京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
山行名 | 北八ヶ岳 蓼科山 |
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メンバー | L:H内 Y浅 K U多 F田 K山 K村 |
期日 | 2008/3/1〜3/2 |
山域・ルート | 北八ヶ岳 蓼科山 |
山行形態 | 積雪期縦走 |
08:50 竜源橋登山口に入る。 09:58 ルートが間違っていることに気づき(正規ルートの1本西の沢筋1,770M地点)、正規ルートに向けて方向を修正する。 14:17 通常の登山道に合流する(滝ノ湯川の1,930M地点)。 15:07 設営地に到着する(蓼科山荘への分岐点付近)。 21:00 就寝
04:30 起床 07:01 設営地を出発する。 08:00 ルートを外れて(2,100M地点)、鞍部に向かって直登する。 09:52 稜線に上がる。 11:00 蓼科山に登頂する。 11:26 蓼科山を出発する。 13:12 設営地に戻る。 13:59 設営地を出発する。 15:20 竜源橋登山口に到着する。
岳人1月号のトップに北横岳から双子山と蓼科山荘を経由して蓼科山まで縦走する記事が載ったとき、H内さんと私は、密かに心配していた。静かな森歩きを目的に、竜源橋から亀甲池を経て北横岳からは記事とほぼ同じルートを歩く計画を立てていたからで、「これで、たくさんの人が山に入って、トレースしっかりの舗装道路になったらかなんなあ・・・。」と。しかし、それは全くの杞憂であった。以下に報告するとおり、「始めの一歩」の間違いにより、結果的には、天祥寺原から蓼科山までのピストンとなったが、それでもトレースがあったのは蓼科山荘から蓼科山までで、そこに至るまでは他のパーティーに会うこともなく、静かな山を満喫することができた。言うまでもないような気もするが、蓼科山荘から双子山に続く尾根にトレースはなかった。
竜源橋の少し東に車を停め、登山口に向けて出発。明け方から雪が降っており、視界はあまり良くない。舗装道路を歩くこと5分、右手に「竜源橋」と書いた大きな看板が見えたがトレースはない。「ここが登山口?」と思っていると、20メートル程先に、右方向を指差す矢印看板とうっすらとしたトレースが。これにすっかり騙され、「登山口発見!」と何の疑いもなく、このトレースを追って入っていく。下山後にわかったことだが、正しいルートは、手前の大きな看板のすぐ横から始まっていたのである。しばらくはトレースがあったが、30分も歩かないうちにトレースがなくなり、ワカンとスノーシューの出番となる。これも結果論ではあるが、その時点で、なぜトレースがなくなったのかについて、もう少し考えるべきであったと思う。いくら新雪ラッセルであったとしても、膝上程度の雪の深さで、トレースの主が、登山口から500メートルも歩かないうちに敗退して引き返したとは考えにくいからである。しかし、「堰堤のある沢の右岸」を登っていることから、ルートを間違っているとは露にも思わず、そのまま歩きつづけた。しかし、休憩時に、KさんがGPSで現在地を確認したところ、
正規のルートから西に300メートルずれていることがわかり、H内さんが、正規のルートに乗っていれば見えるはずのない大きな沢が東側に見えることを確認するに及んで、ようやく、1本西側の沢筋に入り込んでしまっていることに気付いた。地図をよく見ると、正規ルートの1本西側にも同じような間隔で堰堤記号が記されている。私達がそれまで眺めてきたのは、そちらの堰堤であったわけである。
