沢登り@葛川本流(大峰)
2017年 6月 15日 | 沢登り, 紀伊半島山行名:沢登り@下多古川本谷(大峰)
日 時:2017年6月10日(土)
メンバー: K川 S モア
夏の山行に向けて泳ぎの沢で練習じゃーということで、少し早い気もするが泳ぎ沢のメッカ、大峰の葛川本流を訪れた。
今回は高速を駆使して尾鷲回りでアプローチ。
時間はとんとんくらいだが運転ストレスがない。
久々の太平洋を横目に入渓地点の田戸橋へ。
とりあえず、出渓地点の下葛川橋に自転車をデポして再び入渓地点へ戻ってだらだら準備。
今回はライフジャケットを着込んでいく。
気温はそんな高くない気もするがどうだろか…
駐車場から微妙な踏跡を辿りながら急斜を下ろして入渓する。
人里が近くなのでゴミが目立つ。
沢身にでるとさっそく淵が迎えてくれる。
左岸の岩棚を伝ってとあるが、岩質なのかとにかく岩がめちゃくちゃ滑る。
面倒くさくなって、早速ドボン。思ったよりも寒くはない。良かった良かった。
次々と淵が続いていい感じだが水量はやはり少な目のようだ。
S字峡の瀑布も水流は強いもののよつこらせと越えられる。
それでも長いゴルジュを泳いでいくのはなかなか疲れるもので、途中の足がつけるとほっと一息つける感じだ。
最初の長いゴルジュの出口も水流の強い小滝たがザイルを出すまでもなく越えられる。
小さめの(この谷では)淵をいくつかこなして、滝で合流する枚谷を見送ると第2のゴルジュが始まる。
この間、日が射しはじめて綺麗なところもいくつかあった。
魚もたくさんいるが、ウグイかなんかなのだろうか。アマゴッぽいのもいるが、魚の雰囲気的には中流域みたいな感じだ。
第2のゴルジュも長く続く。
ずっと泳いでいくがやっぱり長いと疲れてくる。ライフジャケットがあって良かったと思うとともに、岩棚を伝ったりへつったりして体力の配分も考えたいところだ。
中間部くらいに幅広の滝か現れる。沢本でミニナイアガラと呼ばれているやつだろう。
左側から越える。
越えた先で一息つけるところがあったかと思いきやすぐに泳ぎを強いられる。
えっちらおっちら泳いでいき、出口の2mの滝へ。
流芯はつるつるなので、登れず左手のチムニー状のところを登る。
第2のゴルジュのあとも淵が断続しオーバーハングを横目に泳いだり、四つ足の死骸が流れてきたり、瀑布を越えたりして
進んでいくと頭上に橋が現れる。
大渡橋でここが大体中間地点だ。燦々と日が射すところで一休み。
気温が上がってきてほっと一息つける感じだ。
寒くはないとはいえ、水に浸かっている時間が長いとやはり冷える。
一息入れたあとは、やはり続く淵を泳いでき、再び一際長い廊下へ。第3のゴルジュだ。
日が差し込んでキラキラしてて今までで一番美しい。
これもひたすら泳ぐ。さすがに少し疲れてきたか。
途中、大きめの滝で入る谷を見送って進むと、水流強めの釜持ち1mの滝が現れる。
取りついて越えようとするもスタンスが全然なくどうにもならない。
左手の岩棚も行けなくはなさそうだが、微妙。
ふと滝の向こう側に目をやると7・8mの滝が見える。どうやら一ノ滝のようだ。
直登は無理だったので少し戻った右岸から巻く。岩棚っぽいところを登り、適当に歩きやすいところを進んでいくと滝上にでる。
滝上は明るいナメとなっていて美しいが、滑りやすいので要注意だ。
ここから先はあれだけ続いたゴルジュはなくなり、河原歩き時々ナメと行った感じだ。
開けて暖かい河原を歩いていくと空が開けた大きな釜に20mのニノ滝が懸かる。
これはなかなか美しく、青空によく映える。
しばし鑑賞して左岸から巻きにかかる。
岩のリッジに沿ってガレたところを登っていく。
登っている最中にキーキーという声が聞こえてきて上を見るとサルがいて威嚇してきている。
落石してくれるなよと思うがやっぱり落石してくる。
それとなく岩のリッジを越えるところは分かるといえば分かるのだが、スルーして上まで行ってしまう。
どう考えてもロープがないと登れない感じなので引き返してそれらしいところいくとわりに簡単に尾根を越えることができた。
ニノ滝上もナメナメしていていい感じだ。
そのあとは30分くらい河原歩きをして下葛川橋で出渓。
デポしておいた自転車で快走して田戸橋の車を回収。
夏の日差しが照りつけるなか、温泉で汗を流し、尾鷲で海鮮をつまみながら家路に着いた。