京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
山行名 | 女木島・男木島の島旅・山旅 |
---|---|
メンバー | L:I野 他3名 |
期日 | 2008年8月23日〜24日 |
山域・ルート | 女木島・男木島 |
山行形態 | ハイキング |
毎年夏に山とは無縁のメンバーと海に行く。一昨年・昨年は舞鶴へ行った。今年はどこにしようかとメンバーと相談すると、メンバーの一人が島好きで隠岐の島へ行きたいと言ってきた。私もあの島独特な雰囲気、本土とは違った時間が流れてる感じがして大好き。 春にクライミングで小豆島へ行った際に買った「るるぶ」を見ていて気になる島があった。高松から渡る女木島・男木島だ。女木島は別名鬼ケ島と呼ばれている。伝説とおとぎの島として紹介されていて面白そう。なおかつ山があってハイキングが楽しめそうな島だった。せっかく行くなら山にも登りたいと思った。やっぱり山に目がいってしまう。 しかし、今回一緒に行くメンバーは誰一人登山に興味がない。3年前にメンバーの一人と富士山に登ったが、それ以来もう山はしんどいから嫌といわれ、他の2人もあまり行く気がなさそうな感じだった。隠岐の島か女・男木島のどちらかに行くということで検討し、最終私の強い推しで女・男木島と決定した。そしてハイキングと海で遊ぶことになっ
高松から船で女木島まで20分、男木島まで40分。女木島のほうが盛んで観光客のほとんどが女木島下りてしまった。男木島は女木島から北約1キロにあり、周囲約6キロ、人口214人の静かな漁村。名所は、伝説で鬼の副大将が逃げ込んだ岩窟と言われているジイの穴や男木島灯台、灯台資料館や大井海水浴場や柱状節理と岩海の奇岩(タンク岩)など。ジイの穴は男木島最高峰のコミ山213mの頂上直下にあるらしく、登りがてら見にいくことにした。詳しい地図も観光案内所もない。フェリーから下りてそこで働いている兄さんに聞いてみると、島の道路はとても狭く軽自動車でギリギリらしい。ヴィッツをつれてきたが港においておくことにした。ジイの穴は西の方にあるとアバウトな説明を受け、なんとかなるかと思いながら出発した。
メンバーは適当な私の案内に不安そうだった。まぁ登山口が無ければ灯台まで行って資料館を見学して戻ってきたらいいかと思っていた。にしてもお腹が減った。食べるところは「円」と呼ばれるお店一軒のみ。ガイドブックにはお魚定食やうどんが紹介されていた。全て予約制らしい。横目で円を見ながら通り過ぎ、A子が事前に買ってくれていたお菓子とパンを食べてしのぐことにした。やっぱり本土でお弁当でも買ってくるべきだった。失敗。
しばらく進むと看板に出合った。ジイの穴やコミ山への案内地図だった。ひと安心。ルートはコミ山展望台→ジイの穴→タンク岩→灯台のハイキングコースになっていて楽しそう。さぁ出発。登山道はしっかりしとしていて問題ない。アブが数匹飛んでいて足にまとわりつき、山になれてない3人は大騒ぎ。ちょっぴり大変だった。順調に進み20分ほどで展望台に到着!!瀬戸内海の島々が見えて気持ちがいい。そこから名所をまわり12時半に灯台についた。高度を下げていくにつれて眼前に大きな青い海が広がる景色がなんともいえなかった観光客は我々以外誰もいなく、管理人のばぁちゃんと喋りながら資料館を見て、港に戻ってきた。(約2キロ)
港からすぐの安産の神様がまつられてる豊玉姫神社へいくことにした。蜂の巣のように密集した集落の中をくぐりぬけて上がっていくこと5〜10分で着いた。上からの眺めはよくて瀬戸大橋が見えていた。15時の船まで時間があったのでビーチへいこうと思い、車で行こうとチャレンジするが敗退。歩いていく元気はのこっておらず、港でのんびりすることにした。船にのって今夜泊まる女木島の高砂旅館へ向かった。
高砂旅館が船からみえた!!わ〜お、ドラマとかに出てきそうな海の家だ。あんな旅館に泊まるのは初めて。しかもテント以外で泊まるのも久しぶり。チェックインをしようとおばさんに予約しているI野ですと言うと、予約を受けてませんが・・・。げげげげ。調べていただくとちゃんとノートに書いてあった。連絡漏れらしい。1泊2食付7000円/人で予約していたが、晩ご飯の魚料理の準備ができてないということ。素泊まりで良いかと言われ、3500円/人・泊のところを交渉して3000円にしてもらった。宿を確保できたところで1時間ほど海で遊び、お風呂に入って晩ご飯を食べ、旅館から頂いた花火で遊んでから寝ることにした。女木島と高松とは目と鼻の先の距離なので、高松市内の夜景が綺麗に見えていた。ちょうど高松市内で花火大会があった様で、海をはさんで女木島の浜辺から眺めることが出来た。ちょっぴりロマンチックでよかった。
9時にチェックアウトをしなければいけないので8時15分に起きて準備開始。今日は大洞窟がある鷲ケ峰へ行き、続いて日蓮山からタカト山までのハイキング。先輩2人は昨日の疲れが残っているので大洞窟まで車で、私とA子は旅館から歩いていって上で合流することにした。9時に出発して3,40分ほどで到着。鬼の前で写真を撮っているとヴィッツがやってきた。goodタイミング。一緒に鷲ケ峰の頂上188mを歩いてまわり大洞窟を見学した。鷲ケ峰頂上からは、これから行く日蓮山153mやタカト山216mが綺麗にみえていた。また、小豆島、大島、屋島などたくさんの島々が見えて最高だった。
日蓮山へは私とA子だけで、先輩達は車でドライブ。鷲ケ峰から遠くに見えていたが歩いてみると意外に近かった。日蓮山の頂上にある日蓮上人像が旅館を出発するときから見えていた。ここで作ってもらったおにぎりを食べながらお昼休憩。続いてタカト山へ向かう。鬼ケ島スカイラインハイキングコースと書かれた標識がたっていた。両サイドには海が広がり島々が見えて素敵な登山道だった。ただ、あまり歩かれてない様で蜘蛛のスがひどかった。ピークは三角点があった。
高砂旅館に戻ってきて海で涼しんだ。15時20分のフェリーに乗るぎりぎりまで遊んで高松に戻り、讃岐うどんを食べて京都に帰ってきた。
人・山・風景・生き物・時間等、いろんなものを見ながら肌で感じながらのんびり歩き、島を満喫することができた。久しぶりのハイキング、普段のハイキングとは一味も二味も違っていた。暑い中、ハイキングに付き合ってくれたメンバーに感謝。