さて、これからどうするか。戻ったとしても30分はかからなかったと思われるが、現在地と正規ルートの間に横たわる尾根は緩やかであったため、なるべく上り下りしないようにトラバースしながら正規ルートに復帰しようということになった。そこからは、先頭を交替しながら、ワッセワッセとラッセルに励んだが、正規のルートではないため、枝の上に乗って落とし穴にはまったり、密度の濃い樹林に押しつぶされそうになったりしながらの前進で、なかなか距離をかせぐことができなかった。また、気温が高かったために、雪が重たかった。体力的には楽ではなかったが、お昼頃から青空が顔を出してくれたこと、北横岳や蓼科山が右に左に見えたことで、随分と心は励まされた。距離にすると2キロメートルもなかったが、正規ルートに復帰できたのは4時間後であった。時は既に14時を過ぎ、北横岳どころか宿泊予定地の亀甲池までも辿り着けそうにない。明日は蓼科山までのピストンとし、天祥寺原の分岐まで頑張ることになる。正規ルートには、始め、うっすらとトレースがついていたが、これも間もなく途絶え、だだっ広い真っ白な滝ノ湯川の中を、黙々と歩いていく。いつの間にやら空は薄
曇。少し風も出てきたようだ。北横岳に続く右側の斜面はよく見えていたので、それを眺めながら、分岐点を通り過ぎないように気をつける。無雪期であれば立っているであろう道標は雪に埋もれて見当たらない。KさんのGPSで確認し、この辺りであろうという場所で本日の行動を終了した。
その夜は、F田さんの野菜たっぷりポトフを頂き、ドド甘紅茶を飲みながら明日の相談をして21時には横になった。「明日は蓼科山まで辿り着けますように!」
4時半に起床。冷え込みは厳しくはない。私はぐっすり眠っていて気付かなかったが、少し前に「ドーン」という大砲のような雪崩の音が聞こえたらしい。どの方角かはわからなかったらしい。これから登る蓼科山はほとんどがなだらかな斜面だが、頂上直下の100メートルは森林限界を超えた急斜面なので、気をつけないといけない。
それぞれが必要な装備を持って7時に設営地を出発。天気は快晴。緩やかな沢を行く。雪の深さは膝上程度。交替しながら進んでいく。しばらく行くと木の枝に赤テープを発見する。30分も歩くと、後方に大きな北横岳。そのすぐ後ろには、甲斐駒や北岳などの南アルプスが見えた。青空の下の白い山はただただ美しい。機嫌よく歩いているうちに、1時間程で、2,100M地点まで来る。この辺りまで来ると、天祥寺原から稜線に上がっていく広い沢地形の全貌と蓼科山のピークがはっきり見える。夏道は、この辺りから北西に進路を変えて蓼科山荘に向けて直登するようだが、樹林が濃くて難儀しそうなことから、樹林に沿って沢をそのまま北に詰め、前掛山の少し西に出ることとする。蓼科山に目を転じると、3〜4人のパーティーが、最後の急登を登っているのが見えた。「蓼科山荘からはトレースがありそうだなあ。」と話しながら順調に登っていくが、とうとう稜線直下の樹林帯に突入。コンパスで方向を定めて、なるべく間隔の広そうな所をかき分けて行くが、なかなか苦しい。「木の枝であってもヤブ漕ぎと言うのだろうか?」などとツマラヌことを考えながら、稜線を目指して登っていく。立枯
れの背の高い木が見え、ようやく稜線に到着。そこから真っ白い樹林の花道の中を西に向かい、蓼科山荘に到着したのが10時頃。ここからは、白樺高原から登ってきたと思われる方のトレースが山頂まで続いていたため、そんなに苦労はしないと思われた。時間切れになることなく、なんとか頂上まで登れそうである。右に目を転じると、他の山々とは白さの違う北アルプスがはっきりと見えた。
気合を入れて、山頂へ。170メートルを直登する。その半分程度は森林限界を超えていたが、雪が柔らかかったため、アイゼンに履き替えることなく、ワカン又はスノーシューのままで登る。斜面には、目印となる細長い竹の棒が立てられていた。静かな山がいいと言いながら、こんなことを思うのも我ながら情けないが、この急登にトレースがあって本当に助かったと思う。40〜50分で、だだっ広い頂上に立つことができた。頂上からは、南八ヶ岳の特徴あるピークとそのなだらかな裾野、南アルプス、乗鞍、北アルプス、浅間山など、四方八方の山々が悉く見えた。風はさすがに冷たかった。頂上には、女神茶屋から登ってきた人が大勢いらっしゃった。H内さんとF田さんは、頂上の西側の縁まで散策に行かれたが、その他の者は、栄養補給と衣類の調整に精を出していた。それにしても、広い頂上を持つ山である。視界が悪いときに、頂上から下降する地点を見つけるのは大変だろう。
