東北沢登りツアー(和賀山塊継続遡行)

2015年 9月 27日 | ジャンル, トップ画像, 地域, 東北, 沢登り

表紙

表紙

東北沢登りツアー(和賀山塊継続遡行)

【日  程】2015年9月18日(金)夜~23日(水)朝
【行  先】和賀山塊/生保内川、堀内沢
【コ ー ス】生保内川遡行~朝日岳登頂~上天狗沢下降~マンダノ沢下降~堀内沢下降~夏瀬温泉下山
【メンバー】S々木だ、I村、H田、W部、S見、H岡、K川、他1(I田さん)
【グレード】3級
【地 形 図】国見温泉、抱返り渓谷、羽後朝日岳、大神成、北川舟、
【ト  ポ】ROCK&SNOWBOOKS 沢登り(山と渓谷社)、沢登り ヤマケイ入門&ガイド(山と渓谷社)、沢登り ヤマケイ入門とガイド(山と渓谷社)、日本の渓谷96(白山書房)、日本百名谷(白山書房)
【装  備】8mm30mロープ×2

2009年のシルバーウィークに続き、2015年のシルバーウィークも東北の沢、と3年前から考えていた。
幸い、東北の沢に行きたいという仲間も集まり、家の都合でなかなか山に行けない身ではあるが、なんとか今回は沢に行けることになった。行き先はいろいろと候補が上がったが、せっかくの長期の日程を活かした継続遡行ということになり、過去の岳人の特集なども参考にして、原始の魅力あふれる和賀山塊で計画することになった。
①仙台駅(レンタカー)→大平沢出合付近(入渓)→生保内川→600m付近適地泊
②泊地→朝日岳→マンダノ沢上天狗沢下降→二俣(下天狗沢出合)→蛇体淵
③泊地→辰巳又沢→和賀岳→八瀧沢下降→二俣(八滝沢・マンダノ沢出合)
④泊地→堀内沢下降→夏瀬温泉→(車回収)→仙台駅
というなんとも壮大な計画。仙台までは夜行バス、仙台から入山はレンタカーを使うという2009年と同様のアプローチ方法にした。これが総合的に考えていろんなバランスが良いのだが、如何せん1日目の入渓が遅く、あまり奥まで進めないため、勝負は2日目になると予想。うまくいかず時間がかかってしまった場合は、和賀岳への遡行ははしょってマンダノ沢をそのまま夏瀬温泉まで下りるということである。
結局8名という賑やかな人数になった。大学生協でのレンタカーの予約の際に一悶着あったが無事解決し、かなりお得にレンタカーを確保。天気のほうは初日が心配される予報だが、さて、どうなるか…。

9月18日(金) 移動
京都駅八条口より仙台行きの夜行バスにて出発(21:50)。やはり5連休前夜とあって渋滞のためバスの到着が少しだけ遅れる。

9月19日(土) 生保内川 (曇り時々雨)
仙台駅前到着(08:45)→オリックスレンタカー出発(9:20)→道の駅雫石あねっこ(12:30)→大平トンネル付近駐車スペース(12:55)→出発(13:30)→生保内川入渓(14:00) →イワヤ沢出合(15:40)→標高450m付近(17:10)

仙台駅前に到着後(08:45)、すぐに予約済みのレンタカー2台(セレナ・ヴィッツ)を借りる(9:20)。
初日の天気予報がイマイチの予報であったが、仙台は晴れ。南のほうは良くなっているようだ。

仙台から泉IC、東北自動車道、盛岡IC、R46と進み、道の駅「雫石あねっこ」でいったん集合。地元の特産品やイワナの塩焼きや餅などの各種出店がたくさん出ておりとても楽しい。そして日帰り温泉まである。
長居したい気持ちを抑え、女性陣はここで着替えをして駐車地点へ急ぐ(12:30)。

大平トンネルを越えた辺りの国道沿いのスペースに駐車(12:55)。予想通り携帯電話は圏外だったので、道の駅でいったん集合しておいて良かった。準備を整え、出発(13:30)。駐車スペースの川側に分かりやすい踏み跡が続いている。

