池郷川

山行名 池郷川
メンバー L:A野 N澤S木、N村、N田   
期日 2008年7月
山域・ルート 池郷川
山行形態 沢登り

N澤の記録

久しぶりに気合の入る山行、二年ほど前に下流部のみ連れて行ってもらったが、ついて行っただけ、という感じで全然自分で突破していなかったので、まだ見ていない中流域を含めて今回は完全遡行を目指す。…がケガ好きな僕は相変わらず少し前に指を痛めるというアクシデント、もう故障多すぎてイヤになる。まぁ、普通に登る分にはあまり痛みが出ないようになってきたので、とりあえず行ってみようという感じで突っ込むことにした。
とりあえず前夜発で長い道をリーダーの運転で乗り切り、公園の駐車場で野宿。外寝から虫刺されのせいで早めに起こされたりしながら朝食を食べ、本流わきの駐車スペースに車を止める。準備をして、さぁ突入。はじめは単調な沢歩きだが、沢筋が向きを変えると急にゴルジュになる。懐かしい景色だ。
とりあえず淵を泳いで不動滝手前の滝下まで進む。見てみたらなにか取っ掛かりつかめるかなぁ、と思い遠目で見るが、やはりここは巻くしかないようだ。空身で上まで行くが、登り切った場所は支点が取りづらく、仕方なく少し遠めに設置し、荷揚げをして後続も登る。その後も不動滝を登るためには一度沢床に懸垂下降しなくてはならないのだが、今回は完全遡行が目的なので、とりあえずそのまま左岸を巻く。
渋いトラバースから懸垂で不動滝上に降り立つと再び沢は明るくなり、堤防堰は一応ザイルを出して右岸側から巻く。ここには実は工事用のトンネルがつながっていて、初めの場所まで簡単に戻れることが判明。いや、昔の人の力はすごいなぁ。
その後はしばらく何もない沢歩きが続き、泳ぎのある小滝に到着。前回ここら辺は来ているし、さっきリードさせてもらっているので、N田くんに譲る。右岸側から飛び込んで、ガバを乗っ越して支点設置したようなので、後続で登る、、、、ん?なんか全然登れん、なぜだ?結局ロープを引っ張り登るがめっちゃ体が冷えた。他のメンバーも特に問題なく登る。あぁ、なんか自分だけダメダメになっている。
その後もしばらくなにもなく、エコの滝まで歩く。さっき突破して気分の高揚しているN田くんが突っ込む。前回はめちゃ強い同行者がフリーで突破してくれた左岸の窪みにハーケンを打ちアブミに乗り込んで体を水から揚げるところまで進んだが、パンプしてしまい次に進めずにここで交代。次に自分が進むが、一段上に登ったところのトラバースが結構渋くてポシャン、、、ん~、今回も何もできず。次にリーダーA野さんが取りつく、アブミから登るとこにハーケンを一枚足して、順調に行っていたのにトラバースの部分でポシャン、、、ヤベッ、ここ突破できるのかなぁって気分になってきた頃にルーキーS木君が挑戦。体を揚げ、トラバース部分で落ちかけるが奇跡的に踏み止まり、滝を斜上する部分も順調に進む、何と突破してしまった。う〜、不甲斐ない。かなり凹む。
この日はできるだけ進んでおきたいので、堤防堰、吊り橋を超えて河原帯をひたすら進む。それにしても一泊分の荷物があるせいか疲労感がすごい。泊地に着いたころにはかなり疲労していた。釣竿を持っている人がいないので岩魚にはありつけないが、今年初の焚火を存分に楽しむ。やっぱり沢は焚火の脇で寝るのが好きなのでそのまま就寝。
二日目はまだ見たことのない中流域。下流域と違い、ノンビリした部分がなく詰まっているとのこと。歩き始めるとすぐにでっかいチョックストンに出くわす。A野さんがザイルをつけて泳ぐが流れに戻される、どうも前回より流れが速いようだ。リードしたかったので、交代してもらって突っ込む。しかし本流沿いじゃなくて少し右側にある岩場を経由したほうがいいかもね、とのアドバイス通りに進むとほとんど泳ぐ必要がなく、飛び込み×二回で岩の先まで到達。なんか、充実感がない。とりあえず他のメンバーを引っぱって、そのまま右岸の岩の間を登る。ナッツをかけてアブミに立ちこむまでは良かったが、どうもスタンスが取りづらい。しかも二つ目のナッツを設置しようとした時に落下させてしまうという大失態。ツルーっと滑って水の底へ消えて行ってしまった。 うぅ、、、。
結局A野さんの肩を借りてかなりしんどい思いをしながら無理やり登ると左手に新しいボルトがある、スタンス用にスリングをたらして後続も登る。この先もそのままリードさせてもらう。右岸のクラック沿いの残置を利用して人工で登るのだが、ハーケンなどは古く、最後のリングボルトに至ってはリングが変形していた。少し慎重になりすぎて多めにピンを取ったせいで時間がかかったが特に難なく登る。上の支点はよくわからんハーケンもどき。カムでバックアップ取ったが、登りきるまでこの支点を見ることがないのはある意味幸せだ。
ココを越えると次はネジ滝。いやぁ次から次へと出てきて楽しい。ここはA野さんのリードで進む。テーブル状の岩場に登りこみ、もう一人呼んでから次へと進む。僕は岩場でダラダラ休憩しながら準備ができた頃にロープを引っ張って進む。いやぁ楽ちん。最後は回収くらいしかすることがないので楽だが、充実感が少ないのが残念。登りきると暖かい日差しの当たるテラスで休憩。いやぁ、太陽ってありがたい。
ここで大又谷が入ってきているが、はるばる関東から来ているN田君の電車を考えるとそろそろ戻らないと間に合わない。しかし、「明日は休みます」とバカなことを言い出すので、そのまま進むことにする。ここから3回ほど長めの廊下を泳ぎ、トイ状の滝に到着。ここはいろいろな登り方をされているようだけど、前回の記録と同じく、右岸をへつって滝の流れを越したところからロープを出して、流れのすぐ左側のツルツルした岩を登るルートを選ぶ。しかし下から見ると最後のツルツル岩の部分はまったく手がつけられなそうに見える。正直かなりビビった。ここも荷揚げ方法を決めてからA野さんがリードで進む。しかし二人目が登ったころから、雨が降り出してきた。雨脚は一気に強まり、雷鳴まで響く始末。本流の水位はみるみる増えてきた。僕の番になって登ってみると、意外にホールド豊かで普通に登れたが、上から本流を見ると、滝のないところも近づきたくないくらいの濁流になっている。いやぁ、帰れるのか?
とりあえずそのまま高巻きに入り、下山ポイントの支沢を目指すが、結構不安定で、なにより雨が強いのでいたるところ水流だらけ、、、もう笑うしかない。なんとか支沢にたどりつき、ようやく帰れると安心。そのまま林道目指して下山路に入る。途中にある徒渉部分も心配したほどのことはなかったが、林道までの登りがめちゃくちゃしんどい。二日間で疲れ切った体には正直きつすぎた。
無事に林道に戻ったころにはもう17時を過ぎていた。総括すると何の役にも立てず凹んだだけの山行だったが、とりあえず皆と握手。あとは二時間ほど長い林道歩きを味わう。到着したころには日も暮れかけていた。留守本部から心配する電話が入っていて、迷惑をかけてしまったようで申し訳ない。
そのまま、一度も入ったことのなかった「きなりの湯」で汗を流して、同じ施設で夕飯も食べて帰路につく。京都に着いたのは24時過ぎだったが、翌日の始発で帰らなければならないアホ社会人N田氏がうちに泊まることになったので、共通のアホをもう一人呼んで朝まで飲んだり、マリオカートしたりして過ごした。いや、月曜日の仕事効率の悪いこと、、、
しかし今回はしばらくクライミングから離れていたせいもあるが、全く登れなくて凹んだ。夏合宿までになんとかコンディションを上げていかないとまずいなぁ。。。


