2013プレ冬山行@八方尾根

2013年 11月 22日 | 会企画山行, 北アルプス, 訓練・講習会

【日  程】2013年11月22日(金)晩?24日(日)
【行 き 先】八方尾根
【メンバー】A班:S々木だ(L)、Y形(SL)、Mね、N原、Mz田、I村、I田た、S林
B班:H井(L)、K田(SL)、H岡、H田、W部、I田い、K口
【地 形 図】白馬町

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11月22日(金) 移動
22:20京都駅発→京都東IC →安曇野IC→3:30白馬道の駅着 仮眠

渋滞等はなく、スムーズに白馬道の駅まで到着。道路のはしには少し雪が残っていた。

 

11月23日(土) 八方尾根?下ノ樺→雪訓

06:15起床→07:30出発→08:15ゴンドラアダム乗車口着→09:00兎平→11:30八方池山荘→12:40八方山ケルン→13:50八方池泊地着→テント設営完了15:00→15:30雪上訓練17:00→18:00夕食→21:30 就寝

今回は人数も多いので早目に起床。昨年の経験を活かし、始めから第3駐車場へ向かう。ちょうど、ゴンドラ乗り場への無料シャトルバスが来たので乗車。乗り場では、リフト券を買うスキー・スノボ客の列ができていた。8:30になってゴンドラが動き出すと、ほぼ待ち時間なしでスムーズに乗車。兎平からは昨年同様ペアリフトしか動いておらず、終点から歩行。0005_largePB230252PB230256

圧雪斜面も束の間、グラードクワッドの区間からは圧雪されておらず、すぐにラッセルとなった。わかんを履いていても膝・太ももまでのラッセルで、わかんを持っていない人はかなり大変な様子。わかんを持っていない人が初心者に集中していたので、初心者の人たちにはわかんを履いてもらった。そうすると、逆にわかんからつぼ足に変わった人のペースが上がらないので、余裕のある人で片足ずつわかんにすることにした。そうするとペースは改善されたが、片足だけが沈んでしまって、腰が少し痛くなってしまったメンバーもいた。

八方山ケルンまで来たところで、既に12:40になっていた。このまま予定幕営地の「下ノ樺尾根合流点やや上」まで登ったとしても、時間はかかる上に、雪が柔らかいのは変わらず、現地に雪訓に適した斜面があるわけではないので、手前の八方池で幕営することに変更した。

13:50に八方池に到着し、テント設営。2010年と全く同じ場所になった。

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設営後、K田さんの進行で、テン場の横の斜面にて歩行訓練を行った。まず「ラッセル訓練」を行い、特に初心者の人に新雪にトレースをつける練習をしてもらった。それと同時に、翌朝のアイゼン・ピッケル訓練、滑落停止訓練に備えて、キックステップの練習を兼ねて斜面の踏み固めと、尻セードによる成形を行った。

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17:00頃に訓練を終了し、各パーティ夕食。A班はシチューとシーザーサラダ、B班はキーマカレー。いずれも雪山1年目の新人さんの担当だったが、とても美味しく各パーティともかなり好評だったよう。

また、雪稜クラブの伝統(?)で新人さんには水づくりに奮闘してもらった。

夜は満点の星空で、空気が冷たく澄んでいるせいか、とても美しかった。

 

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1124日(日) 雪訓→下山

04:45起床05:45朝食06:45雪上訓練08:00テント撤収09:00泊地発10:00八方池山荘着→10:15雪上訓練→12:30八方池山荘発→13:00ゴンドラアダム乗車口着→14:00下山→14:45十朗の湯到着→18:00昭和軒発→京都

夜の間は強風が吹き荒れ、テントが飛ばされないか少し不安に思ってしまうほどだった。 起床後も風は収まる気配はなく、ゆっくり目の朝食。

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明るくなりきったところで訓練開始。斜面はそれほど堅くなっていないが、まずはH井さんの進行により、滑落停止の練習。雪が依然柔らかいので、形だけの練習ではあったが、足からの滑落と、頭からの滑落を想定して練習した。その後、せっかく(?)風が強いので、対風姿勢の練習・確認を行った。しかし、練習中も西からの風が非常に強く、会話もままならないことから、アイゼン歩行の練習の前に、テントを撤収し、八方池山荘付近まで標高を下げることにした。