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雨水かなにかを川へ流すための側溝のようなものに沿って、30分ほどで大平沢出合の入渓地点へ到着。雨が降り出してしまった。生保内川の遡行開始(14:00)。

JRの高架をくぐり砂防ダムが現われ、ここは左から巻く。これを越えるとしばらくは平凡な河原歩きが続く。釣り師の男性とすれ違う。雨が強くなってきたので帰るとのこと。

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一か所、川幅が狭まった流れの強いところがあり、雨のためやや増水が始まっており、念のため徒渉にロープを出す(16:40)。

(難しいと分かってはいたが、)目標である標高600m付近はまだ遠く、だんだん暗くなってきたこともあり標高450m付近で初日の遡行は終了とする(17:10)。

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寝床、焚き火、食事の準備に加えて雨もあり釣りをする余裕はもはや無い。ここまで魚影が濃かったのだが…残念。雨で着火が心配されたが、焚き木を削るなどみんなの奮闘で盛大な焚き火になり、濡れた身体を温めることができた。
夕食は麻婆春雨、キュウリとジャコの和え物、そしてご飯。

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9月20日(日) 生保内川 (曇り後晴れ)
起床(03:30)→遡行開始(05:40) →大ゴ沢出合(6:00)→魚止ノ滝(08:00) →標高850m付近遡行終了 (16:15)

寝坊せず時間通り起床(03:30)。
朝食は豆乳リゾット。テキパキと出発の準備整え、空いた時間に少しでもと思い竿を振る。ものの数分で型の良い岩魚を一匹ゲットできた。あ~もっと釣りしたい!

遡行開始(05:40)するも再びゴーロ歩きが続く。ようやく魚止ノ滝に到着(08:00)。
ここから上に魚がいない可能性があるので、手前で休憩し、その間に自分(S々木だ)とI村さんが竿を出す。それぞれ岩魚を一匹ずつゲットできた。

魚止ノ滝を高巻くのに意外にも一時間以上を要してしまった。下降も懸垂した。

後続が下降している間に竿を出して魚がいないか確かめてみる。滝のすぐ上ということもあったかもしれないがアタリはなかった。

その後にも大小様々な滝が続き、巻かなければならない滝が現れるとその度に時間が掛かった。懸垂下降も数回要した。支点はほとんど立木で、木の角度がイマイチなところには残置スリングがあった。

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予定ではこの日の内に朝日岳の山頂を越え、上天狗沢~マンダノ沢まで下降する事になっていたが、このペースではとても無理。標高850m付近でロープが必要な小滝が現われ、その先に立ちはだかる滝も直登にはロープが必要のように見えた。高巻くにも時間が掛かると思われる。ちょうど少し下ったところにかろうじて幕営可能なスペースがあり、増水すると問題があるが、天気予報では大丈夫ということで、ここで遡行終了とした(16:15)。

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流木は豊富で焚き火をするにも問題は無い。夕食はトマトソースのパスタ。本日釣り上げた岩魚は、塩焼きにすると時間がかかるので、フライパンで素揚げにしてみたがこれが頭もまるごとイケるのでとても食べ応えがあり美味だった。みな濡れていて寒いので焼き芋も最高。各種おつまみも登場し今晩も盛り上がった。

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9月21日(月) 生保内川~朝日岳~上天狗沢~マンダノ沢 (晴れ)
起床(03:30)→出発(05:30) →朝日岳山頂着(10:15) →下降開始(10:45) →(上天狗沢へ)→下天狗沢出合(13:50) →蛇体淵(15:05) →八瀧沢出合手前(17:20)

起床(03:30)後、朝食(炊込みご飯・味噌汁)を済まし片付けをして、出発(05:30)。

昨日に問題になった滝は高巻くことした。初っ端から草付きの高巻きとなったわけだが、草付きのため人が通るほどズルズルになっていき、特に最後の2、3人は足を泥に滑らしながらひぃひぃ言って登る。

