屋久島 鯛ノ川 沢登り
2009年 4月 29日 | 九州, 沢登り4月29日(水)昭和の日
9:35関西空港→10:45鹿児島空港15:00→15:35屋久島→バス合庁前下車→番屋峯キャンプ場
H内さんが屋久島四回目であとは初めて。
仕事の都合などもあり、H井のみ、29日に飛行機を使って屋久島入り、他は28日の夜行バスとトッピーになった。
風呂セットなどの荷物は番屋峯キャンプ場の裏の軒先のような所に置かせてもらえた。
安房の居酒屋「やしま」で食事。にぎり寿司。カンパチ、トビウオ、サバがおいしい。
4月30日(木)晴
5:40起床→タクシーで移動6:50→げじべえの里7:10→千尋の滝展望台7:25→8:00 モッチョム岳登山道592m地点8:25→藪こぎして東の稜線を下る9:05入渓点→15:00 753m地点付近平らな岩の上に幕営→19:00就寝
千尋の滝を巻くために、登山道を使うが、巻道は発見できず、592mのピークから稜線を下ることに。途中で赤テープの道に交差したので、どこかで巻道への入り口があったらしい。
降りて岸から鯛之川を間近で見ると、水量と岩の大きさに圧倒される。巨石群の合間に流れがあるような感じのところを歩き続ける。巨石をボルダリング的に越えるのがずっと続く。
巨石の大きさも、バスや、鯨、雑居ビルくらいの大きさの岩で、すごい迫力。杉の木は標高700mあたりから多くなる。それまではあまり見かけなかった。
巨石を避けるため巻いたとしても、道のない藪、森になるのでどちらにせよしんどい。
ほとんど人の形跡は見かけないが、左岸を歩いていたら、赤いゼロポイントのザックが流れの中で岩に挟まっており、何だろうと思う。
水はおそらく普段より少ない感じで、浸かっても膝あたりまで。
何カ所か念のためロープを出したが、それほど必要ではない。ガリッとしたスラブ中心で、登りやすい。ゴム底の沢靴でもいいかもしれない。
結局15:00近くまでずっと巨石。こんな沢に巨石だらけの沢は初めてだ。沢登りをした、という気がしない。体力を消耗した。
沢の横は平らな場所が少なく、あったとしても密林の中なので、平らな岩の上でツェルトを張って寝た。寝返りうって落ちてしまうではと不安だった。
5月1日(金)曇
5:50起床・食事7:40→8:40甌穴、右岸を巻く→10:00 944m地点→11:25尾之間歩道11:40→13:40二俣を間違える→14:10林道14:30→15:30高度1480mあたり引き返す→16:15先ほどの林道→16:30林道の橋(鯛之川本流)→幕営
夜中にぽつぽつ雨が降っていたが一時間も降っていなかったと思う。水量も変わったとは思えない。
巨石地獄は徐々に終わり、甌穴やナメなどやっと沢らしくなってきた。
尾之間歩道の手前に地図に載っていな鉄橋がある。
尾之間歩道で登山客と一人交差した。沢の中で出会った唯一の人。裸足になって渡渉されていた。
その後、流れが狭くなり、やや薄暗くなってきたが、特に難しくもなく、ナメが多い中を歩く。
きれいで大きな釜もあったが、さすがに水は冷たいので誰も飛び込んだりはしない。
H内さんが岩から降りるときに、飛び降りたら右足をひねってしまった。ちょっと違和感があるとのこと。
このあと、地形図の水線が最後に二俣に分かれている地点を見落としてしまい、左俣に入っているのにさらに左の小さい沢に入っていってしまう。
二俣を見落とすのは考えにくい状況だったが、インゼルや巨岩で隠れていたのでは、ということかも知れない。
ずっと違和感を感じながらも、三人とも何となく突き進んでしまう。数十分で林道と出会い、ずいぶん早いのでそこでも、いろいろ検討したが、また結局そのまま進んでしまう。
林道は、橋があったので分かったが、崩れたり、杉が生えたりであまり原形をとどめていない。
この間違った沢の林道の上は、ナメだったが岩と倒木だらけで進むのが大変で、傾斜もずいぶん急になったのでやっと気づいた。
林道まで引き返し、林道をたどる。行きたかった沢の上にかかる橋あたりに幕営。
林道とはいいながらも、三メートルの若い杉に覆われてほとんど形跡はない。唯一、橋の上だけコンクリート。
5月2日(土)曇ときどき晴