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八方池山荘の付近まで来ると、風はほとんど吹かなくなり、もともと天気は良かったので、かなり快適な気候になってきた。

山荘横の平坦なスペースを利用して、まずY形さんの進行による弱層テストを行った。オーソドックスな方法である、ハンドテストとシャベルテストによるテストを行ってみた。プレ冬直前に一気に積もった雪により、地面から10cmほどのところから80cmほどのところまで、約9割が一つの層で形成されていて、行動に支障が出るような弱層はない、という評価になるだろうとのことだった。

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本来であれば、数人のグループを作るなどして、各自が練習をする時間も取りたいのだが、時間がないので、S々木だの進行によるビーコン・ゾンデによる捜索練習に移る。ビーコン・ゾンデを扱うのが初めての人もいるので、まずはビーコン・ゾンデ個々の携行・操作方法の確認。その後、ビーコンの基本的操作を各自で練習した後、ザックを埋没者に見立てて、実際の事故を想定して、ビーコン→ゾンデを使った捜索練習を行った。

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アイゼン歩行の練習は結局できずに、時間切れとなった。

下山後は「十郎の湯」で温まり、夕食は大町の「昭和軒」でソースかつ丼を堪能して解散となった。(だが人数が多かったこともあり料理が出てくるのが遅かった。なおこの日は17時前に入店した我々の分で材料がなくなったらしく早くもオーダーストップになってしまっていた。)

 

【感想・反省】
<A班>
(S々木だ)
[反省]
1)係り
・今回は2班に分かれたプレ冬の全体のリーダーもさせて頂きました。
・訓練の進行役(担当者)も含め、役割分担自体はうまくできたと思いましたが、装備係さんに多大な苦労をかけてしまいました。例会山行後に散在した会装備の行方を把握するのに苦慮し、このこと自体は例会山行パーティの問題なのですが、MLで【装備行先】メールが流れていないことに早めに気付き、例会山行の装備係りさんとプレ冬の装備係りで連携して会装備の行方を追うよう指示ができなかったことが反省点です。
・また、新人さんに対して、担当する共同装備と個人装備の準備における留意点をあらかじめ丁寧に伝えることができなかったことも反省点です。
2)準備
・上記にも関連しますが、プレ冬前に、MTG後の打合せを2回行いましたが、その打合せの際に議論・確認すべきことと、事前にメールで調整しておくべきことの切り分けをもっと丁寧にしておくべきだと思いました。そうすることにより、打合せを効率的に行い、新人さんへのフォローの時間も確保できたと思います。
・その前提としては、プレ冬のメンバー決定、正確には、リーダーの決定を早めにする必要があります。
・ジグザグとキャンパスプラザで交互にMTGする形態を取っている以上、Y本さんと会装備を貸出し・返却できる機会は月1回のジグザグだけですし、MTG後にスムーズに打合せに入れるのも同じく月1回のジグザグだけです。それを考慮すると、1ヶ月半前には少なくともリーダーを決め、企画係りの手を離れパーティとして準備を開始する必要があると思います。
3)行動中
・今回、A班・B班と2つのパーティを構成しました。行動中、ラッセルを効率的に行うため、A・B班が入り混じるような状態で前進することになりました。これは当日も少し引っかかるものがありましたが、後から考えてみても、全体の状況が掴みにくく、指揮・命令系統が曖昧になることから、避けたほうが良いかなと感じました。晴天の八方尾根であればそれほど問題はないのかもしれませんが、今後のことを考えたときに、複数パーティで積雪期登山をする際の注意点としてリーダーやメンバーが認識しておいたほうがよいかなと思いました。(縦走中等で、少しでも早くラッセルしないといけないときは別ですが。)
・また、行動中に読図の練習もしたかったです。今回は晴天でしたが、八方尾根はガスが出ると迷いやすい地形もあります。せっかくケルンもあるので、コンパス直進など、プレート付きコンパスを用いたナビゲーション技術の練習もしたほうが良いと思いました。夏山でも必要な技術ですが、雪山では重要性が増すと思います。
4)幕営地
・ラッセルに苦しめられたため、幕営を予定していた「下ノ樺尾根合流点やや上」から、八方池に変更しました。八方池自体は幕営地としては良いのですが、やはり新雪だったこともあり、歩行訓練や滑落停止の練習ができる良い斜面がありませんでした。
5)その他
・八方池までの行動にも、かなりの時間を費やしました。「ワカンを履いて歩くこと自体も良い訓練だ」と考えることができる一方、通常の山行で自然に「慣れる」ことができることでもあります。歩行、滑落停止、ツェルトの使い方、救助訓練、弱層テストなどの「訓練」だけを充実させるのであれば、八方尾根スキー場のゲレンデトップにテントを張って、圧雪したゲレンデの斜面で訓練するのが最も効率的かつ有効的です。翌年以降、このようなやり方の是非も含めて検討をして頂ければと思います。
・また、プレ冬山行は「講習会」ではなく、「訓練山行」であることに留意する必要があります。新人さんの雪山体験的な要素が強いのは事実ですが、それはあくまで側面的要素であり、中堅・ベテラン会員も「自分の練習のため」に参加することが第一義的な要素です(例えば、そこを重視するのであれば、富士山でアイゼン歩行練習に特化するというのも一つの選択肢です)。ただし、会としての政策の中で、「講習会」として位置づけて行うほうが良いということに方向転換されるのであれば、それも一つのあり方だとは思います。
・下山後の話ですが、他の方も指摘されているように、下山後の食事に時間がかかってしまい、結果的に京都へ帰着する時間が遅くなってしまいました。入浴後に全体で反省会と会計を済ますことができていましたので、食事は各車で行うこととし、入浴後に解散しておいたほうが良かったです。(結果論ですが。)
[感想]
今シーズンは、雪山らしい雪山に入る予定はなく、ゲレンデアイスと、行くとしても中級山岳のハイキングくらいのつもりではありますが、積雪期の装備や感覚にスイッチを切り替えるために、今年も参加して良かったと思います。
また、ビーコン・ゾンデによる雪崩救助の練習などは、年に1回は行わないと忘れてしまうため、少しではありましたが、その復習もできてよかったです。
そして、今回は今シーズンから雪山を始める新人の方々にも複数参加して頂け、全体の参加者数も多かったので、良かったと思います。