30分ほどの時間を頂上で満喫したあと、下山を開始。呆気ないほど下りは早い。目の前に広がる景色を目に焼き付けながら設営地に戻り、テントを撤収して竜源橋に向かった。前日にはトレースがなかったが、その日の朝から登ってこられた方(スノーシューとスキー)のトレースがあり、それを有難く利用させていただいた。
今回は最初の一歩から間違ったルートを進んで行くことになった。というのも過去2回この一般ルートを利用しており、沢から少し進めば右岸の台地を進むルートであるという10年前の経験が災いし、また、入り口に立派な道標があるのと、トレースがあったこと、そして何よりもまして地形図を見ずにそのまま進行してしまったことにある。少し登山口で休憩するかして地図を見ていたらこの失態はなかっただろう。さらに、進むうちにトレースが無くなったのだが、たまたま入山者が無かっただけとこれもルートを疑わなかった要因となった。
このように勘違いがさらなる勘違いを呼び、結果的にかなり進んだところでガスが晴れ、背後の景色と進行方向の傾斜度が地図の等高線の間隔からして合わないことが分かった。自分にとっては過去に経験したことのない本当に初歩的なミスだが、何といっても地図を見なかったことに尽きる。「地図を読むこと」の重要性を言いながら皆さんにはご迷惑をお掛けしました。
さて、この大きなミスだが、心配は無用だ。初心者の方もいて申し訳ないが、実は「自分でルートを決めて進む楽しさ」がこの時点で発生したわけだ。なのでルートを引き返すのではなく、登山道に平行に小尾根の台地を進もう。尾根を何度か巻き、小沢状の窪地を抜け、しっかり読図し進む。少し晴れ間も出てきて、北横岳も目標に進路が分かる。ただし、木の枝や場所によっては膝までのラッセルは辛い。みんなで交替しながら進む。K村さんは何度も比良山に日帰りに行った効果かラッセルがうまい。
やっと1,930m地点で一般ルートに出たがトレースは薄く、少し先で消えた。みんな疲れた足取りで広い天祥寺原に辿り着く。もちろん北横岳に登る時間はない。蓼科山への分岐点と思われる場所の少し北寄りの樹林の台地でテントを張る。K村さん、U多さんは雪山テント泊は初経験とのこと。初日から読図にラッセルにと苦しい山行を強いてしまって疲れている筈だが、Y浅さんから教わりながらてきぱきとテント設営をしてもらった。水用の雪集めやトイレ作りなどやることが結構ある。
テントを2つ張り、4〜5人用のテントに全員集まりF田さん作の美味しい夕食をいただく。トレースが無いため明日は蓼科山へ往復とすることに決定。
次の日は朝からいい天気。ルートには時々テープがあるので登山道を進んでいるのが分かる。さて問題は樹林帯だ。2,100mあたりで一般道は左寄りに樹林帯に入るが樹林の枝が邪魔して進みにくそうである。
そのまま沢状に進路を取り、前掛山南肩を目指す。やがて背後に雄大な南アルプスや阿弥陀岳、中央アルプス、奥秩父の山並みが見え、美しい。稜線直下でいよいよ樹林に入る。丈が低く、枝が細かく分かれているので体が引っかかり難渋するが30分ほどで開放され、稜線上へ到着。しかし、ここもトレースがない。緩い下りを快調に進み、雪に埋まった蓼科山荘へ。北にアルプス、頚城、志賀、浅間、赤城、日光白根など雄大な展望が開ける。ここからはトレースがばっちり付いている。他の登山者もあり、苦しい急登40分で待望の山頂へみんな到着。風が少し強いが360度の山岳展望を楽しむ。
下山はそのまま斜面を下るのが早そうだが、樹林帯の枝で難渋する可能性も高く、素直に来たルートを引き返す。下山は全部トレースがあるので早い。1時間半余りでテント場に着く。
