沢登り@よろぐろ谷~桧谷(北陸 九頭竜川水系)

2016年 10月 11日 | 奥越・奥美濃・白山, 沢登り

山行名:沢登り@よろぐろ谷~桧谷(北陸 九頭竜川水系)
日時:2016年10月10日(月)
メンバー O崎 A島 M浦 K川 T柳

07:22小池公園キャンプ場~08:20白滝08:50~13:43杉峠~14:20桧谷入渓~15:40白滝~16:23小池公園キャンプ場

土日は雨マークで山行を計画していた月曜日は晴れマークがつきしめしめといったところ。
今回は、2015年の岳人でも紹介された北陸の秘渓?よろぐろ谷へ。

沢登りが初めてのメンバーを含めた3人の予定だったが、土日の雨で泊まりの山行に行きあぐねた2人を加えて、福井を目指す。
高速代節約のための湖西道を敦賀まで抜けて、北陸道で福井まで。道の駅禅の道で集合して、テントを設営してプチ宴会。星空の下、明日の晴天を祈って沈。

翌朝、なかなか冷えて秋らしい感じ。道路脇の温度計も10℃の表示だ。
荒島岳や経ヶ岳といった山々を眺めながら、国道158号線から県道173号線を小池公園キャンプ場まで行き、準備をする。
三ノ峰に登る人たちなのか、意外と車がやってくる。

よろぐろ谷への入渓は、駐車場からほど近くの白滝へ続く踏跡を辿って尾根を越えていく。
ちなみに入口の看板には高さ10m以上、幅20m以上と非常にアバウトな白滝の紹介がある。
適当に進むと白滝の手前くらいから入渓。

白滝は確かに紹介のとおりの大きさで、川幅いっぱいの形のいいナメ滝だ。
とりあえず、記録で登っている人がいるたので左岸を見てみる。1段上がってみるも、手がかりが少ない。
あんまり無理もできないので、直登は諦める。

というわけで、巻きにとりかかる。
右岸のルンゼ状を見ると、脆い岩棚から少し脆い泥付きになる感じ。一応、ザイルを出して登る。
上に出るとしっかりとした踏跡がでる。入渓点から先にも伸びているようだ。
ふと下を見ると、他のパーティーが見える。こんなマイナー沢で一緒になるとは・・・。

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入渓早々白滝が迎えてくれる

適当に滝上に戻るとナメが続いておりテンションが上がる。
ほどなく、よろぐろ谷と桧谷の二股。方向を確認して歩を進める。

沢の規模は小さいもののナメが続き素晴らしい。続く小滝を登っていると、先程のパーティーに追いつかれる。
すると「samoaくん?」と声をかけられる。びっくりして後続パーティーの顔ぶれを見ると、去年、沢でご一緒したTaroさんや、ガンサ谷でご一緒したI藤さんらのパーティーだった。さすが沢好きの皆さん。久々の再会に胸が躍る。

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今回が沢デビュー

 

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明るいナメが続く

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この滝の処理中に思わぬ再開

少し進むと沢は明るく開けて、いいサイズのナメ滝が2つ続く。
太陽にキラキラ輝いて本当に美しい。気持ちいいので、集合写真を撮ってもらったりして、滝の処理に懸かる。

一つ目はザイルを出して右岸の草付きを斜上し、滝上へトラバースする。
草付き部分が掴むものが少なく足元も脆いので緊張する。

続く滝は右岸のリッジに付いている踏跡を辿りながらブッシュ頼りに登る。巻き終わりは滝上に近いので注意が必要。
そういえば、巻きの途中でサンショウウオがいた。

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明るくて気持ちいい

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きれいなナメ滝

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集合写真

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滝下でもう1枚

その後もナメが小気味よく続く素晴らしい渓相。初沢のAややはナメ滝で少し苦戦している感じ。なかなかフリクションを信じるには時間がかかる。

再び2段構成の10mほどの滝が現れる。近づいてみると意外と立体感があっていい感じだ。いつもの滝行もこなす。
1段目だけ右岸から巻いて、上部は普通に登っていく。

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ずっとナメが続く

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割と大きい滝も

沢の規模は大分小さくなるが、相変わらずナメ滝が続いていく。Aややも大分慣れた感じでサクサク登ってきてさすがといったところ。
突然の人の襲来にびっくりしているサワガニを尻目に沢を詰めていくと、恐れていた藪漕ぎもなくあっさり稜線の夏道に飛び出す。

適当に開けたところまで進み休憩。お待ちかねの和菓子職人A島さんのお手製の栗きんとんを食べる。
O崎さんの神懸った運搬により形はほぼ崩れてなくて素晴らしい。
舌触りが良くしっかりと栗の味がして、最高に美味しい。本当に美味しかった。

途中、ウスヒラタケやブナハリタケを収穫しながら杉峠へ。
ここから尾根道を降ろして桧谷を目指す。急で滑りやすいルートではあったが、踏み跡はしっかりしていて、デポ旗も多く分かりやすいルート。途中、いい形をしたヒノキの巨木なんかもあった。

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絶品の栗きんとん

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ヒノキの巨木

ちょうど1000m二股の少し下くらいで桧谷へ出る。
少し進むと4mほどの滝が出てくる。クライムダウンは手こずりそうなので、左岸の残置ハーケンを使って懸垂下降。しっかりと決まっていそうだったので、1本のハーケンを支点にしたが、打ち足した方が安全だった。
うまくへつれば濡れずにすむ。

しばらくは単調な渓相が続くが、900mを過ぎたくらいから突如、ナメナメナメ。
素晴らしい渓相となる。
ただ1枚岩が続くのみならず、少しゴルジュ状になったり、ポットホールを兼ね備え、お釜を持っていたりと変化に富んで楽しい。

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懸垂下降で滝を降りる

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面白い渓相

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ナメが続く

歩くのが楽しすぎてみんな笑みが溢れる。数100mは続いている感じ。
今年のナメのなかでも屈指の美しさと楽しさだ。

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美しい渓相

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亀甲模様のナメ

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川幅いっぱい

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楽しくてしょうがない

途中の小滝ではウォーターシュートもこなしてもう完璧。

ナメを歩き倒して、見覚えのあるところとおもったらよろぐろ谷出合、そして白滝上へ。
下りは滝上から踏跡で右岸をずっと下ろして、そのまま出渓。行きに通った道を登り返して駐車場まで。
手応えと癒やしを兼ね備えた秀渓。
初沢から盛りだくさんだったが、歩き通せるAややはさすが山慣れしてるといったところ。これを機にいろんな沢にいってほしいものです。

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ウォーターシュート

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ばっしゃーん

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最後までなめでした

 

 

 

 

 

 

 

下山後の温泉は鳩ヶ湯温泉。なんとここで、赤兎あたりにいっていた会の方に会う。
今回は偶然続きだ。
質素でいい雰囲気の温泉で汗を流し、大野でしょうゆカツ丼とおろし蕎麦でお腹をみたして京都への帰路についた。