(Y形)
私の感想の特筆すべき点は、温泉で述べた通りで、全体的にはこんなもんで、あとは「習うより慣れろ!」ということで、皆様どんどん雪山に出かけていただきたいと思います。
しかしながら、小姑風に指摘しようと思えばできますので、非常に久しぶりに雪稜の山行に参加した人間が偉そうに言い、恐縮しますが、この機会に相談させていただきます。これはあくまでも「大変な問題」というレベルではなく、「これからの山行をより良くするためには」というレベルだとお考えください。
1)山行準備に関して
やたら、プレ冬関連のメールの量が多すぎて、どのメールに最終的に落ち着いたのか?とか、本当に重要なメールが、埋もれてしまっていて、つい見落としてしまう・・ということが、ありました。
特に新人さんに関しては、個人装備の所で、これでよいのかどうか?ということで戸惑われた部分があったのではないかと思います。
だから、個人装備に関しての決定事項は「これで大丈夫だよ」ということで、できるだけ早めにした方が良かったかもしれません。
また、共同装備に関しても、装備係が大変なことになっている・・ということで、何かあったらみんなに振ってください。
というメッセージを送りましたが、例会山行もあり、その転用部分で、どの装備が誰の所に行っているか?というので、かなり苦労された様に思います。例会山行とプレ冬が近かったので、仕方ないとは思いますが、もっとスマートに行く方法を見つけられればと思い、以前にD造くんにもメールした通りです。その方法を見つけることと、もっと、全員のしっかりした協力が必要ですね。
2)係に関して
これは、こんなものでいいように思いますが、係が何をすれば良いのか?ということを、打ち合わせ段階で徹底しておくことも必要だったのかもしれません。前述の様に、装備係は大変でしたが、それをサポートする体制もこれからは作ってみても良いかも・・です。
食担は、別に問題なし・・味はともかく・・。あと講習の係も講習の係ばかりで話し合って、事前にこんなことをしようと打ち合わせる必要もあったかもしれません。
あとはH井さんの言われるように、タイムキーパー的な係です。時間が大幅に圧してしまいましたので・・あと、配車に関しては、班単位で乗るということだったのですが、Ms田さんの車が出ないということで、急に変わったのかもしれませんが、効率的に行くなら、H井さんのおっしゃているような配車にすれば良いかもしれません。ただ、、今回は、人数が多かったことがその理由かもしれませんが、A班とB班がそれぞれ独立していて、山行中や移動中(渡部号は違いますが)にその交流がなかったのも少し残念だったような・・15名全員で行っている、という意識がもう少し欲しいかな・・?とも思いました。まあ、配車の方は・・それを、全てリーダーが仕切る・・というのも大変なので、配車係を立てれば良かったと思いますが・・
3)行動中に関して
まあ、これも前述した通りです。人数が多いですしね・・そういう分け方や行動の仕方で良かったのかもしれません。
4)テン場に関して
ちょうどあの船窪のコルは風の通り道なので、北西風が吹けば風が強いのは仕方ないですね。
尾根の南東側に良い場所があれば良いのですが、あそこでは良い場所がなかったので、あの中ではベストな選択だったのではないでしょうか?
5)その他
風が強かったこと、雪が非常に乾雪だったこともあって、思いの外、苦労しましたが、そこそこのことはできたのではないかと思います。
ただ、装備の準備が大変だったのと、帰りの時間が遅れたのは・・いただけませんね。
遠くから来られている方や次の日に仕事の人が多いので、その辺をもっと考えて行動した方が良かったかもしれません。

