京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
山行名 | 鹿島槍ヶ岳東尾根 |
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メンバー | T橋 |
期日 | 2008/5/3〜5/4 |
山域・ルート | 北アルプス 鹿島槍ヶ岳東尾根 |
山行形態 | 積雪期岩登り |
朝ほぼ予定どおり大谷原に到着し出発した。既に多数の登山者が支度をしており、山中の混雑を予感させる。
林道をゆっくりと歩くと30分ほどで東尾根取付点。最初はしっかりとした踏み跡があるが次第に薄くなる。尾根下部はほとんど雪が消え、ところどころ藪こぎが必要なところもあった。雪に残された踏み跡のラインを辿りながら、マイペースで登っていく。やはり5月は藪が多いと感じながらもそれほどペースは落ちなかったようである。曇り時々晴れという登りには好都合な天候のせいか、あまり疲れを感じなかった。昨夜それほど眠っていないにも関わらず。
結局休憩2回で一ノ沢の頭に到着。大勢の登山者が休憩する中に場所を見つけて大休止。二ノ沢の頭に向かう。順調に進んだが、二ノ沢の頭直前の雪のリッジが超際物であった。腐りかけの雪のリッジでいつ崩れてもおかしくない。もうこれが最後、そう言われている気がした。
二ノ沢の頭ではテントが既に数張りあったが、ツエルト泊の気楽さでちょっとした空きスペースに寝場所を確保することができた。正午位から雲が取れ始め快晴となる。風もほとんどなく快適なツエルト泊となった。
前回の失敗に学び今回は夜明け前に行動することに決めていたので、早々に夕食をとり、早めに寝たつもりである。
なぜか午前1時30分頃に目が覚める。ほぼ無風のコンディション。予定通り2時までは横になっていたが、丁度隣でガサガサし始めガスの音などが聞こえてきたので起床する。天候は快晴。満天の星。鹿島槍ヶ岳北峰の真上に北斗七星が輝く。吉兆とみた。
出発は3番手となった。
歩くと、早朝ゆえ雪は締まっていると思いきや、結構弱い。細かく休みながら登っていくと一番手パーティーが第一岩峰を登っているのが見える。30分ほど待っていると、フリーソロならお先にどうぞというわけで、パーティー間の区切りに登らせていただくことができた。
後半は岩壁というよりは土混じりの急斜面という感じで、落石に注意が必要。
引き続き急な雪壁を登るのだが、これも途中で雪が腐っているところがあり気が抜けない。ゆっくりと登ると第二岩峰取付につく。一番手パーティーの登攀中。快晴とはいえ風は冷たく寒い。
エネルギー補給しながら待つこと2時間でようやく順番。前のパーティーの最終者が出てほどなくして登り始める。慎重に進む。チムニー下の安定した場所でザックを下ろし、ロープを付け荷揚げを準備する。そこに後続パーティーの先頭者が来て、ここだけビレイをしましょうか、と言われたので、じゃぁということで一手だけのビレイをお願いして空荷でチムニーを登る。(ビレイをしてもらえるのなら担ぎでトライできたのですが・・・)
チムニー壇上の位置で残置ハーケンにカラビナを掛けて荷揚げをして、ザックを担いで岩峰終了点へ到着。ほどなくして後続パーティの方が終了点へ来られたので先ほどのお礼を述べて先へ進んだ。
北峰への上りからは、気の緩みもあったのか急にしんどい感じになってペースが落ち、後続のパーティーに道を譲ったが、好天候に恵まれたおかげで時間を気にせず着実に歩みを進めた。北峰で記念写真、南峰で少しだけ休んでそのまま降りたが、ここからは暑さのせいで水休憩を細かく取りながら進んだ。冷池山荘で水を補給して"日陰で"休んで下山する。トラバース道は開通しており、西沢も下降路として使えたので、大幅に時間短縮。予定の時間内に下山することができた。
ひとつ課題が解決できた。
もう少し装備を軽量化できたと思うので、今回の経験を次に生かしたい。
以 上