沢講習会?@比良 白滝谷

2010年 6月 5日 | 比良, 沢登り, 訓練・講習会

今回は初心者・初級者対象の講習会で、どんな簡単な沢であってもメンバー全員が見につけておくことの必要な最低基準を満たしているかどうかを「確認しあう」というコンセプトで行った。

具体的な項目は以下の通り。

  1. 沢特有の装備とその携行方法(地図とかナイフ、防水パッキングetc)
  2. プルージック登攀(目の前に垂れてあるFIXロープに適切にプルージックorロープマン等をセットし登る)
  3. 懸垂下降(目の前に垂れてあるロープに適切に下降器をセットし下る。また下降中下降後の落石への注意)
  4. それぞれの動作確認のための声掛け(コール)
  5. 危険の認知(水流、落石、滝、増水、ツェルトを張る場所などについて)
  6. 沢特有の読図、トポの見方

■コースタイム
出町柳7:30→坊村8:20?8:45→牛コバ9:45?10:10→白滝11:35?12:30→夫婦滝13:20→東屋13:30?14:40→牛コバ15:20→坊村16:10

初夏の快晴の中、坊村を出発する。
たくさんの学生団体が比良の沢に来ていた。山が若者で賑わうのはいいことだ。
牛コバで入渓の準備&装備の確認(携行方法含む)。ザックの防水、ナイフと笛を首から下げる、スリングの束ね方、地図はヘルメットの中に入れる人が多いよう、などなど。

装備の確認後、入渓。
9人と大所帯なのでどうしてもペースは遅めである。沢が初めての人もいて、2番目を歩いてもらうようにする。

顕著な二俣では読図の確認。
しばらく歩くと白滝の登場。ロープを出し残置ハーケンをハンマーでテスティングしつつ登る。斜めに登ることになるので、後続が落ちたとき振られないように、中間支点の位置や数に気を配りながら登る。
ロープをフィックスし、プルージックor登高器で登ってもらう。

その後、最後の小滝群も難なく通過し、夫婦滝到着。遡行終了となった。
東屋のそばの斜面で懸垂下降の練習を行った。セルフビレイ、ロープのセットから下降器セット、下降後のロープの引き抜きまでの一連の流れの確認と、ロープの連結の仕方や、下降器のセットの仕方等、個別技術の細かい内容まで確認、意見交換を行った。

下山は白滝沿いの登山道を利用。まだまだ暑さが残る時間に坊村へ下山できた。

下山後、駐車場のそばで反省会。
白滝を登る際の後続の登り方やコールの仕方などをパーティ全体できちんと統一できていなかった、忘れ物が目立った、自己脱出の方法を各自確立しておく、など1級の沢に日帰りで行っただけだが、9人それぞれの視点で反省点がたくさん出され、充実した時間となった。

講師も含めて非常に充実した講習会になったし、お天気にも恵まれて賑やかでよい沢初めにもなって良かった。

■反省点

  • 歩くスピードが少し速く感じたメンバーが複数いた。リーダー(L)とサブリーダー(SL)に後続への配慮が足りなかった。(通常の山行ならばメンバーからも意志を示すべきだが、今回は講習会だったのでL、SLの反省)
  • 白滝を登る際に、ルート工作や後続の登り方など、全体の進め方について合わせきれていなかった。
  • LとSLで白滝を登る際にコールの仕方を統一できていなかった。
  • 笛、地形図の忘れ物や防水の不備、高度計の未設定など、小さなミスが散見した。いずれも行動に支障はなかったが、緊張感の不足を反省すべき。
  • 素早いプルージックのセット等、沢登りの基本的なこと(自己脱出も含め)をできるようになっておきたい(白滝谷登攀時。時間がかかると体も冷えるし、危ないところにいる時間が長くなることにもなるので)。
  • フリクションノット用のロープスリングについて、近年は強度面から7mmが良いと言われることが多い。ただロープとの径の差が少なくなるので、どうしても効きは悪くなる。しかし7mmのスリングを8mmのロープに効かす結び方(ブリッジプルージックやマッシャー)はあるので、各自の責任で、確実に効く道具と結び方を確立してほしい。
  • 装備が古く信頼性に欠けるものを持ってきてしまった(古い沢靴)。
  • 滝の上部ではセルフを取る癖をつける(白滝上部にて)。
  • 遡行中のルート取りが隊から離れてしまうメンバーがいた。初心者を含む大人数での山行なので、勝手な行動は慎むべき。
  • 参加したメンバーから、滝や悪場の突破ライン、方法をパーティー全体で話しあうことで意見の共有を今後してはどうかという提案があった(練習の意味もこめて。L、SLだけでなくみんなで考える機会も持ちたい)。