誰か来たようで一般道に山スキーとワカンのトレースが出来ている。16時頃登山口に到着。小斉の湯で汗を流し、帰京した。
今回は最初の一歩が間違っていたが、天候にも恵まれ、トレースが無くても進みやすい場所を見極め、雪の中を歩くという楽しさをみんなで味わいました。
でも間違いは間違い!みなさん心配をお掛けしました。最初の一歩はくれぐれもお間違いなきように。
今回の最大の反省点は、地図を読めていなかったことである。事前に地図を何度も眺めていたにもかかわらず、登山口付近に正規ルートと混同しやすい地形がある(※堰堤のある沢筋)ことに留意していなかった。正しいルートを進むためには、「堰堤のある沢筋」という情報だけでは不十分であった。これに加えて、沢の走る方向にもっと注意していさえすれば、1時間近く歩く前に、「おかしい」と気付けたはずである。しかし、ルートを誤った後のH内さんの軌道修正方法はとても勉強になり、今年の目標を「登山道のないところでも不安なく歩けるだけの読図力習得」としている私にとっては有難い経験をさせていただけたと思う。いつか、今回の当初予定ルートを歩きたいと思う。
お正月の北岳ではいろいろと大変なことがあったが、学業の関係で「半休部」状態になる前の最後の山行のつもりで懲りずに今回の山行に参加することにした。手足の指の冷え対策にオーバーグローブと靴も買い換えた。事前にGPSにルートをウェイポイントとして登録しようとするときに、H内さんが作成した計画書に書いてあるルートは地形図に載っている滝湯川右岸のすぐ横にある物ではなく少し西側にあったので、地形図に破線で記されたルートとなんとなく少し西側にも点をつけておいた。
1日目の朝、出発した時に降雪で視界があまりよくなかった。リーダーは、まるで人間GPSのH内さんだし、薄いものの踏み跡がついているので、ルートが間違っていることを全く疑おうともしなかった。入山して一時間後、休憩する時に、H内さんとY浅さんが地形図を持って議論していたので、どこまで来たのだろうと思ってGPSをチェックしてみたら、なんとなく川沿いのルートよりも西側につけたルートよりも更に西に300mほどの所にいることがわかった。正規ルートをあまり好まないH内さんのことだから、もしかしてこちらの方が歩きやすいのかと思い、この時点でも意図したルートを歩いていなかったことはわからなかった。それでも、300mずれているとつぶやいた。その後にH内さんとY浅さんが東へ修正しようとしたから、初めてなるほど本当にずれていることがわかった。北岳の時もGPSを持ちながらルートを間違えたのに対して、今回は少し早めに発見できて、会山行ではいつも持っていくだけのGPSは少し役立ったと思う。それにしても、ルートが間違っていることがわかった後に、現在地を確認し、引き返さずに自信を持ってそのまま進みながらルートを修正していくこと
ができて、もう一度、H内さんとY浅さんに感心し、読図の重要性を再認識した。興味があって本を読んでいて、地図そのものは読めるが、実際に行けば地図よりはるかに多いディテールを持つ本物の地形と対照することはできない自分では到底できないことだと思う。
雪稜クラブに入って2シーズン目の今年は、まったくワカンを使わなかった去年と違って、どこに行ってもワカンが必要なようだ。2月中に練習で行った3回の北山と比良、今回の北八ヶ岳、いずれもワカンを履いてラッセルしなければならなかった。特に今回は下りと頂上手前の登り以外はラッセルしっぱなしで、北横岳との鞍部付近での藪こぎには、ちょっと苦労した。初日のルートで外れたとはいえ、外れなくても膝ほどのラッセルを強いられるため、予定通りに初日に北横岳に登れたかどうかはあやしい。途中敗退よりも、ひたすら蓼科山に向かって1日目をたっぷり自分達で道を開いた今度のルートはかえって達成感があってよかったかもしれない。地図を見て、2日間かけて登ったルートがこんなに短かったとは少しショックではあったが、雪山の厳しさを再認識した。
