大峰山 滝川赤井谷

2013年 7月 4日 | トップ画像, 沢登り, 紀伊半島, 関西

滝川赤井谷

【日  程】2013年6月14日(金)晩〜16日(日)
【行 き 先】大峰山・滝川赤井谷
【メンバー】S木(L)、T見、I田(SL・他会)
【グレード】1級上
【地 形 図】風屋、池原、釈迦ヶ岳
【装  備】8mm×30mロープ(不使用)

今年は8月に小倉谷に行くという目標を立て、それまでに段階的に1月に1回以上のペースで練習山行を組むことになった。
諸事情で5月の予定が流れ、自分は今シーズン1発目。沢始めということで、原生林歩きという感じのやさしい赤井谷を選択した。釣果にも期待が高まる。

今回は日程の都合上S元とI村さんは来れず、ゲストとして当会最年少のT見くんを迎え、3人での遡行となった。

6月14日(金) アプローチ

京都駅23:00→道の駅吉野路 大塔3:00

夜遅かったこともあり、渋滞もなく割と早く仮眠地に着くことができた。

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6月15日(土) 入渓→1050m周辺泊適地
起床6:00→出発6:45→7:45太尾登山口8:20→白?9:30→赤井谷入渓11:05→ドウノ谷出合13:25→1050m周辺泊適地15:05
登山口に到着すると既にたくさんの車が停まっており、路肩に車を停める。出発準備をしている間にも次々に車がやってくる。やはり釈迦ヶ岳の最短ルートはかなり人気のようだ。

1434ピークから登山道を離れ、尾根を南下。赤井谷の入渓者か、林業・測量関係者か、かなり濃い踏み跡が尾根上を続いている。

エアリアで「白?」とある小ピークに到着。何があるのかと気になっていたが、どうやら赤井谷の下流に施設をもつ「ほんみち教」の参拝ポイントになっているようだ。参拝(登頂?)を記念する札のようなものが岩のそばにたくさん置かれていた。岩の上からは赤井谷の流域が眼下に広がり、どうやらこの岩が「白?」と呼ばれていることが想像できた。

ここからは、ほんみち教の信者が登る際に目印にしていると思われる赤テープがしっかり着いており、それに従って下降していく。
沢靴のフェルトソールが効きにくい、乾いた土の急斜面で、何回も滑ってしまった。アプローチシューズがあったほうが良いかも。

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1時間半と、かなり長い時間下降し、ようやく赤井谷に入渓。下っただけなのに既にいい汗掻いたという感じ。

渓相はきれいで、魚もいかにもたくさんいそうな感じ。
その前にすさまじい数のオタマジャクシ。魚に食われないのだろうか?

歩きだすと、期待通り魚影が走る。
1時間ほど進み、ほんじゃあそろそろ。ということで竿を出してみると、けっこう簡単に釣ることができた。
てっきりアマゴだと思っていたらなんとイワナだった。昔からこの川に住んでいる?それとも放流だろうか。

I田さんとT見くんも釣りに初挑戦。二人とも見事釣りあげることができた。

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釣りを楽しんでいるうちににわか雨が降り出し、けっこうな勢いに。
すぐに止むかと思ったがなかなか止まない。なんと情けないことにカッパを忘れてしまった身には辛い。その後、2〜3時間は台風のような大雨だった。

大雨の中、もくもくと進み、幕営を予定していた1050m付近に到着。
幕営適地はすぐに見つけることができた。両岸に適地があったが、比較的明るい右岸側にした。

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大雨は止んだが、その後も断続的に降り続け、焚火を起こすのに少し苦労したが、北海道産の優秀な着火剤のおかげで、思っていたよりも早く火を付けることができた。

ブルブル震えながらイワナを塩焼きに。寒いせいかT見くんの豚汁も余計に美味しかった。

なんとか晩御飯は食べれたが、雨のせいでゆっくり酒盛りとはいかずに早目の就寝。
夜はシュラフカバーのみで少し寒かったが睡眠をさまたげるほどではなかった。

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6月16日(日) 釈迦ヶ岳〜駐車場
起床4:45→出発6:40→1184m二俣8:35→千丈平10:30→釈迦ヶ岳11:00→太尾登山口12:30→京都18:00
朝起きると、木々の間から見える空が青色なのがたまらなくうれしい。
I田さんのラーメンをかき込み出発。

昨日の雨のせいか、水温はあまり冷たくなかった。

特に問題になる箇所もなく、いくつか登れる滝を通過。

しばらく行くとトポにも記載のあるナメが現われた。
毎年この時期の山はどこでもそうだが、新緑と青空のコントラストが素晴らしい。そんな中ナメ滝を歩けるのは、沢の醍醐味である。

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源頭部は、トポ通りに沢筋を辿り、藪こぎなしで千丈平に到着。

今回参考にしたトポでは、1日目に沢を抜け、ここで泊というプランが紹介されているが、それもなかなか良さそうである。ワンゲルのときから、一度ここで泊まりたいと思い続けているが、果たして、いつになるのか…。

空身で釈迦ヶ岳を往復した後、登山口から登ってくる日帰りハイカー十数人ほどとすれ違いながら、駐車場に帰着。

帰りは、大塔温泉夢の湯で汗を流して帰った。

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赤井谷はゴーロ歩きばかりであんまりだよ、という前評判も聞いていたが、個人的には森林浴っぽい沢歩きも好きなので、上流のナメや源頭の雰囲気も含め、なかなか良い沢だと感じた。初心者と来るのにも適している。

ただ、本番が小倉谷なので、ちょっと簡単過ぎたか。

今後、もうちょいガシガシ・ジャブジャブした感じの沢にも行かねば…。