台高 備後川ナル谷

2013年 6月 26日 | ジャンル, 地域, 沢登り, 紀伊半島

台高 備後川ナル谷
2013年6月23日
Y(L) F澤

前夜発でナル谷出合まで入る予定だったが、4km手前でがけ崩れのため通行止め。

5時半ごろ行動開始。1時間の林道歩きで出合へ。出合の滝は落差50m以上あるので分かりやすい。

水量多く、出合の滝へスクラム渡渉を試みるも追い返され、下流側に50mほど下り、歩いて渡渉して滝取り付きへ登り返す。
1ピッチ目、Yが水流の左の濡れた岩の部分を20mほど登り、左のブッシュ帯に入って立ち木からビレイしていた。2ピッチ目、F澤が登る。簡単そうに見えたが意外に立っており、左へのトラバース部分が怖い。ロープの流れを考えると、左トラバース後に1ピッチ切ってもよかった。3ピッチ目は簡単に滝落ち口に抜ける。
すぐ上の滝も20m級だが出合の滝が強烈なので印象が薄い。右から簡単に巻ける。

上の滝は落ち口の水流をくぐって右に抜けるのが一般的らしい。水量が多いので左の垂壁を登るが難しかった。簡単な滝をいくつか越えるといったん平流となる。

再び両岸が立ってくると、5mほどのチョックストーン滝が現れるがこれは左のチムニー状から簡単に越える。

次の流木のかかった滝にてこずった。帰宅してから記録を見たところ、かなり手前の左のバンドから細いブッシュを使ってトラバースするらしいが、それを見出せなかった。Yが左の壁から取り付き流木に乗って越えようとするが、相当に難渋していた。ピトン3枚にピナクルにスリングをかけ、さらにカムを使って越えていった。フォローするとトップと同じ動きになりその気持ちがよく分かった。左の壁を上がろうとすると、ガバはあるが体を上げるとバランスが悪くなる。水流に突っ込むと鼓膜が破れそうになる。結局水流に突っ込んで登った。登るだけなら難しくないが、プロテクションのセット(回収も)が大変だ。やはり水量が多かったのだろう。

上にもまだ悪い滝があり左から低く巻く。

後は楽しく登っていくと右からしょぼい枝沢を見る。本流は左から滝が落ちており、さらに右に屈曲しているのが見える。両岸から取りつくがいずれもルンゼの横断を強いられ、大高巻きになるので、ここで遡行を打ち切り、右の枝沢を登り林道に出た。

15時前に車止めに到着。