(I田た)
[良かった点]
・怪我もなく無事帰れた
・各講師より、雪の歩行練習、ラッセル、滑落停止、耐風姿勢、テント設営、弱層テスト、ビーコン捜索が学べた
[反省点]
・パッキング中に強風でマットを飛ばされた
・帰宅後に記録、感想をまとめるのが、後あとになった
・大人数の山行が続くと、後あと装備返却、連絡等が煩雑と感じた
[今後試したいこと]
・強風時の荷物確保を確認する
・帰宅までに記録感想等、整理する
・皆で閲覧編集できる装備リスト表に、最終携行者が名前日時書きいれる等どうでしょう?

(I村)
・山行準備
参加人数も多く雪山が初めての方もおられましたので、確認事項が多く時間が掛かったりするのは仕方がないかと思います。同じ班のMs田さんが急遽行けなくなったのは残念でしたが、その後の役割分担等、素早く対応できたのではないでしょうか。待ち焦がれたプレ冬ですので、準備段階から個人装備にああでもないこうでもないと夜も眠れないくらい楽しんでいました。行きの道中、アイゼンを持ってきたかどうか自信がなくなって少し気を揉みましたが、忘れ物なく準備ができて良かったです。
・係
雪山にこの大所帯の装備担当として、もう少し緊張感を持って挑まなければならないところ、持ち前の性格でいい加減にしてしまったところも多々ありました。例会山行からの共同装備を一部転用すると言うような複雑な事情もありましたので、もっと早くから所在をきっちりと確認しておくべきだったと反省しています。Y形さんからは色々とアドバイスを頂き、またW部さんには最終的にビシッとまとめて頂き、本当に助かりました。今回の装備担当は良い経験となりました。
・行動中
新雪の上を歩く可能性がある場合は全員が個人装備としてワカンを持った方が良いと思いました。
・テン場
翌朝少し風が強くなりましたが、快適でした。
・その他
今回、Y形さんがご自分のアルコール類を車中にお忘れになり、ゴンドラを降りてから500ml×2缶を買われましたが、どう考えてもそれで足りるはずも無く、今村の酒を当てにしているのがありありと感じられ、どうなることかとまた気を揉みました。幸い他の皆様が多めにアルコール類をお持ちになられていましたので何とか足りましたが、ご本人からはあまり反省の色が感じられません。Y形さんと今度ご一緒させて頂く時は、登る前に装備を確認させて頂こうかと…。

