京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
山行名 | 湯檜曽川東黒沢〜ウツボキ沢支流一ノ沢下降〜宝川ナルミズ沢 |
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メンバー | L:I野(文)、T岡、K藤、S木 |
期日 | 2008/7/25〜7/27 |
山域・ルート | 湯檜曽川東黒沢〜ウツボキ沢支流一ノ沢下降〜宝川ナルミズ沢 |
山行形態 | 沢登り |
京都出発22:00
6:20沼田駅→7:00土合駅→8:00出発→8:15東黒沢入渓→8:30ハナゲの滝→10:30 1080地点右俣へ→11:45コル→11:50ウツボキ沢左俣入渓→12:25ウツボキ沢本流出合→12:40宝川ナルミズ沢出→15:00大石沢出合→20:30就寝 泊
5:15起床→7:30出発→8:10魚止の滝→1415地点二俣→10:15源頭の草原→1710地点のコル→ジャンクションピーク→12:30朝日岳→笠ケ岳→白毛門→16:30駐車場→谷川温泉→21:00沼田駅発夜行バス→6:15京都駅着
昨年の秋に湯檜曽川本谷を遡行した後に、朝日岳東面側のナルミズ沢にいってみたいと思った。帰ってから奥利根の本などを読みあさり、矢木沢ダムから取付く矢木沢赤羽沢を遡行してナルミズ沢を下降してみたいと思った。しかし、時間が無く翌シーズンに持ち越しとなった。そして今年、再度色々と調べてみると土合駅から取付く湯檜曽川東黒沢〜ウツボキ沢下降〜ナルミズ沢を遡行してる記録を見た。これもなかなか面白そうだと思いどちらかにすることにした。
さすがに上越ともあって参加者がいない。当初K藤さんとふたりだったので、沼田駅まで夜行バスで行き、電車で土合駅まで移動することにした。土合駅から便利なプランということで後者を考えていた。合宿参加されることになった東京遠隔地会員のT岡さんが参加することになった。T岡さんとは今年の3月京都に出張に来られていて、金曜夜行バスで東京へ戻られる時に京都駅で八ケ岳へ行くメンバーと会っていたら偶然会った。その時に挨拶をかわしたぐらい。山には一度も一緒にいったことがなく名前だけは知っていた。最後に、釣りを楽しみたいということでS木君がエントリーしてきて、最終4人でいくことになった。T岡号を出していただけると決まったのが前日だったので、当初の予定どおり東黒沢から入渓することにした。
沼田駅に6時20分に到着してT岡さんと合流。すぐに土合駅へ向かう。T岡さんは自宅から2時間弱で沼田駅に着いたらしい。なんて近いんだ。羨ましい〜。懐かしい道を進み駐車場に着いて8時頃出発した。
東黒沢は隠れた美渓と紹介されていた。楽しみだ。知名度の高い白毛門沢に出合い進んでいくと、ナメが始まり20メートルのナメ状のハナゲの滝に遭遇した。お〜素晴しい。T岡さんが鼻水みたいだなぁとボソっと。うけてしまった笑。ちょっとでも増水すると恐ろしい滝にかわるんだろうなぁと思いながら登った。この谷の石はコケがついてるわけではないがかなり滑りやすい。気をぬくとツルンっといってしまう。ハナゲの滝を超えてもナメが延々と続く。ザイルを使うことはない。癒しの谷。小滝、ナメと続き飽きることなく二股に到着した。支流に入ると谷は狭まり小滝が続き高度を上げていく。次第に谷は涸れてコルに突き上げた。そこは笹薮で北の方角を確認しながら藪をかき分けてウツボキ沢一ノ沢へ進んだ。5分ほどでドンピシャ一ノ沢の源頭に出合った。ウツボキ沢本流を目指して下降し、12時25分本流に着いた。一ノ沢は問題となる箇所はなく下降に適している。本流はさすがに広い谷で釣師がよく入るらしい。本流を少し下り12時40頃ようやくナルミズ沢に出合った。出合いは広々とした河原でテント場にふさわしい。