ある程度斜度が緩くなった所でトラバース。滝が連続してそうなので一気にまとめて巻く。穏やかな流れに降り立つも、その先にまだまだ大小様々な滝が現れたが、直登できたり簡単に巻けたりで徐々に源流の雰囲気となる(9:10)。

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最後は藪漕ぎはほとんどなく、あっという間に朝日岳山頂に辿り着く(10:15)。綺麗な紅葉と甘い美味しいゼリーがご褒美。眺望も良い。田沢湖が見えている。

本日の現実的な目標は、八瀧沢出合ということにした。そうすると、明日の下山はとても楽だし時間的にも余裕が出る。余裕を持って仙台に帰り、牛タンを食べてから夜行バスに乗るという魂胆である。

上天狗沢の特定に少しメンバー間で相違があったが、きちんと地図を正置して、上天狗沢を確認する。ガスっていたら大変だ…。下降開始(10:45)。

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朝日岳南側の斜面は藪が濃く感じ、下りは問題ないが、登りだと苦労しそうだ。沢筋に降り立ち、源流のナメを軽快に下っていく(13:10)。懸垂は1回だけだった。とても美しく快適だった。

下天狗沢出合到着(13:50)。

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出合から下は水量も増え、巨岩や小滝の豪快な渓相になる。遡行してきた関東のパーティとすれ違う。そして蛇体淵に到着(15:05)。

テン場のロケーションは最高で先行パーティの残した薪まであったが、翌日の牛タンのため、目の前の誘惑を断ち切り、目標の八瀧沢出合まで少しでも近づくことにする。

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その後も、標高の割には豪快な渓相が続き、クライムダウンが困難な箇所も登場し懸垂で降りた。

そんなことをしていると良い時間になり、沢の中州ではあるが、平坦なスペースを発見したので、出合の手前で終了とする(17:20)。おそらく八瀧沢のすぐ手前になると思われる。夕食はカレーライスと海草サラダ。

今日は魚はないが、まだまだ酒もあてもどんどん出てきて盛大な宴会を楽しむ。

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9月22日(火) マンダノ沢・堀内沢下降 (晴れ)
下降開始(05:40)→八瀧沢出合(06:10) →朝日沢出合(07:40) →夏瀬温泉に到着(09:50) →車回収班(3名)出発(11:00) →車回収班着(12:20) →(仙台へ)→打ち上げ@利久(17:10) →二次会@居酒屋(18:10) →三次会@バス車内(19:40)。

朝食はラーメン。下降開始(05:40)。八瀧沢出合到着(06:10)。ここ以降は川原歩きがメインになり、滝らしい滝はなくなる。だが淵はときどき現われるため、徒渉も含めルートファインディングが難しいというか、気を使う感じが続く。

朝日沢出合到着(07:40)。

最後は広い川原が続き、取水堰堤到着(09:10)。ここまで来れば、もう夏瀬温泉までは目と鼻の先である。林道を歩くこと40分、無事、夏瀬温泉に到着した(09:50)。

快晴の天気を利用して、いろんなものを乾かす。車回収班(3名)はジャンケンで決めることにし、接戦(?)の末3人が選ばれた。2人しかいない女性は見事2人とも負けてしまった。スミマセン。タクシーは30分ほどで来れるとのことなので11時に呼び、ジャン負けした3人には先に回収に行ってもらう(11:00)。

残りのメンバーはゆっくりと温泉を楽しむ。さすが、高級旅館のお風呂だけあって、品がある。最高だった。日帰り入浴が540円と、とても良心的な値段設定である。

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車回収班が戻ってくる(12:20)。予想通り片道30分と少し、料金は8000円ぐらいだったとのこと。荷物を積み込み、再び仙台へ。17時前にはバスターミナルについて、荷物をデポ。日本は良い国である。

