台高 又口川 三ツ俣谷(沢登り)

山行 台高 又口川 三ツ俣谷
メンバー L:A木の S口(文) T野(海外遡行) Nの(泉州山岳会)
期日 2007/6/20
山域・ルート 台高 又口川 三ツ俣谷
山行形態 沢登り

コースタイム

6月20日

7:43出発→7:52又口川渡渉→9:15 20m滝下→10:19落ち口→13:00尾根→13:30県界尾根→尾鷲道→16:00柳ノ谷のつり橋→16:40R425→17:14駐車地

【記録】

 

6月19日

名阪国道→伊勢自動車道→紀勢自動車道を利用して、国道42号からR425に入る。発電所を過ぎたあたりのスペースで仮眠。

6月20日

京良谷の一本西の谷が、三ツ俣谷である。国道を降りて、本流を渡渉する。出合いはあまりパッとせずうっそうとした感じ。平凡なゴーロをしばらく行くと、小滝が出てきて、シャワークライミングしたり、巻いたりして進むこと、一時間半ほど。
この谷最大の、20m滝が現れた。周りがゴーロで雰囲気はいまいちだけど、それでも滝を見るとドキドキして、この滝の先にある景色を見たくてワクワクする。
滝の左の岩を少し登ると、また2mほどの壁。蔦が垂れ下がっているので、それをもってよじ登る。この先はそのまま岩登りか、滝身よりにルートをとるしかなさそうなので、いったんピッチをきる。
続いてT野さんが、滝際を登って行くが、思いっきりシャワークライミング!どうせ濡れるんだったら、下から滝身を登ればよかった!今回カムを置いてきてしまったが、ひとつ支点を取れれば精神的に安心。でも楽しい登りだったようで、満面笑顔のT野さんだった。
そのまま、ロープを引っ張って落ち口へ直登!とても気持ちいい、爽快な瞬間だった。NのさんもA木さんも、笑顔のピースサインで登った。この巻きに一時間ほど。
ナメ滝6mを過ぎたあとは、またしばらくゴーロと小滝。10mほどの滝も三本ほどあらわれるが、どれも簡単に巻いて、二又。高度610m。左はガレて伏流している。水の流れる右俣へと進む。11時30分。
10m滝をシャワーで直登したあと、期待していたナメがはじまる。ここから780m付近まで、綺麗なナメと滝が続き、楽しい。ちょうどよい具合に、昼の一番明るい時間。谷はやはり晴れたときに見るのが綺麗。途中、大きな朽ちた切り株があり、その上に幼い木が育っているのをみて、森の生まれ変わりを見たようで感動する。
そのうち、ゴーロとなり、炭焼き釜跡とガラスが散乱した場所もあり、もう源流の雰囲気。
水が少なくなると、枯れ葉の影でヒルが踊っていた。最後の三俣で沢筋を離れて、30分も登ると、尾根に出る。
下山は尾鷲道を下ろう、ということになっていたので、道を探しに進路を西にとる。境界杭の打たれた三叉路はそれぞれに踏み跡がのびている。1100mあたりまで登り返して偵察していたA木さんが、薄いふみ跡を発見。たぶん尾鷲道に間違いないだろうと、下りはじめる。
明瞭だったり、ガレに道が消えていたりを繰り返す。昔は多くの人々が、炭の運び出しに利用したのだろうか、立派な石垣が沢山残っている。
結構時間がかかり、16時、やっと柳ノ谷にかかる小さな吊り橋にでる。この吊り橋が見事に崩壊していて、渡るのをよせばよいのに谷におりるのもおっくうで、先頭が渡ったのをきっかけに全員渡る。橋を支える橋梁も朽ちかけていて、そのうち落ちるだろう。
あとは送水管の鉄製の道をたどって、国道にでる。
国道でヒルチェックをしたが、みんなスパッツに何匹かくっつけていたが、被害はなかった。

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水際を登る

 

落ち口でピース

 

尾鷲道からの展望

 

崩落寸前の吊り橋


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