京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
山行名 | 南紀 内鹿野谷 |
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メンバー | L:I野(文) A木の H笠 Y本 |
期日 | 2008/5/27 |
山域・ルート | 南紀 内鹿野谷 |
山行形態 | 沢登り |
23日に日帰りで行く予定にしていたが雨でながれてしまった。平日組が水木曜(28-29日)と南紀を予定していたらしいが、これまた雨と仕事で流れるということで確実に晴れる火曜27日に調整して平日組に混じって行ってきた。Y本さんと一緒に行くのは2005年5月GW合宿以来で久しぶりだった。
京都駅23:30→熊の川道の駅3:30→仮眠
仕事が終えて家に戻ったら22時、それから沢準備にお風呂にとバタバタで23時10分にH笠さんにピックアップしてもらい、23時半に京都駅集合場所へ向かった。27日はH笠さんの誕生日ということで、0時をまわって途中のコンビニでお誕生日会。素敵な○○歳の幕開け!!A木君の訳ありケーキで盛り上がる。こんな時間にこんな物たべていいのだろうか・・・。168号線に入ってから記憶がない、A木君運転ありがとう。熊の川道の駅に着いて仮眠。
起床5:30→入渓7:20→ズリ石8:00→三森ー8:15→美瀑8メートルの滝9:30→ナマズ口の滝9:50→スラブ滝7メートル→一ツ落の滝→栂の戸の滝→スラブ滝5メートル→510メートル地点二俣→白見山→下山18:30→雲取温泉19:30→京都2:00
1時間半ほど仮眠して起床。寝不足で辛い・・・。道の駅で準備して高田へむかった。取付きの水車小屋を目指すが無い。地図をよく見直してみると郵便局を右折するところで間違えた様だ。無事水車小屋に到着して準備して入渓した。
しばらくゴーロ歩き。滝もなくのんびり歩く。すると右岸にスラブ壁が、陽射しが当たってキラキラと光っていてとても綺麗。側には仕事道がはしっている。ズリ石とよばれる岩に遭遇。通りぬけたくなる様な形をした岩のトンネル。そして大きな淵にご対面。A木君が泳ぎ始めた!!突き進むが超えれそうになく戻ってきた。それにしても気持ち良さそうだ。ここは右岸より仕事道を辿って巻く。遡行図にも書いてある三森ーと呼ばれるーに遭遇して大きく弧を描くように膨らんで歩く。
ここから再び退屈なゴーロ歩きとなる。しばらく進むと2段3メートルの滝を左岸の仕事道を使って超えると谷幅一杯のナメと美瀑8メートルの滝に着いた。ここで遊ばなければどこで遊ぶといわんばかりの淵とナメ。H笠さん以外滑り台を楽しむ。そして綺麗な滝の前で記念撮影。この滝は左岸より巻く。滝の落ち口に戻るときに残置のトラロープとお助け紐を使った。滑りやすそうで少しやらしかった。上部の10メートルナメ、水越谷を見送り20メートルのナメ帯を進むとナマズ口の滝に着いた。ついつい滝の前のナメ上でねそべりたくなるほど暖かくきもちぃ。幸せ。ここも左岸より巻く。上流はナメが永遠と続く。気分は最高!!と思っていたらななななんと写真の電源が切れてしまった。ここからこの谷の核心なのに・・・。ショック。
ゴーロ帯に入りスラブ7メートルの滝を巻いて一つ落の滝へ。素晴しい大滝で目を見張る。遡行図には30メートルと書いてあるがもっとありそうに感じた。マイナスイオンをいっぱい吸い込んで左岸より高巻いた。どんどん登ってしまい栂の戸の滝も一緒にまいてしまった。途中の尾根から栂の戸の滝を眺める。そして栂の戸の滝落ち口で谷に戻った。スラブ5メートルの滝、斜瀑L8・H5メートルの滝を右岸よりへつる。そして続くナメ10メートルを進むと仕事道が交差した。
このあたりから谷は平凡となり退屈になる。二俣510メートルで休憩する予定だったが、勘違いして470メートル地点の左より流れる枝谷で休憩をとった。12時頃だったような。(間違えたことは全て後で気がついた)白見山に到着してわかったことだが、510メートル地点の二俣を間違えて左へ進んでしまった。本来は白見山を目指す予定だったので右へ進まなければいけなかった。右俣を遡行したことがないからなんとも言えないが、結果的には左の谷は最高だった。しばらくゴーロ歩きが続いたのでこれで谷は終わり?と不安にもなったが、素晴しいナメがまっていた。谷幅一杯で200、300メートルは続いていた。もっとあったかも?足を滑らせたらどこまでも落ちていってしまいそうで緊張した。写真におさめたかったが仕方がない。まぁ行ってみてのお楽しみということにしておこう。確かにトポには855メートル地点へ進む左俣の方が変化に富むと書いてあった。
ナメが終わり涸れ谷となり詰め上がると稜線に飛び出た。このときには谷を間違えることに気づいてなかったので白見山ピークがすぐ側にあると思いこんでいた。が、見つからない。あれれ?ここはどこ?しばらく右往左往した。現在地点がわからない、ちょっぴり不安になるが、考えられることはピークは西か北にしかないということだった。西を調べてみるが枯れ草がうっそうとしていてピークらしきものはない。残りはひとつ、北へ進んでみることにした。855地点から北へ進み880のコルで一度間違えてるかも?と思ったが、県境のポールがあったのでラインをはずしてないということでもう少し北へ進んだ。すると920のコルより少し東に白見山のピークを見つけた。白見山の三角点に辿り着いた時はホッとした。この時やっと我々が遡行した谷、間違えた地点を把握することが出来た。ふ〜やれやれ。
さて下山開始、尾根を下ることにしたので地図読みを慎重に。しばらく南東に延びる尾根を下る。765のコルで休憩をとり次に766のコルから東の尾根に乗るはずだったのが、765のコルから延びる北東の尾根に乗ってしまいすぐにおかしいと気づき修正。無事766のコルから東の尾根に乗ってアップダウンを繰り返して740のコルまで進み、南へ600地点まで下った。そこから少し尾根が二俣気味になるが南東方向に進んで400地点で地図にはのってない仕事道にであった。休憩をとりこの仕事道を使うか尾根を忠実に下るか悩み尾根を下ることにした。そこから50メートル弱ほどで傾斜がかなりきつくなり行き詰まり、懸垂下降をすることにした。30メートルワンピッチだけですんだ。とちゅうからルンゼをくだることになった。そして実際の地形図に書いてあった200地点の仕事道は無くそのまま谷をつき進み民家の側を通りおりてきた。ふーとりあえず下山できた。口高田のほうへ降りてきたようで駐車場まで2キロ弱ほど歩いて戻った。400地点でであった仕事道を使ったほうがよかったのだろうか。
それにしても濃い山行だった。谷を間違えたが結果としては素晴らしいナメに出会えたし、間違えた地点も全て把握して修正できたのでよかったよかった。現在地点がわからなかったときは少し焦ったが。下山は地図読みがとても面白く、たくさん勉強になった。間違えても修正しながら進んでいくのも面白い。一歩間違えたら恐ろしいが、沢の魅力はこういうところにもあるのかもしれない。地図読みの力をつけないと。沢始め、みなさんありがとうございました。今年も楽しく素敵な遡行をしましょう!!