牛タンで有名な「利久」で打ち上げスタート(17:10)。牛タンや牛タンにぎりなど食べるほうを堪能。厚切りの牛タンとごはんとビールが美味くてしょうがない。

さらにそのビルの上階にある居酒屋でそのまま二次会スタート(18:10)。飲むほうを堪能する。自分は牛タンでお腹いっぱい…。S見さんはこのまま山形の実家に帰るとのことで見送っていただき、他のみんなは京都行きの夜行バスに乗り込み、ここでも三次会スタート(19:40)。消灯まで時間があったので遠足のバスなみの盛り上がりを見せた。(他のお客さんスミマセン)

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9月23日(水)
無事に京都駅八条口に到着(06:10)。

【感想】
~S々木だ~
数年前から2015年9月5連休には東北の沢、と決めていました。泊まりの山でさえ年に数回の貴重な機会、東北の沢を継続でやれるのは人生に数回の貴重な機会だったかもしれません。少し増水気味での渡渉、草付きの高巻き、巨岩帯の下降、個別にはそれほど悪いわけではありませんでしたが、8人という大人数だったこともあり、全体的に難しさというか、疲労感(達成感?)が残りました。徒渉、高巻き、滝の登攀、読図などをそれぞれ得意な人が引っ張り、パーティの総合力で突破したという感じでした。生保内川は当初の予定よりかなり時間がかかってしまいましたが、今回はそれも織り込み済みの計画であり、辰巳又沢・八瀧沢を省略し、予定の夏瀬温泉に下山できましたので、大きな問題ではないと思います。もっと時間が押していれば、エスケープルートの部名垂沢下降でした。不確定要素を踏まえてエスケープの手段を用意しておき、現場で臨機応変に処理・判断していくのが、継続遡行の醍醐味かと思います。また、イワナの素揚げ、毎日の美味しい食事と珍味、下山後の夏瀬温泉の高級風呂、仙台の牛タン…と、お楽しみ的な要素も満載で、メンバーにも恵まれ、本当に充実した楽しい沢登りでした。ありがとうございました。人生に数回の貴重な経験になったと思います。あまり釣りができなかったのが唯一の心残りで、これについてはまたリベンジしたいと思います!

~I村~
前から楽しみにしていた東北の沢登りが現実のものとなり、また参加できた事に喜びを感じています。但し、今回は(も?)初日の晩から酔っ払って皆さんに迷惑を掛け、自分自身が招いたトラブルも多々あり大いに反省すべき山行となりました。そんな中でも全員無事に時間通りに下山できた事は、やはりリーダーであるS々木さんをはじめとする頼りになるメンバーに恵まれたからだと感謝しています。一言では語れない盛り沢山な東北沢登りツアーでした。皆さん、本当にありがとうございました。

~H田~
東北初上陸、初沢中3泊、天候微妙で楽しみ6割、不安4割という感じでした。印象に一番残ってるのはやはり巻きで、つくづく力不足を感じました。朝日岳からの景色はとても雄大で、それまでのしんどさが吹き飛びました。読図、沢・巻き道のルート取り、歩き方、登り方、下り方、その他いろいろというか全般的に力をつけたいと思いました。ほんと、みんなすごいと感心ばかりしていました・・・。本当にみんなに助けてもらい、貴重な、印象深い経験ができたことに感謝です。

~W部~
<よかった点>
・はじめての3泊4日の沢を無事こなせた。
・アクセス、温泉、グルメなど沢以外もとても円滑で充実していた。
・堀内沢は気がぬけていたが、他は地図(地形図)読みがそこそこできた。
・巻きを含めリーダーのルート判断が的確で安心できた。周囲も判断に対する協力ができていた。
・沢での食事、酒、つまみがおいしく充実していた。
<悪かった点>
・情報が少なく予測は難しいが、生保内川遡行は巻きが多く倍の時間を要した。
・仙台への帰路、運転,牛タン店など口出しが多かった。(笑)
・やっぱり行動ロスが多く、タープ撤収などなかなか協力ができなかった。
・朝日岳ピークでは圏内だったにも関わらず、気象係が気象情報を得るのを忘れた。
<学んだ点>
・ビブラムソールが滑る悪い予感があった危険な個所で、しっかり滑った。時間はかかるがサポートを求めるなどしたい。
フェルトソール沢靴を買い足し。
・タープと焚き火(火の粉)との位置がこれまで近かった

~S見~
いつか行ってみたいと思っていた東北の沢に行くことができてよかったです。沢中3泊の壮大な継続遡行を満喫しました。大自然にどっぷり浸かることができた、素晴らしい山行でした。リーダーのS々木さんはじめ、山旅を共にしていただいた皆さんに心から感謝します。ありがとうございました!