(N原)
冬山のテント泊を初体験させていただきすごく吸収する部分が多く、大変勉強になりました。水の作り方やテントの中に靴のままで入ったり知らなかった事が沢山ありました。
反省として自分は手袋での作業が煩わしくすぐ手袋を外して作業をしてしまった事がダメだったなと思っています。11月でまだ暖かかったのでなんともなかったですが1月、2月だとうかつな事が出来んかな・・・と。

(Mz田)
久しぶりの大人数で雪も何とかあって天気も良く、とても楽しかったですね。リーダー、サブリーダーをはじめ、食料担当や装備担当、また、現地との諸連絡等々みなさん、たいへんお世話になりました。また、担当を分担して講習をやったのも良かったですね。雪が締まってなかったのでアイゼン歩行が出来なかったのは残念ですが、もし、第3計画の立山あたりに転進していたら怖い思いをしたかもしれませんし、自然相手ですから思うようにばかりは行きませんね。これから山で実際にアイゼン歩行で慣れていきましょう。ラッセル練習も少しやけど出来たのも良かったです。これから山で大いに実践してラッセル経験を積みましょうぞ。あっ、そうそう、登山者が乗るときはリフトの速度をゆっくりしてくれたのはよかったなぁ?(感激・安心)。
ところで、始めて本格的な冬山に行く人は個人装備をそろえるのがたいへんだったでしょう。古式装備の私も負けないように若干、新装備を買うたんですわ。もっとも今回使ったゴーグルなどはおそらく30年振りぐらいに日の目を見たものですけど。引き出しから探し出したミトンはまだ新しく06年と書いてありました。手袋や目出帽はDIYで買ったそれぞれ300円台のものやったけどなかなか快適でしたぞ。耳あてつきの帽子は30年近く毎年愛用してるんですがまだまだ頑張ると言うてます。そして、それらを着けている中身は、最近では古来稀なりではないですが一昔前はまさに古来稀なリの、古式装備に合ったオジンです。ヨチヨチとまだもう少し山に行きたいのでみなさん、よろしくたのんます。参加の皆さん、食事もとてもおいしく、楽しい山行をありがとう!!

(Mね)
初めての雪山で不安と緊張でいっぱいでしたがとても綺麗な山の景色に癒され、楽しい2日間になりました。雪上での歩き方やラッセルの方法など、上手くはできませんでしたが、実際に経験できて良かったです。
ビーコン・ゾンデを使用しての捜索訓練や弱層テストの説明を受け、雪山、雪崩の怖さを理解することができました。帰りに立山の雪崩事故を聞き、さらに怖くなりましたが…。
テント内での生活(水の作り方、食事の準備)や注意点なども経験を通し学ぶことができたと思います。
雪上を歩くのは楽しかったですが、体力がいるなぁと改めて感じたので、これから少しずつ体力つけていきたいです。

(S林)
私は雪山に行くのが初めてでしたが、色々な訓練の内容、行動中のアドバイス、テントの設営や中での生活など、丁寧に教えていただいてとても勉強になりました。
夏山とは全く違い、冬山という環境に応じるために細かいコツなどがあることがよくわかりました。また、大人数で山行に行かせていただくことも初めてでしたが、ご飯の用意やテント内など今まで少人数しか知らなかったので、楽しかったです。
反省はたくさんありますが、一つ目に雪上で予想以上に歩きづらく、ペースを乱してしまったことです。また、そのためにわかんもS々木さんのものを貸してもらうことになって、申し訳なかったです。わかんは、次の山行までに必ず買おうと思いました。
二つ目に、日焼け止めやサングラスを忘れてしまったことです。雪山で日焼けすることはわかっていたのですが甘くみていて、これまたN原さんに貸していただいて助かりました。これも次回からは必ず持っていきます。

 

<B班>
(H井)
各自役割分担を決めてやったのはうまくいったと思います。ただこういった大きい規模になるとさらに担当があるよいかと思いました。
リーダーの負担の分散もでき、より組織的に進められて良いのではと。
・タイムキーパー(訓練の時間、お風呂や帰りの時間など管理する担当)
・配車担当(メンバーの最寄り駅などを把握してどの車割かを担当する)
※サブリーダーあたりが兼任でもよいと思います。