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S木の感想

 関西最難と言われる池郷川にA野さんたちが行くらしい。あのA野隊の遡行にいつか加えてもらいたいと思っていたので、この機会を逃してはいけないと思い、参加を決めた。  参加するにあたり、ユマールとライフジャケットを個人装備で携行するとのこと。そう聞いたとき、池郷の手強さが想像でき、期待と不安が込み上げてきた。  当日は、天気も良く、絶好の沢登り日和。入渓してしばらく歩くと、池郷のスケールのでかさを感じさせてくれる滝が現れる。釜を泳いで取り付き、ロープを出す。その先もゴルジュが続く。A野さんがあっという間にルートを構築する。さすがである。A野さん一緒に来るのは初めてだったが、すぐにA野さんのすごさが分かった。  その後もA野さん、N澤さん、N田さんたちのリードで次々と難所を突破していく。  初日の核心とも言っていい、エコ滝の登り。N田さんが取り付き、N澤さんが取り付き、A野さんが取り付いても無理だった。「大造も行ってみろよー」という声にノッてしまい、釜を泳いで問題のハングに取り付く。先に取り付いた人たちがセットしてくれた鐙に乗り込み、ハングの上になんとか立ちこむ。その後も悪いトラバースを、イヤな汗をかきながらクリアして、結局上まで抜けてしまった!感動的な一瞬だった。しかし、その後、アホなミスをしてしまうのだが…。  夜は焚き火を囲んで楽しいひと時を過ごした。やはり沢は良い。  二日目も険悪なゴルジュや滝を次々と突破していくA野隊。いろいろと勉強になった。  激しい夕立に降られ、いつの間にか沢が泥水の濁流になっていたときはどうしようかと思ったが、無事下山できて良かった。皆さんに感謝するしかない。  今回の遡行では、初日の核心をリードでき、かなりというかめちゃくちゃ嬉しかったが、いろんなものを落としてしまった…。プラスマイナスゼロといったところだろうか。  僕が感じた反省材料としては、不注意によりいろんなものを落とし他の人に迷惑をかけてしまったので、冷静に周りを見ながら作業すること。滝を登る前に荷揚げ等の打ち合わせをしっかりしておくこと、といったことだろうか。  とにかく、プロテクションの取り方から荷揚げの方法、難所の突破方など、様々なことを学べた遡行だった。リーダーのA野さんや、小田原から遥々来てくれたN田さんを始め、皆さん大変お世話になりました。有難うございました。

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