6:00起床・食事8:00→9:20紀元杉バス停9:55→11:15ヤクスギランド14:58→バス合庁前16:00→番屋峯キャンプ場
天気予報が思わしくないということと、H内さんの捻挫も痛み出したので、そのまま林道を歩いて淀川登山口経由で戻ることに。
二人は、紀元杉からバスに乗って帰る。H井はヤクスギランドまで歩いていき、見学してから帰る。
翌日の宿、レンタカーを手配しようとするも、満ばかり。かろうじて宿は尾之間で取れた。
安房の居酒屋「しょうあん」、やはりトビウオの唐揚げ、サバはおいしい
5月3日(日)憲法記念日 晴
6:30起床・食事7:48→バス→9:00永田→13:00屋久島灯台→14:50大浦温泉16:00→一湊17:57→バス→19:30尾之間、民宿スギ
この日は永田まで三人で行く。砂浜は人気もなく快晴だったので、思わず海で遊ぶ。風呂に入っていないこともあり、気持ちよかった。
永田を気に入ったH井は永田でレンタサイクルを借り、付近をまわる。
屋久島灯台まで行った。途中ダイビングをしている船を見掛けて、気持ちよさそうだった。
永田に戻って、荷物を背負い、一湊で自転車を返すことにする。大浦温泉に入り、一湊まで自転車を漕いだ。
二人も、尾之間で大川の滝まで同じことをしたらしい。
バスにはクラブ活動の高校生がたくさんいた。
宿で久しぶりに風呂に入れた。頭が油っこくなっていて不快だったのでうれてしい。
尾之間「味徳」で夕食。定食など食事のお店。おいしい。
5月4日(月)みどりの日 曇ときどき雨
7:20起床・食事→平内海中温泉→栗生→14:13尾之間中央バス停→15:35ロケット→18:50鹿児島港→鹿児島中央駅→ パームスプリングス天文館
F澤さんは10:00のバスで帰った(宮之浦からトッピー)
宿の軽自動車を借りて、平内海中温泉に入る。見学だけの人たちがいて困ったが、かなり気持ちがいい温泉だった。
栗生の砂浜を見て引き返す。いわさきホテルのランチを食べようかと思ったが、あまりにきれいすぎてロビーで断念。
この後、今日も泊まるH内さんを残してH井もバスに乗って帰る。
鹿児島では宿が取れず往生した。カプセルホテル(男性専用)なら取れた。カプセルホテルはぎすぎすした都会の生活を思い出すので出来れば避けたかったが。
鹿児島中央駅でホテルに電話をかけまくっていた、岸和田の中学校の体育の先生(31)と協力し合ったこともあり、同行する。
食事にも一緒に街に出て歩く。ガイドブックに載っているような飲食店は行列が出来たりしていた。さすがにゴールデンウィークという感じ。30分待ちの「地鶏のみやま」に行く。塩焼きおいしく満足。一人3,500円程度。
ずっと野球をやられていた方らしく礼儀正しい、気持ちのいい人だった。教師への熱い思いが聞けてよかった。
5月5日(火)こどもの日 晴
7:40金生町バス停→9:15鹿児島空港→10:30伊丹
早朝の繁華街は、昨夜とうってかわってひと気がない。ときどき酔っぱらいが歩いているだけ。
鹿児島空港で、うっかり座席に持ち込むバッグにナイフを入れたままで、再度預け直し。空港職員の人にも緊張感が走ったが、時間通り搭乗。
ペットボトルの中身も検査されたし、ずいぶん検査は厳しくなっている。
■H井の感想
いつか行ってみたいと思っていた屋久島に行けたのはよかった。
海がきれいだったことと、魚(特に首折れサバ)がおいしかったことは印象的だった。
急に観光客が増えたとのことで、地元との関係は、まだこなれていない感じがした。
飛行機の場合の交通費は早割を使えば関西?鹿児島は13,000円程度。鹿児島?屋久島は9,500円程度。
しかし夜行バスの方が宿も兼ねることが出来て、時間的にも有利かも知れない。
島内でGW期間は、当日だと宿、レンタカーともまず取れない。
島内のバスはかなり高いのでたくさん乗る日は二千円の一日乗車券を買った方が割安だが、買える場所は限られているので注意。
カバーとインナーシュラフで済んだが、日によって寒いのでセーターやフリースのズボンも持っていった方がいいでしょう。
ツェルトということもあり、沢でのザックは50L程度で十分だった。
藪の中に茨があるので長袖を着て行動したほうがいい(半袖の人は腕が傷だらけになる)