ハイキング@韓国済州島ハルラ山

2009年 10月 17日 | ハイキング, 海外

<N村>
雪稜の皆さんと久しぶりにお会いしました。韓国と現在の職場に適応するので力を使い切って、近くに山の会が存在するのかどうか確認する気力も語学力も人脈もなく、山的に怠惰な一年半を過ごしてきました。改めて、京都にいた時の環境のすばらしさに思い至りました。この先どうなるか一寸先は闇ですが、与えられた環境に感謝しつつ、精一杯やっていこうと思います。いろいろみなさんを案内できるように、もう少し情報収集をがんばりたいです。「海外遡行同人」の掲示板によると美しい渓谷があるということですので。済州島はまだまだ様々なスポットがあり、今回逃したお茶屋さん「ギルソップナグレ」(道端の旅人)も含め、またみなさんと訪れてみたいですね。ソウルでの日帰りハイキングには、いつでも行けますのでお声をおかけください。

<I野>
今年度の企画で海外登山があがった。行き先は韓国となった。何故なら、?1年半前に仕事で韓国へいったN村君に会って一緒に登ろう、?手軽に行ける、という理由からだ。ジャンルとしては岩・沢・ハイキングとあるが、今回はハイキングに絞ることとなった。11月初旬を検討していたが、色々な都合から10月中旬となり、行き先もソウル近郊の山からチェジュ島ハルラ山となった。

10/17
N村君とは3年ぶりで、とても楽しみだった。N村君はソウルから我々より早くチェジュに到着していた。両替等を済ませて到着ゲートを出るとN村君が待っていた。彼は変わってなかった。久々の再会に喜びあった。
3日間レンタカーを予約してくれていたので、まずはレンタカー会社へ移動。9人乗りの乗用車を借りた。一人3日間で4000円ほどだった。従業員から保険等の説明を受けるが、韓国語でまったく我々はわからない。韓国語を話せるN村君に頼るのみ。ナビもついていて便利と思ったが、これまた韓国語で入力の仕方がわからん!!電話番号からの検索方法を教えてもらい、なんとか出発することができた。まずはホテルへ、右側通行なので緊張する。国際免許をとりにいく時間がなく、運転はN村君にお願いすることになった。
ホテルは「チェジュロイヤルホテル」3人部屋2泊で一人10000円。シャンプーや歯ブラシはついてなくて、石鹸・タオルは付いていた。朝食なし。お湯・テレビは問題なかった。この内容からして高いホテルかな。
まずは腹ごしらえ。N村君の知人の紹介の店へいくことに。海鮮鍋の有名なサンボ食堂か郷土料理のトラジ。晩御飯に海鮮を食べようということでトラジへいくことになった。場所を確認すると歩いていける距離なので、街散策もかねてのんびりといくことになった。横断歩道は信号がついてない。片側二車線と大きな道路でもついてないのだ。恐ろしい。左右確認して慎重に渡る。左右確認もついつい間違えてしまう。ホテルから15分ぐらい歩いて、教えてもらった場所の近くに着いたが店らしきものがない。お腹もすいて探す気にもなれず、店へ電話することになった。するとお店の方が迎えにきてくれるというのだ。なんて親切な。N村君が言うには、韓国の方はとても親切で情が深いらしい。しばらくするとお店の方がきて車に乗り込んだ。どこへ向かうのだろうと思いながら乗っていると、どんどんホテルの近くへもどるではないか。あれ?も・し・か・し・て、トラジと悩んだサンボ食堂にむかっているのでは?N村君が「あっ!!間違えた」と言い出し、「トラジに電話したつもりがサンボ食堂に電話してしまった」とのこと。ここまで来てお断りなんてできないので、食べることになった。
日本で食べる韓国料理はとても好きなので楽しみだった。ミッパンチャンと呼ばれる前菜が数皿でてきて、おかわりが自由。キムチやらナムルやらと色々。メンバー全員、韓国初なのでとりあえず味見をする。すぐになくなりおかわり。メインはトコブシのはいったスープとイカを使った料理。
お腹もいっぱいになったところで、コムンオムルへ出かけることにした。ハルラ山の噴火によりできた洞窟で最長1.34キロにわたる「万丈窟」、1キロの観光コースを歩いて神秘的な洞窟を楽しんだ。そして、紗羅峰150mへ向かった。チェジュ市内から北東にある小山だ。夕日が綺麗に見える所として知られている。展望台からのチェジュの町並みを眺めて、旧チェジュへ晩御飯を食べに行った。太刀魚の煮込みやビビンバやサムゲタンを堪能した。

