京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
山行 | 上越 清津川支流釜川右俣 |
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メンバー | L:T嶋 F澤 I野(文) N村 T村 H内 S木 |
期日 | 2007/7/7〜7/8 |
山域・ルート | 上越 清津川支流釜川右俣 |
山行形態 | 沢登り |
22:00京都駅集合→京都東IC→豊田飯山IC→4:00道の駅仮眠
7:00起床→8:00道の駅出発→9:00林道ゲート前→
9:08出発→9:15入渓→10:15休憩→10:40釜川出合820地点→
12:50三つ釜の大滝→ヤド沢出合→15:45「第一」12mの滝→
16:00「第二」12mの滝→清水沢出合→17:30「第三」12mの滝→
17:55林道横断地点→18:03テント場→21:00就寝
6:00起床→7:42出発→8:34横沢出合→430m地点二俣→右俣→
10:34登山道→10:57小松原小屋→11:00上の代→中の代→下の代→
12:27林道→13:54駐車場→グリーンピア津南 温泉→22:30京都
京都駅集合22時、時間通りに来たのは4名。続いてH内さん、T村さんと到着。S木君が来ない。とりあえずF澤号で3名先に出発。
20分ほど遅れてきたS木君を待ち、爪切りを買いに行ったT村さんを待ち、けっきょく出発したのは22時半頃。
先々週に引き続き遠いのと1台につき2名の運転手なので、後半運転する私はすぐに仮眠に入った。
恵那トンネル手前でギブアップしたT嶋さんと交代して運転開始。梓川SAで給油するために入るとF澤号もちょうど給油中だった。追いついたようだ。
小布施SAで再度合流して豊田飯山ICで下りて1時間ほど下道を走り「信越さかえ」道の駅で3時間仮眠した。
7時に起きてパッキングして8時出発。
117号線から秋山郷方面へ県道を走り25000の地図を見ながら頼りない私のナビでなんとか林道ゲート手前に到着した。
我々以外に土浦・名古屋ナンバーの車が3台止まっていた。9時10分出発。ゲート手前の左側の林道を進み5分ほど下ると釜川に入渓した。(ちょうど取水口手前)
取水口を左側から登りしばらくゴーロ歩き。右往左往と大岩をかわし、時にはスリングを出しながら1時間ほど進んで休憩した。
今日もF澤さんは釣りを頑張る。休憩となれば一人先に竿をもちながら進む。そして左俣との分岐点を過ぎると大きな釜をもった4メートルCS滝に遭遇。
左岸側を壁づたいに泳いで滝の右側から登って超える。そしてゴーロを超えるとまた5メートルCS滝に遭遇。ここは左岸ルンゼより巻いた。
残置スリングとロープがあったがあまりにも古かったので自分達のザイルを出して懸垂で下りた。
しばらく川原を進むと2メートルの滝に出会う。
左岸から攻めるが滝の右側から登ることが出来ず、流れの強い中を流されないように右岸へ渡って左壁を登った。
すぐに5メートルの滝に出会い、左壁をトラバースして滝の左側に取り付く。荷物を持ちながらでは怖かったので空身で登った。
上部は階段状になっていて意外と簡単だった。
そしてしばらく平凡な川原が続くと、20メートルのトロとなりその先には2メートルCS滝となる。
左岸側を壁づたいに泳いで右壁を登って超えた。やれやれと12時過ぎ岩の上でぐったり。
しばらく川原を歩き12時15分三つ釜の手前で休憩をとった。
三つ釜手前で今回異様に怖いと感じたトラバース箇所(みんなはすいすい歩いていた)を越えると前方に大スラブが見えた。
今までに見たことのないスケールの大きいスラブ。両サイドの壁もスラブ状になっていて壮大な空間に興奮した。(すり鉢状)まずは右のリッジから登る。
スラブの苦手な私はザイルをつけずにトップで進んでしまった。