~H岡~
私の記録を調べたら、泊まりの沢登りは、2012年9月の黄蓮谷右俣の遡行(2泊3日)以来でした。2013、14年は0で、今年は、5月の口ノ深谷と6月のうつろ谷の日帰り沢登りのみでした。足の感覚はすぐに戻りましたが、高捲きの処理など、まだまだの感があります。S々木さん、I田さんの的確なルート取りのおかげで、なんとかついて行けたという感じです。自分は、まだ3級の沢のリーダーはとても無理だなと感じました。特に、生保内川のような入渓者が少ない3級の沢は、同じ3級でも難しい部類に入るように思いました。帰ってから、Webで記録を調べましたが、連瀑帯で大きく巻いたというような記録は見当たらなかったので、皆さん滝を登っているか小さく巻いているのでしょうね。沢は、経験が第一だと思うので、これからも年に5回くらいは泊まりの沢も含めて登り続けようと思います。

~K川~
初日から何かがおかしかった。アウトドアスポーツは少しの負傷も大事であり、登山活動はその最たるものだという認識でいるので、そもそも今に始まった話ではないのだが。それにしても「へたれ」過ぎるのである。自分、こんなにへたれだったか?ここイヤだなぁ。キョロキョロとあたりを見回すも間違いなくそこしか突破口はない。しかし一歩踏み出す勇気がない。思いきったその一歩のせいで濁流に流された仲間や崖下に姿を消した仲間の映像が脳裏によぎる。イヤな予感がする時は避けるべきだと過去の自身の経験が訴えるのだが、そんなことを考えている間に。ええーっ、もうみんな突破しちゃってるじゃないですか・・・(困惑)思えば今年は日帰り沢1本となんちゃって泊あり沢(途中撤退)と水遊び(1時間半だけ遡行)という状態にも関わらず、この山行のメンバーに加えていただいた。このメンバーに加えていただいたということがどういうことなのか、つい最近入会した私がそれを知るのはもう少し後の話であった。下山した今になって振り返ると、それは沢における勘がまだまだ鈍いせいだと考えている。躊躇したものの結局突破できた、突破に失敗して水流に足を滑らせた。そういったトライを回避する自分には勘は養われないのか。もし自分と同じように沢において突破に躊躇するメンバーがいた時、その者にトライを促すべきなのだろうか。当たり前とはいえ、沢を無事に下山することがいかに貴重なことであるかということを改めて感じた山行だった。短い夏を終えて紅葉の準備にかかっていた和賀山塊、刻々と様相を変える生保内川・上天狗沢~掘内沢の風景が大変印象的であった。

~他1(I田さん)~
4日間の素敵な沢登りに参加させていただき、本当に感謝しています。とりわけS々木君には、計画・立案から本当にご苦労をかけました。参加者一人一人が、それぞれの力量発揮し、ほぼ当初の予定を遡行できたことは、みんなの団結力だと思います。行動時間・読図・ビバーグ地の選定など適切でした。ただ、生保内川の遡行に二日を要したことは、計画に甘さがあったのでしょう。これは、リーダーだけの責任ではありません。リーダーから立案された遡行計画を、生保内川の難易度・遡行時間・過去の記録・パーティの力量などからもう少し慎重に吟味する必要があったのでしょう。生保内川の遡行記録が少なく適切な判断ができにかったのも事実ですが・・・。一人一人が自立した沢やに成長するためには、まだまだ努力しないといけませんね。みなさん、ありがとうございました。