10/18
2日目はメインのハルラ山ハイキング。ハルラ山は韓国最高峰1950m。朝5時過ぎに起ききて登山口へ。すでに大型バスが数台、乗用車が数台とたくさん止まっていた。ビックリ。韓国では、登山ブームらしくたくさんの人で賑わっていた。紅葉もしていて、とても綺麗だった。ガイドブックによるとガスがかかっていることが多く、ピークが見えるときのほうが珍しい様だ。滞在期間3日間で2日目に登山をしたが、この日だけ快晴でピークまでクッキリ見えた。登山道は頂上直下まで整備されていて、大きな小屋があったり、トイレもたくさんあって、これまたビックリさせられた。コースは城板岳から登り観音寺を下山した。観音寺コースの方が、変化があって楽しく、景色もとてもよかった。ピークではたくさんの人がお昼御飯を食べていた。何を食べているのだろう?と覗いてみると、どのパーティもキムチが必ずあった。山に登ってもキムチ、朝から晩までキムチ。さすが韓国、長期滞在や生活はちょっと辛いかも・・・。下山途中で少し昼寝をしたり、休憩を長くとって色んな話をしたりとのんびり歩いた。(昼寝の後は、何故かスピードがあがったが・・・。)
下山して汗を流し、焼肉で打ち上げをした。チャジュヒャンという有名な店へいった。お肉も美味しかったが、冷麺もとても美味しかった。2次会を部屋でマッコリを飲んだり、ウノ(ゲーム)で遊んで翌日に備えて22時半就寝。

10/19
世界自然遺産、城山日出峰180mへいった。せっかくなので日の出を見るということで朝4時半起床出発。島の東部にあってホテルから1時間弱。ハルラ山登山の翌日だったので、朝起きるのがとても辛かった。朝一は風があって寒く、暗い中を歩き出した。40?50分と書いてあったが20?30分で着いた。頂上に着くと既にたくさんの人で賑わっていた。海を眺めながら、しばらく朝日が昇るのを待った。山へいく機会が多いが、ここ数年朝早くおきて朝日を眺めるなんてしたことがなかった。さわやかな良い朝をむかえ、下山して近くのオジョ海女の家へあわび(チェジュ名物)のお粥を食べにいった。
ホテルに一旦もどり、仮眠する者とコーヒーを飲みにいく者と別れて少しゆっくりして11時にチェックアウトした。せっかくなのでチェジュ島のことを知ろう!ということで特別自治道民族自然史博物館へ行った。自然や風俗についての資料を見てまわった。
韓国最後の食事は、チヂミに定番ワカメスープにミッパンチャンをたくさん食べて、伝統茶(オミジャチャ・テチュチャ)を味わった。
最後に、レンタカーも借りたので島一周したかったが時間がなくハルラ山を周遊した。スーパーでお土産を買い空港へ向った。ギリギリまで遊びすぎて少し焦ったがなんとかなった。空港でN村君と別れて帰国した。

あっという間の3日間。とても充実していて韓国を満喫することができた。普段あまり一緒にいかないメンバーと共に山に登ったり、旅をして親睦を深めることができたのはよかった。次回韓国へ行く機会があれば、沢登りしたいなぁ。それかインスボンかソウンサでクライミングがしたい。来年も海外登山、行きましょう!!

<S見>
念願の韓国ツアー、ようやく叶いました!
当初はソウル近郊の低山ハイキングを検討していましたが、「せっかく行くなら、自然が豊かで、韓国最高峰にも登れるチェジュ島に行こう。」という話になり、韓国本土在住のN村さんとチェジュ島で合流することになりました。
チェジュ島までは、関空からわずか1時間半ほど。簡単な機内食が出され、それを食べ終わると、ほどなく到着でした。
N村さんと合流後、レンタカーを借りに行き、海鮮鍋などの昼食を食べてから、ガイドブックに載っていた有名な洞窟や、夕陽の綺麗な丘に行ってみました。夕食は、旧チェジュ市街の気取らない食堂で、韓国料理の代表格を何品か楽しみました。
2日目は見事な快晴で、絶好の登山日和でした。澄んだ秋空に、色づき始めた紅葉がとても綺麗でした。それにしても、すごい人、人、人・・・。韓国は登山が非常に盛んで、日曜になると山々はハイカーで溢れかえると聞いていましたが、こんなに多いとはびっくりでした。
登山道の整備が過剰なまでに行き届いているのも驚きでした。何しろ、頂上直下まで、手すりやら木道やらが延々と続いているのです。
頂上は展望もよく、大勢の人が昼食休憩をとっていました。キムチの匂いが漂うピーク。紛れもなく、ここは韓国の山です。
下りは、観音寺コースを下山しました。登りに使った城板岳コースより傾斜は急ですが、人は少なく、景色も変化に富んでいるので、面白かったです。大休止のときのポカポカ陽気の下での昼寝は、とても気持ち良かったです。
長い下りを経て、無事下山。I野さんとN村さんが、城板岳コース登山口までタクシーでレンタカーを回収しに行ってくれました。
ホテルに戻り、宿泊代とは別料金の浴室で汗を流して、打ち上げに向かいました。メニューは焼肉。有名店だけに、肉も勿論美味しかったですが、一度食べてみたかった「ハサミで切る冷麺」も、あっさりしていて非常に美味でした。また食べたいな?。
3日目は、世界自然遺産の「城山日出峰」で日の出を見るために、皆で頑張って早起きしました。残念ながら日の出の瞬間は雲がかかっていましたが、城山日出峰の独特の地形は珍しく、しばらく世界遺産の景色を楽しんで下りてきました。
N村さんの知人の方が推薦してくれた食堂であわびたっぷりのお粥を食べてからホテルに戻り、有志で喫茶店にコーヒーを飲みに行った後、2日間お世話になったホテルを後にしました。
車で自然史博物館に向かい、チェジュ島の自然と文化についてお勉強。幅広い展示内容で、なかなか興味深かったです。日本語表記もありました。
次に、これまたN村さんの知人の方が推薦してくれたお茶屋さんに行ってみたのですが、残念ながら臨時休業。雰囲気のあるお店でした。またの機会にぜひ行ってみたいです。その近くのレストランで、チェジュ島最後の食事を取りました。メニューにないチヂミを、無理をお願いして焼いてもらいました。ほかの料理もお茶も美味しく、最後の食事にふさわしい良いお店で、満足でした。
時間を気にしながら、ハルラ山の周囲を車でぐるりと周回して、スーパーでお土産を購入し、急いでレンタカーを返却して、レンタカー会社から空港へのシャトルバスに乗り込みました。
3日間すっかりお世話になったN村さんと握手して別れ、日本に帰りました。
短い日程ながら、色々なものを食べ、あちこちに行って、とても内容の濃い充実したツアーでした。天気にも恵まれ、楽しいメンバーでワイワイ過ごすことができて、楽しかったです。手軽に行ける海外にみんなで行くというのは、期待以上に面白い経験でした。N村さん、I野さん、H内さん、Kさん、Y田さん、どうもありがとうございました。
来年もぜひ、海外ツアーを実現できたらいいなと思います。

