京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
山行名 | 大武川でオウムに呪われたアイスクライミング |
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メンバー | L:T嶋 I野 N澤 N村 |
期日 | 2008/1/19〜1/20 |
山域・ルート | 南アルプス 大武川 |
山行形態 | アイスクライミング |
氷結状態をO田さんに確認してみた。1週間前に黒戸尾根から見る限り凍っているということで大武川へ行くことになった。大武川の氷はメンバー全員初めて。メインの大滝は170メートルあり5ピッチ、3ピッチ目が核心部で70度〜80度V級。山中にあって人気が少なく、ルートに行けるということでテンションが上がる。フォローでも登れるかどうか少し不安もありつつ。
22時15分京都駅出発→京都東IC→小淵沢IC→3時半道の駅仮眠
キムチ鍋とういことで仕事を終えてから買い出し。バタバタや。
泊まりのアイスは久しぶり。ここ最近ゲレンデアイスにばっかり行っていたので荷物は軽く、アプローチも5分で超楽々アイスしかしてなかった。ザイル、スクリュー、ギア、共同装備からとおそらく24,5キロはある荷物を担いで出発。バテそうだ。
ゲートの横から林道に入って大武川に出合う。大武川の右側に地図には書いてない新道が出来ていた。平成18年に作られたらしい。本来であれば人面橋を渡り、大武川の左側の林道を歩いて一の沢の取り付く。人面橋を見つけることは出来たが、堤防が出来ていて旧道を通ることができない。仕方なく新道から行く。新道はどんどん上に上がっていって川から離れていく。どこかで下りて川を渡渉しないといけない。ちょうど下りれそうなところを発見。林道から一の沢の谷が見え、上の方に凍っている滝が見えた。「お〜目指す大滝はあれか!!」期待が膨らみ、凍ってることが判ったのでテンションがあがる。
川に下りてみると川幅は1メートル強で水量は多く流れは速い。えーーーーー石の上を渡っていけるのかと思ったらそんな甘くなかった。どこから渡ろうかとしばらく悩む。渡れそうなところをみつけるがやはり無理か・・・。N澤君が靴を脱いで渡ったほうが早いと言い出し渡りだした。まじょ??私とN村君はなんとかならないかと大きな石を川に投げて足の踏み場を作ろうとするがうまくいかない。T嶋さんは濡れずに渡れそうな所はないかと上流のほうへ進んで行ってしまった。諦めて私達も裸足になって渡った。ぐ〜冷たすぎ、水の中は意外にもなんとか耐えることができたが、川から出ると冷たさ急に増して指がつった。いたいーーーーーーー。T嶋さんは濡れずに渡れたようで合流できた。は〜、これがオウム(大武)の呪いの始まりだったのかも・・・。(まだまだ続く)
一の沢に出合い、谷を詰め始めた。雪はまったくなく凍った石・土、枯葉の上を歩いていく。今年初の沢登り??何度か高巻きをしたり沢を左右に渡って進んでいく。12時頃にテント場をどうするか相談する。大滝の上をベースにすれば翌日の登攀が時間的に楽になるし中滝も登れる。ただ、上にテントを張れそうな所がわるか判らないからここらで終了して翌日早く起きて出発するか悩んだ。もしテントが張れる場所がなかったら、2人ずつに別れてビバークもありかということになって行ける所まで詰めることになった。
しばらく進むと大きな二俣がある。本来は、1130メートル地点の二俣を右にとって次の二俣を左に入っていかないといけないのに、1090メートル地点を二俣と思い込み1130メートル地点で左に入ってしまった。要は、二俣を左俣に入ってしまった。