さ〜てここらで釣りをすることに。S木君の出番だぁ。私もやりたくなってちょいとお借りしてやってみるとおおお〜子岩魚をゲット!!うーーん、たのしぃ。ごめんS木君釣っちゃった。少し進んで次の釜で。S木君苦戦。またまたちょいとお借りして、おおお今度はでかいぞ!!25センチはある岩魚を釣り上げた。私ってセンスあるかも?!上機嫌。S木君、こうしてはいられない、意地になって頑張る。同じ釜でねばること、S木君もゲット!!!1時間ほど釣りで遊び、今日の泊地の大石沢出合いにむかった。釜がいくつもでてきてナメが続いた。谷は開けていて大きくて気持ちが良い。15時頃大石沢出合いに着いた。出合いには大きな雪渓が残っていた。
魚止めの滝の上まで行こうかと思ったが、のんびりしたかったので予定地で泊まることにした。焚き火とご飯の準備をしている間、S木君はまた釣へ。2時間後2匹ゲットして戻ってきた。子岩魚は味噌汁に入れて、あとの4匹は塩焼きにして食べた。
5時過ぎにおきて朝ごはんの準備。いっこうに起きてこない男性陣を6時頃起こす。朝ごはんを食べてると軽装備のおじさんおばさん10人ほどぞろぞろと。ひぇ〜びっくり。ちょっとがっかり。静かな朝だったのに・・・。7時半出発頃また3人組みのパーティが。やっぱりメジャーな沢だけあって多いなぁ。
大石沢出合いの釜は右から巻いた。飛び込みたかったが朝一はちょいと寒い。釜、小滝、と続く。だんだん気温も上がり暑くなってきたところで飛び込んだり、シャワークライムしたりと遊びながら進んだ。8時過ぎ魚止めの滝の前で記念撮影をし、滝の右から登って超えた。後続の3人組みと抜き抜かれつしながら進み、1415地点の二股で別れた。彼らは朝日岳に向かって左俣へ進んでいった。我々は源頭の草原、ナメを楽しむために右俣を進んだ。
右俣に入るとまたまた雪渓がのこっていた。遡行には問題ない。草原に囲まれたナメが延々と続く。なんて綺麗な緑色の草原と青空。のんびりと高度をあげていく。源頭の草原に期待が膨らむ。1610地点の二股を左へ進んでいくと谷は涸れ草原があらわれた。うわ!!これが天国へ続くと形容される草原かぁ。気持ちがいいぃ〜。思い思いに歩く。そして全員で鶴ぽー!!いや〜これしたかったんだよねぇ。
しばらく草原で遊んでから稜線へむかった。登山道は不明瞭で、笹薮を掴みながら進む。途中ニッコウキスゲが咲いていて綺麗。思っていた以上にジャンクションピークまで遠かった。12時頃やっとこさジャンクションピークに着いた。この頃から雷がゴロゴロとなりだした。うーん天気が悪くなりそうだ。12時半に朝日岳に着いて先へ進んだ。アップダウンをくりかえしながら笠ケ岳に向かう。疲れた身体に苦しい。思っていた以上に遠い。笠ケ岳に着いて休憩をとるが、雷がけっこう近くてゆっくりはしてられない。怖いなぁ・・・。白毛門まで45分。なんとか白毛門を過ぎるまでもたないかと思い急ぎ足で進むが、雷雨に追いつかれてしまった。このまま白毛門へ向かうのは危険と判断し、コルでタープをかぶって停滞することにした。14時から30分間ほど経ち、雨が少し弱まり雷が遠くにいったので出発した。なんとか白毛門を超えるが、雨はまた強く降り出してどしゃ降りの中下山となった。
なんとか16時半駐車場に戻ってきた。東黒沢の姿は、綺麗な沢から恐ろしい泥川にかわっていた。半日早く雨が降っていたらと考えると恐ろしい。お天気がなんとかもって本当によかった。素晴しいナメ、滝、釜、草原を楽しむことができた。関西からかなり遠いが、来た甲斐があった。谷川温泉で汗を流して21時半沼田駅から夜行バスにのって京都に帰ってきた。