飯豊連峰縦走

2016年 8月 29日 | ジャンル, トップ画像, 上越, 地域, 無雪期縦走

山域:飯豊連峰縦走
日程:2016年8月10日(水)~8月13日(土)
参加者:K口、K多

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8/10(水)
20:00筒井駅(奈良)集合。自家用車で北陸道を使用し一路新潟へ
8/11(木)
6:00新潟駅~7:00万代シティバスセンター~8:00zao号(山形行き)出発~9:15越後下関バス停~9:45東俣彫刻公園~11:00一号橋~12:30カモス峰~14:13千本峰~15:23前朳差岳~16:00朳差小屋
8/12(金)
5:20朳差小屋~5:51鉾立峰~6:23大石山~7:11頼母木小屋~8:15地神山~9:17門内小屋~10:06北股岳~10:34梅花皮小屋~11:20烏帽子岳~13:48御西小屋
8/13(土)
5:00御西小屋~5:34大日岳~6:56御西小屋~8:40飯豊山~9:20本山小屋~10:35切合小屋~12:03三国小屋~12:47疣岩山~15:00林道出合~16:00弥平四郎集落

8/10(水)
 いよいよ今日から盆休み、ということで以前より登ってみたかった飯豊山に向かう。奈良の筒井駅で合流し一路新潟へ向けて車を走らせる。2人で交替しながら京奈和道、名神道を乗り継ぎ北陸道に。新潟手前で仮眠を取る。

8/11(木)
 早朝に新潟に着き車を駐車場に停め、荷物を担いでいよいよ出発。万代バスターミナルより山形行きバスに乗り、途中越後下関駅で下車。予約していたタクシーに乗換え東俣彫刻公園へ。いよいよ登山開始。1時間ほど林道を歩くとひたすらの急坂。大汗をかきながらひたすら登る。ひぃひぃ言いながら1時間30分ほどでカモス峰に到着。とはいえ一目でカモス峰と分かるものはなく、通り過ぎた後地図を確認して気付く。その後もだらだらと登り、前朳差岳につくと登りも落ち着き、きれいな稜線が見える。今日のテン場である朳差小屋は頂上の直下にあり、ほかに二人組と単独の方が2名いた。早速テントをはり、一杯。きれいな夕日は翌日の好天を約束してくれるようであった。

8/12(金)
 朝は冷え込んでおり、後に小屋の方から聞くと10度前後まで冷え込んだらしい。シュラフカバーのみの私は足先がかなり冷え込んだ。ただ今日も朝から快晴であり、日の出を迎えると徐々に気温が上がっていくのが感じられる。飯豊連峰は稜線に上がると見通しがよく、次の小屋が見通せる。朳差小屋からも次の大石山がよく見える。朝飯を食べて出発。さすが花の山と呼ばれるだけあり、稜線上には多くの花が咲いている。私は花に詳しくないので、説明を受けながら鑑賞。今年は季節の流れが速いらしく、すでに秋の花がメインになってきているとのこと。マツムシソウやニッコウキスゲ、トリカブトなど色とりどりの花が咲き乱れている。大石小屋につくと管理人の方と宿泊者の方が談笑している。この時期は大石小屋以降の小屋には避難小屋とはいうものの管理人が入っており、管理がなされている。休憩を入れながら南下を続けていく。ひたすら快晴であり、凶暴な日差しを浴びながら歩くと汗が噴き出てくる。今シーズンは登山中に熱中症で倒れた方も出たようであり、念のため水分をいつもより多めにとる。順番に小屋を超えて、今日の目的地の御西小屋に到着。このまま大日岳へピストンを考えたが、しんどかったため、今日は早めに店じまい。いっぱいやりながら昼寝。五時ごろには夕飯を食べ、明日に備えて早めに就寝。

8/13(土)
 4時前に起床。外を見ると今日も快晴。朝食を食べ、必要なものを持ち、大日岳をピストン。体も軽く、道も緩やかだったので、試しに走る。小屋から頂上まで33分(コースタイムは2時間ちょい)。なかなかいいタイムだと思うが、本職のトレイルランナーはどれくらいで走るのか。しんどいが意外とトレイルも面白いかも。御西小屋までもどり、テントを撤収し出発。今日も太陽さんが本気を出しはじめ、日差しが猛烈に痛い。なだらかな道を歩き、いよいよ100名山である飯豊山に。頂上には多くの方がおり(とはいえ北アルプスに比べるまでもないが・・・)にぎやかであった。新潟市内もよく見えなかなか壮観な景色であった。そこからは順調に下っていく。椅子を新調中の本山小屋を通り過ぎ、切合小屋に。ここは水があふれんばかりに出ており、水を汲みなおし出発。登りくだりを繰り返し、本日宿泊予定の三国避難小屋に。時計を見ると12時。弥平四朗からのバスを調べてみると17時にもう一本ある。これはと思い、すぐに電話し予約の変更。変更時に来れるのかと何度か確認されたが振り切り、降りれるの一本張り。ここからは時間との競争である。疣岩山を越え、急な坂道を下っていき、15時に林道に到着。ここから弥平四朗の集落までは1時間である。ちんたら歩きながら集落に。人家が見えたとき今回の山行の終わりを実感。集落にはミニスーパーの様相を呈している移動販売車が来ており、牛乳を買いがぶ飲み。たまたま集落に帰省していた方より弥平四朗集落の歴史を紹介してもらう。800年近い歴史があるが、今では限界集落となり状況は大変厳しいと。住んでいる方から限界集落という言葉は、とても重く感じた。さらにバスを待っていると歴史を紹介していただいた方から、郷土料理であるざくざく汁をいただいた。集落周辺でとれるきのこが沢山入っており、粗食であった身体に大変しみた。5時には時間通りにバスが来て町に途中風呂で下してもらい、汚れを落とし、車の置いてある新潟へ電車を乗り継ぎ戻る。
 関東に住んでいた時から飯豊は遠い地域であった。今回初めて行ったが、景色、花とみるものが多く心に残る縦走となった。稜線から東北の山々が見え、また次回以降登りたい。
ただしいかんせん遠い・・・。東北は公共交通機関に限る。

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