京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
山行 | 大峰・芦廼瀬川 |
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メンバー | L:A木の S口 |
期日 | 2007/7/25〜7/26 |
山域・ルート | 大峰・芦廼瀬川 |
山行形態 | 沢登り |
6:00十津川郷→6:30植物公園→9:07藤根谷下降→9:42本流→12:13下竜宮谷→12:50上竜宮谷→15:28トビワタリ谷→17:24細谷→18:00ザレ谷→18:10泊地
7:00起床→9:14発→??笠捨谷→10:05堰堤→11:10-55モチ谷出合でランチ→12:15西谷橋→13:10R425→15:45藤根谷駐車地
白山の大白水谷に行くつもりで、下り坂の天気を心配しつつ集合場所へ向けて出発したものの、白山方面が完全に雨予報に変わってしまった。残念だが、ここは紅葉の頃に日帰りで行こう。
急遽、天気の良い大峰へ転進。ここ数日晴天が続いているので、泳ぎの苦手な私でもなんとかなるだろうということで、ずっと行ってみたかった芦廼瀬川になった。
地形図を取りに自宅へ立ち寄って、すぐに出発。
2時過ぎごろ十津川郷で車中泊。
車が二台あれば七泰ダムから入渓できるのだが、今回は一台。(自転車を回せばよかったとあとで後悔、国道はママチャリでも走れます)地形図上に二十一世紀の森から、本流へ降りる点線がある。降りれそうなところを探して、植物園をウロウロするが、どこも急斜面かガケで降りる気分になれず。少しでも国道歩きを減らそうとしたのが失敗。時間も押してくるし、下部の滝はまたの機会に・・・と諦めて、少し上流の藤根谷を下降することにした。こちらは容易に下降できて、35分ほどで本流にでる。
とにかく暑い。いいかげん水に浸かりたかったので、光り輝くエメラルドグリーンの水と白い岩の沢床に、思わず歓声!
穏やかな流れと、斜瀑をどんどん水に浸かって進む。上空に送電線を横切る。広がる青空と、綺麗な水と、シマシマ模様の沢床。百間ーの見物。とにかく楽しく大はしゃぎ。
下竜宮谷を過ぎると、焼ー淵と呼ばれるこの谷の核心部がはじまる。
長く続く綺麗な淵に、しばらく見惚れる。泳ぎも交えて淵を通過すると、右岸から奥に滝をかけた上竜宮谷。正面には、大きな釜をもつ5m斜瀑。一見穏やかそうに見えるのだが、ここは巻き返しが強く、簡単そうでもザイルをつけてとの事前情報。A木さんがザイルをひっぱってくれる。セカンドも、泳がずとも流されるまま辿りつく。右岸は簡単な岩登りなのだが、せっかくザイルつけて通過しているのにここで足を滑らせたら大変、釜に巻かれる。ビレイしたまま、滝の上に抜ける。
泳いでへつって、進むと、おそらくこの谷最大の核心、8m滝が両岸切り立った淵に落ちる。泳いで右の岩棚に取り付く、写真でもよく見た景色だ。水量は多くも少なくもなく、平流だろう。「ハイ、どぞ(^^)」とロープの先端とカム一式をA木氏に託す。泳ぎが得意ならば、ぜひ登ってみたいのだが犬かきでは辿り着くかどうかが怪しい。やっぱりスイミングスクールに通おう、と毎年思うのだが、実行できていない。
Aさんはスイスイと泳いで、少し岩棚への乗り越しが少ししんどそうだったがさっくり突破していった。残置ハーケンがたくさんあった。
そのまま斜面をロープをつけてトラバースし、穏やかな流れに降りる。14時44分。
右岸から、レースのように落ちる20m滝をかけた支流を過ぎ、トビワタリ谷を過ぎると、綺麗なナメ。この先も泳ぎが続く。だんだん日が傾いてきて、夕日がツツジの咲く岩にあたる。水の色も深みを増してなんともいえない色彩。谷の雰囲気が変わってくる。綺麗やなぁ〜。そろそろテンバを探さがそうか、と地図を見る。泊適地は沢山あるのだが、A木さんが見ていた遡行図の中に「泊最適」の文字。荷物を降ろしかけたが、ぜひその「最適」のテン場で泊まりたくなり、ここから早足モード。
右岸から細谷が入り、また出てきたミニゴルジュを左からトラバースすると、左岸からザレ谷が入る。すぐに、広い河原状となり、泊最適!な場所。
ほとんど整地のいらない広い場所に、バーンとタープを張り、焚き火の準備。
今回も飯ごうでご飯を炊く。焦げなし、つやつやふっくらご飯が炊けた。晩御飯は牛丼。めっちゃ美味しかった!A木さん、ご馳走様でした。
焚き火で焼いたピーマンに岩塩をかけて食べるが、これも美味しい!せっせと岩塩を削って持ってきた甲斐があった。
真夏の土日なら、有名な谷だけに貸切とは行かないだろう。ウイークデーの沢旅、贅沢な夜を満喫する。
明日の行程は短い。朝はゆっくりでええね〜と眠りにつく。
こころゆくまで寝て、起きたらすでに焚き火がついていた。A木さんは、お腹が空いて6時すぎに目が覚めてしまったらしく、余った玉ねぎを炒めて食べていた。昨日あれだけ食べたのに〜。
今日もカンカン照り。絶好の沢日和である。
うずら卵雑炊をいただいて、ゆっくりお茶を飲んでから出発する。
綺麗なナメのあちこちにポットホール。水中眼鏡で中を覗いて遊ぶ。
左岸から入る笠捨谷は細いゴルジュの先に滝をかけていた。
深い釜をもつ4m滝を左から巻いて、しばらく行くと堰堤。右から巻いて小さな支流をどんどん通り過ぎるて、モチ谷出合。11時10分。
泳げる明るい淵はこのあたりで最後。Aさんは最後の泳ぎを満喫している。いい景色だったので、ここでランチをすることにした。
アップルパイ、ココア、チーズ、スジコン。残っていた食料の割には豪勢なランチになった。
流れは穏やかな河原になり、頭上を林道の橋が横切ったところで遡行終了。
二日間、最高の天気に恵まれ、真横に国道があるとは思えないほど綺麗な谷で、大満足!
総合で3級程度、ひとたび増水して岩の弱点が登れなくなると、とたんに難しくなる谷だと思う。
下流部を残しているので、また機会があれば是非訪れたい。
ここから林道歩きと炎天下の国道歩きを約三時間。甘酸っぱい野いちごを発見、食べながらひたすら歩いた。
山のあとは、やっぱり温泉!お気に入りの湯泉地温泉「泉湯」でほっこりして帰宅した。