途中妙に怖くなり後ろを振り返るが、クライムダウンのほうが怖いので足裏を岩にべったりつけて自分の足を信じて進んだ。落ちたら大根おろし状態。
後ろからはF澤さんがザイルをつけて登ってきた。上部はガレガレで岩はもろく怖かった。フィックスして後続はザイルをつかみながら簡単に登ってきた。
上部もしばらく素晴しいナメが続き、ヤド沢との出合を過ぎてまた川原歩きとなった。F澤さんがまた釣りを始めた。
今回はビンゴ!!25センチぐらいの岩魚が釣れた。Good!!晩に塩焼きにして食べた。美味しかった、ご馳走様。
6メートル8メートルと滝を越えていくと15メートルのトロとなり、右岸を泳ぎ右に折れると12メートルの滝に出会う。この滝は右岸の草付きから巻いた。
T嶋さんのリードでザイルをはった。上部はガレガレで落石が何度かあった。そしてトラバースして懸垂で沢へ下りると清水沢との出合となる。
ちょうど17時頃、F澤さんからこのあたりでビバークするかどうか相談を受ける。記録によると林道出合まで2時間かかっている。
まだ核心は数箇所残っていてそこを明るいうちに越えることが出来たら、あとはなんとかなるだろうということで進むことになった。
ここからスピードがかなりあがった。今までなんやったんやというぐらい速い。5メートルのCS滝を右側から越え、10メートルのトロを左岸よりへつって右岸へ渡ると核心のゴルジュ手前へ着く。
まずはN村君がトップで進む。ゴルジュの中を進み右壁に飛びついて、ちょうどそこにある倒木に這い上がって超えた。続いて私もゴルジュの中へ。
両足をつっぱりながら進もうとするが足が滑る。ドボン、N村君にスリングをだしてもらって倒木に這い上がった。
F澤さんT嶋さんさすがだ、両足を上手くつっぱってバランスをとりながらゴルジュの中を進んできた。
そして最後の12メートル滝に遭遇し右岸より巻いた。
その後はナメを楽しみ川原をすすむと林道との横断地点に到着した。ゴルジュを越えたぐらいからガスがでてきて天気が少し悪くなった。
今日は予定通りなんとかすすむことができた。清水沢出合からスピードが上がり景色・遡行を楽しむことができなかったのが少し残念だった。
T村さんが考えた炊き込みご飯8合とポトフをたくさん食べて21時に一番に寝た。
先に起きたT嶋さんが作ってくれた雑炊を6時頃起きて食べて7時半過ぎ出発。
出発前に横沢の二俣を左右2パーティに別れて登山道で合流するか全員で左か右に行くか色々検討したが、とりあえず二俣まで行ってから考えることにした。
しばらく平凡な川原歩き。二俣手前の大きな釜を持った3段滝に合流。左岸から腰まで浸かりながらトラバースして取付き2段目のテラスへ上がる。
左側の草付きからか滝の左側から登るのかと検討したが、右側から泥で滑りやすい箇所から木を掴みながらモンキークライムで巻いた。
滝の落ち口に戻ると横沢との出合となる。時間的なことから右俣に進み1430メートル地点の二俣も右へ進み1600メートル地点の登山道へ抜けることになった。
ここからは遡行図も記録もない遡行となった。どんな沢なんだろうか。
予想では何もない平凡な支流だろうと思っていたが、意外にも大滝がありシャワークライムを楽しんだり上部はナメが続いていたりと、楽しむことが出来る支流だった。
10時半過ぎ思っていたよりも早く登山道に到着した。最後は藪こぎもなく快適だった。
<下山>
湿原地に行ってから休憩することにして先を急いだ。小松原小屋を過ぎ上ノ代へ着いた。
ワタスゲやコバイケイソウ等がありとても綺麗な湿原地帯で木道の上を歩く。上部に藪こぎが無くお花畑や湿原地帯のある沢は素敵だなぁって改めて感じた。
そしてブナ林の中を歩き中の代・下の代と湿原地帯を過ぎて林道へ到着した。しばらく休憩してから、1時間半ほどだるい林道を歩き駐車場へ戻った。