗く岩盤も黒いので綺麗ではない。
さらに単調な沢を10分で熊ハギの真新しいものに出会う。良く見ると他の木にも熊ハギが散見される。おまけにこのあたりから雨が降ってくる。見通しが悪い沢中で足音も聞こえにくいので「熊と鉢合わせ!」の心配がにわかに膨らむ。時々鈴を振り鳴らして前進する。薄暗い沢は不気味である。
9:05に稜線手前の二俣に着く。二俣の直前に黒い2m程度の滝があり、その滝のすぐ手前に右岸からの支流があるので、間違いやすく注意がいる。
稜線には出ず、そのまま右の沢芯を登る、ガスが掛かり見通しはますます無くなる。やがて水が消え、斜面となる。あたりはブナ林で晴れていたら綺麗だろう。心配していたネマガリタケの藪は思った程ではなく、笹と笹の隙間が多く少しの掻き分でぐんぐん登る。
そして、頂上直下で県境稜線に出た。なんと切り分けの踏み跡が明瞭に付いている。山頂は三角点の周囲が広く切り開かれている。山名板は見当たらない。
せっかく登った山頂だが今日は気温も低く、全くの乳白色。雨の中30分余り過ごして下山にかかる。
切り分けを利用し、北東の鞍部まで降りる。あたりはブナ林で西の方が少し見えた。切り分けは恐らく仏ノ尾という山からこの稜線へ続くのかな?不明である。
鞍部から稜線を離れ5分で先ほどの二俣へ。その後来たルートを戻る。滝の下降は全く問題なし。
沢川橋からは早歩き30分で登山口へ到着。12:30青が丸登山終了。
時間があるので以前河内谷から登ったことのある扇ノ山に登ることにする。登り55分、下り40分。山頂休憩20分のミニハイキング。途中のブナ極相林が美しい。山頂はガスで展望なし。山頂の避難小屋は2階建てガラス張りの非常に明るいいい小屋で快適だ。
青が丸は読図も簡単で藪も薄く思ったより登りやすい山でした。晴れなかったのが残念。
是非、今度は氷ノ山から青が丸まで残雪期に長距離縦走で辿れば面白そうだ。