<H内>
自分にとって今回は初めて仲間が居る海外の登山&旅行となりました。ハルラ山が天気の良いタイミングで登れたことはもとより、島を巡る楽しい時間を共有できて、ひとり旅とは全く違った面白味を体験できました。
自然に親しむことと、そのうえに仲間がいるとう有難さが合わさり本当に充実感いっぱいの旅となりました。
アジアの辺鄙な場所の旅が多かったので、今回の韓国済州島は町が小綺麗で、道路もすごく立派で行く前に想像していたよりずっと近代的だったのは少し驚きでした。観光地も日本より充実した部分もあり、逆に日本が遅れていることもあるなと感じた。また物価も思ったより高く、今までのアジア旅とはかなり様相が違っていて自分にとっては逆に新鮮味がありました。そのおかげで外国に来ているという実感は薄いかな。
キムチが怖いので韓国には近づけなかったが、みんなとキムチを食べてちょっとは慣れたので、また韓国に行けそうです。
N村Tさん、I野さん、S見さん、Kさん、Y田さんありがとうございました。
今度はもっと大都会のソウルかもっとど田舎のネパール僻地にでも行きましょうか?

<K>
年数回の海外出張を除く、観光旅行は実に9年ぶりになりました。
新宿⇔なんばを夜行バスで往復するという、少し無理なスケジュールで強行しましたが、行って良かったです。普段、殆ど一緒に山に行けていないメンバーもいて、とても新鮮味があって充実した、楽しい三日間でした。
Nむらさんのお友達の紹介で、韓国の美味しい食べ物もいろいろ食べました。
ただ、長期滞在するのは、ちょっと難しそうです。来年のネパール(?)にも行けたらいいなと思います。

<Y田>
初めて韓国へ行くことができました。
外国へ行くことに慣れていない私は、関空へ行くことから緊張してしまいました。逆に空港で他の皆さんと合流し、韓国で中村さんと合流してからはリラックス。

交通ルール、食事、習慣、感覚、感情・・・色々なことで日本とあるいは日本人と違いがあり、ビックリ、ヒヤヒヤ、ドキドキ、ワクワクの連続。
初めての山へ登るときも、ヒヤヒヤ、ドキドキ、ワクワク感がありますが、異国での体験はそれとは異なったものがあり新鮮でした。
文字も言葉もサッパリわからず、喋り方も一見怒っているかのうようで、参ってしまいそうになりました。でも、中村さんの解説で納得、安心を得ることができ、3日間の済州島の滞在を満喫することができました。
ハルラ山は韓国でたくさんの人が来ていて、しかも多くの人がきびきびとした動きで、グイグイ登っていく姿には圧倒されてしまいました。それにしてもよく整備されていて、”整備されすぎている”感もありましたが、紅葉がきれいで、ダイナミックな光景も見ることができました。
食事については辛いことは周知のごとくでしたが、キムチひとつとっても店によって味が異なっていますし、日本にはない料理が多種あり興味深いものがあります。

今回は3日間だけでしたが、滞在期間が長ければ長いほど、もっと味わい深いものになってくるのでしょう。さらに、中村さんのように住んで、生活するということになると色々なことが見えてくるのだろうと思います。わからないこと、心細いことや困ることなどが多々あって、異国で住むということは大変なことである 一方、また面白いこともたくさんあるのかと想像しました。

雪稜の仲間と一緒に行けたからこそ、面白く、楽しかったのだと思います。皆さん、ありがとうございました。