プレ冬山@木曽駒ヶ岳(中央アルプス)
2016年 12月 6日 | トップ画像, 中央アルプス, 会企画山行, 積雪期縦走, 訓練・講習会山行名:プレ冬山@木曽駒ヶ岳(中央アルプス)
日時:2016年12月3日(土)
メンバー S T橋ひ T橋ゆ O崎 H原 H田 S林 I井 H田 C田 T柳 K川
09:30発千畳敷駅→10:30着乗越浄土→11:00中岳P2925→11:25着駒ヶ岳11:45発→12:15着乗越浄土→13:10着千畳敷駅
記録 記録係 C田
当初の予定は、五竜遠見尾根・西遠見尾根付近テント泊白山往復の計画であったが、低気圧の通過・寒暖の差・なだれの危惧・五竜スキー場ゴンドラ未稼働・04日の天候の悪化予想で、03日の日帰り山行として、木曽駒ヶ岳で冬山基本技術の確認・訓練となった。
テント泊できない無念さを抱きながら、日昇と共に雲ひとつない空に山の端の輝きに期待しつつ、意気揚々にロープウェイに乗り込むことになる。会員の気持ちが天に届いたか?雲ひとつ無いド快晴。360度の大パノラマとなる。
日差しがあり、暖かく、乗越浄土の八丁坂の登りでは、アウター上やウール帽子を脱ぎ、腕まくりするくらいであった。カールの底での積雪は、ブッシュの先端が出ている程度、50~60cmの積雪だろうか?稜線上では、微風、アイゼンの効きを確かめながら、絶景を楽しみ、駒ヶ岳頂上に向かう。
下りの八丁坂は、アイゼンの雪ダンゴを払いながら、一歩一歩丁寧に下ることになった。八丁坂下部で、尻セードーも楽しむことが出来た。あっと言う間の4時間の冬山歩行となった。後ろ髪を引かれながら、千畳敷カールを後にする。
本日の最大のイベント昼食に。テント泊から、日帰りの変更で、その分、豪華な昼食となる。食坦さん、ありがとう(^_^)/~。ホテル裏で昼食とするが、14時頃から稜線に日差しが遮られ、急な温度変化に、日差しのあり難さと冬山の厳しさを垣間見る。
今回の山行で、各自の冬準備・問題点の洗い出しに、『プレ冬』目的は、達成できたと思う。
リーダーの天候に振り回されながらも、的確な判断に、感謝したい。
感想 B班sL T柳
ついに冬山始動!
今年は雪も上々かと思いきや案外降っておらず、雪があるところはどこかどこかと探した結果、去年も行った木曽駒へ。
泊まりを目論むも、日曜の天気展開に確信が持てず、結局日帰りとなってしまったが、12人の大所帯だ。
いつもの恵那峡SAで前夜祭もそこそこに翌朝駒ヶ根まで車を走らせる。
途中見えた空木岳が黒くてギョッとするが、千畳敷は雪を湛えていて一安心。
やはり多くの人で賑わっている菅の台バスセンターからバスに揺られてしらび平からはロープウェイに乗り込む。
伊那谷を挟んで南アルプスが輝き、標高を上げると富士山も頭を見せ始める。
千畳敷駅の外に出ると信じられないくらい蒼い青空と輝く宝剣が迎えてくれる。
この時期は3回目だか相性がいいのか毎回この景色だ。
写真を撮ったりしながらアイゼンなどを装着し準備を整え、12人を2パーティーに分けて出発。
千畳敷駅から一段下ろしたところからは南アが丸見え、北は甲斐駒から南は聖くらいまで見えている。
白峰三山のあたりからひょこっと富士山も見える。最高だ。
すでにピークを目指し多くの人が登っており、乗越浄土に吸い込まれるように人の線ができている。
中には雪訓をしてるであろう人々も見受けられる。
急ぐこともないのでのんびりとしたペースで登る。この標高までくるとやはり空気の薄さは実感する。
迫ってくる宝剣の岩壁を横目に八丁坂を登り詰め乗越浄土へ。
白い雪面からさながら天を刺す剣の宝剣が聳えていてカッコいい。
宝剣山荘にできた雪の滑り台で滑停練してる人なんかもいた。
さて宝剣山荘を過ぎ中岳へひと登りすると御嶽がどどーんと雄大な山様を見せてくれる。
中岳からはクラストした斜面にアイゼンを効かせながら広大な雪原へ降りる。
この辺りが一番歩いていて気持ちがいいかもしれない。
最後はこんもりとした木曽駒のピークを目指して登り返して北アルプスが目に飛び込んできたら到着だ。
少し風があるが最高のピーク。南アは去年より雪が多い気もするが、北アは思ったよりも黒い。
今年の冬はどうなることやら…
さて少しのんびりしてピーク写真を撮ったら引き返し。コルのところにテントを張っている人たちもいた。
中岳から望む、宝剣から先に続く空木岳への稜線は相変わらずかっこよく毎度見るたびに歩きたくなる。
乗越浄土からの下りはアイゼンに団子がつくので払いながら慎重に降りる。
古くてアンチスノープレートがぼろぼろなsamoaのアイゼンはたくさんついて大変だ。
途中シリセードも交えながら八丁坂を下り、のんびりカールを歩いて千畳敷駅へ。
時間もたっぷりあるので、お昼御飯タイム。
H さん作のクリームシチューとIさん作の味噌煮込みうどん。どちらもとっても美味。
外で食べてても全然寒くなかった。
お腹もみたし、あとは適当にロープウェイを待って下るだけ。
しらび平からのバスで隣になった人は、日本オートルートに3回も行ったり、カナダのなんちゃらトラバースを2回行ったりしている人でいろいろ面白い話を聞くことができて良かった。
温泉で汗を流し、帰りは名阪国道周り。
御在所SAで今度は山本屋の味噌煮込みうどんに舌鼓を打ち、ブラジル人が多く住むという伊賀を抜けて京都へ辿りついた。