(K田)
今回、初めて歩行担当となりましたが、至らないことが多くてすみません。歩行練習の最初に言っておくのをすっかり忘れましたので今言わせて下さい。転んで滑り出してしまったら、滑落停止で止まるのは難しいので、基本転ばないように歩かないといけません。でも、ずっと力を入れて歩くと疲れるだけなので、普通に歩きつつ、ここはというところではキックステップなどでしっかり足場を作って、歩いたらよいと思います。

(I田い)
プレ冬の感想としては他の皆さんが言ってたようにメールのやり取りのことや全員がわかんを持っていった方が良かったなどが反省点としてあげられると思います。
天候&雪質がいまいちだったのは残念でしたが安全に皆楽しく雪訓できたのでよかったです。テン場への行き帰りでつぼ足やわかん練習もしっかりできました。
思っていた以上に寒くなったので目出帽やゴーグルなど完全防備の服装になるのも冬デビューの新人さんにはよかったのではと思います。
来年はザックを背負っての滑落練習をしたいです。

(H田)
今回、初めての雪山で、わからないことだらけでしたが、良い経験になりました。
まだ降り始めたばかりの雪でしたが、つぼ足での歩行はバランスも難しく、一歩一歩が大変でした。途中からワカンをお借りして、ワカンの偉大さが分かりました。
テントの設営も、みんなで協力して踏み固めて設営地を作るところから、夏と違って、本当に大変だと実感しました。トイレの造設も初めてで経験になりました。
夜は風の音で時々目が覚めましたが、思ってたよりも快適に寝ることができました。
雪訓はなかなかうまく歩行やラッセルができませんでした。これから、もっと経験していきたいと思います。
元々冷え性で心配をしていましたが、外でじっとしているとやっぱりつま先が冷えてきました。これからもっと寒くなると心配なので、ちょっと対策を考えていかないといけないと思いました。

(H岡)
だいたい他の方と重なることが多いので、それは割愛して、八方尾根でのプレ冬なら、積雪量が今年くらいであれば、八方池山荘のあたりでテントを張って、
・雪上生活に慣れること。
・わかんラッセルの練習
・圧雪されたスキー場の端でキックステップの練習
・スキー場の硬い斜面での滑落停止の練習(初期停止を重点的に)
・岩場の混じった斜面でのアイゼン歩行の練習
・歩行時のピッケル使用法の練習
・ビーコン捜索の練習
くらいに時間を割いたほうがいいと感じました。

(W部)
2年続けてのプレ冬参加、今回も積雪にめぐまれ情況に応じた訓練ができたのは良かったと思います。アイゼン歩行はできませんでしたが、弱層テストは頭で理解していましたが、実際に見られたことは有意義でした。
二日目、気温は高かったですが午前中風がきつく、これを含め雪山初の方には良い経験になったと思います。
早い時間に下山したまでは良かったのですが、大勢であったこともあり夕食に時間がとられ終電に間に合わないメンバーがいたことは反省点です。
また今回装備を担当させていただきましたが、例会山行からの転用でバタバタしたこと,多くのメールを送信することになった点も反省点です。
この経験を生かし、装備行方は わかりやすく漏れなく迅速簡潔にまとめる工夫を考えたいですね。
以降のプレ冬に検討していただきたい提案が二つあります。
?ビーコン操作
アイゼントレなどの機会に、事前の操作方法を理解し慣れておく。
山では実際の捜索など実技に時間を割きたい。
?初級者に考えさせる
講師が行う訓練メニューは無理でしょうが、何かしら初級者が自ら考え判断してもらう場面や内容を考えてはどうでしょう。
例:テン場設営地、出入り口の向き。設営、撤収(経験者の補助は必要)
付いてくるメンバーでなく自立した岳人になってもらう必要がありますね。
来年には今回行ったメンバーが、リードできるくらいになって欲しい。

(K口)
久しぶりの雪山で楽しかったです。
また技術を再確認でき大変勉強になりました。
今回ワカンを持っていかず借りたのですが、大変迷惑をかけたので、次回はもっていくようにします。

以上