正月のあいにくの天気と違って、今回は初日が曇りで二日目は快晴で、冬山ならではのすばらしい景色を堪能することができた。頂上付近では温度計が−14℃を示し、数値にしては相当寒いはずだが、暖かい日差しの下、あまり寒さを感じなかった。今回を最後にして、これからは研究に
専念しようと思っていたが、憂鬱な気分が全くなくて、また山に行きたいという危ない気持ちをさせられた楽しい山行だった。
今年の冬は雪のあるところにあまり行けていないので、ぜひ1回でも静かな雪山で過ごしたいという思いがあったところ、2月に予定されていた山行が3月に延期になったということを教えてもらい、参加させてもらうことにしました。練習で全然歩けていなかったのでご迷惑をお掛けするのではないかと思いながらの山行でしたが、皆さんに付いていきながら蓼科山に登ることが出来ました。
夏の山中心の私は、ちゃんとした登山道を歩くことが多かったので、今年の雪が多い中を歩くのは、新鮮なものでした。皆でラッセルをしつつ進みましたが、今まで他の方に頼ってばっかりだったので、こんなに大変だったんだと感謝感謝の気持ちになりました。
歩き始めは足跡があり、いい感じで進んでいたのですが、途中から突如道らしきものが無くなり、リーダー・サブリーダーに行先をまかせっきりで言われるままに進んでいき、だいぶ予定の道筋から離れていたにもかかわらず、だいたいの現在地を把握するのがすごいと感心するばかりで、ひたすら付いて歩いて、一日目を終えました。
2日目は「蓼科山」に向けて出発したはいいのですが、相変わらす樹林帯を皆で苦労しながら抜け、頂上への最後の登りでトレースばっちりの中をまわりの景色を見ながらゆっくり登ることが出来ました。いい天気に恵まれ、雪のアルプスの山々を見ることが出来、大満足です。最後はバテてしまいトボトボ歩きになりましたが、遅いながら登山口に戻ることが出来てよかったです。一緒に行った下さった皆さん、ありがとうございました。
今回始めての冬山テント泊で、出発前は好奇心と不安で一杯だった。-15℃前後の気温というのはどんなものなのか。夏山テント泊とは違い、共同作業が沢山あるらしいが、自分はちゃんとついていけるのかどうか。初日は天気が悪そうだが、予想外に吹雪になったり大変なことになったりしないのか。しかし私は今シーズン4〜5回日帰りの雪山に行っており、最初はかなり疲労したのに、最近ではあまり疲れを感じなくなっていて、体力が以前よりは少しアップしたように感じていたので、どうしてももう少し高度のある雪山山行に行ってみたかった。
最初1時間ほど歩いたところで、ルートがずれているとKさんが言い出した時には、誰もが「それは嘘だ」と思ったに違いない。全く疑っていなかった。その後引き返すことはせずにルートを修正しながら歩いた。読図を勉強していない私だったら、こういうことはまずできない。改めて、H内さんとY浅さんはすごいと思った。そして山を登るには読図が必要だと思った。何より楽しそうだった。
テントでは、夏との大きな違いは水を作ることとトイレを作ることだった。寝ている時も、思ったより寒くなかった。というか寒さは感じなかった。午前4時頃、ドン!!という雷のような大砲のような不吉な音が聞こえた。私は雪崩の音を今までに聞いたことはないが、直感的に雪崩だ!と思った。背筋がゾクっとした。ここは樹林帯だから大丈夫と自分に言い聞かせはしたけれど恐怖心はしばらく消えなかった。
2日目は、進むのが大変な樹林帯があり、一時は山頂を目前にして断念しないといけないのかと思う程だった。それを抜けると視界が広がり、景色がすばらしかった。やはり比良とは違う!山頂からは四方、有名どころの山が見えた。昨日とは違い、視界が良くて本当に良かった。
下りは早かった。帰りの車は、気を抜いては行けないと気合いを入れて運転した。なんとか終電には間に合った。
今回、出発前の不安がどれも適中しなかった楽しい山行だった。参加させてもらって本当に良かった。