日本縦断第3弾(えびの高原〜市房山)(無雪期縦走)

メンバー シマ
期日 2005年7月15日(金)夜〜20日(水)
地域・山域 宮崎県・熊本県 えびの高原周辺
ルート えびの高原〜市房山
山行形態 無雪期縦走

コースタイム

7月15日(金)晴れ

京都(JR ¥540)東梅田20:25(近鉄高速バス ¥11500)07:04鹿児島空港南

7月16日(土)晴れ

空港南 07:41(宮崎交通高速バス¥1020)08:24 小林I.C 08:54(バス¥850)09:32  えびの高原 9:50(6)10:50 11:00(7)11:10 白鳥茶屋 11:30(12)12:20 山本商店 12: 35(15)13:10 13:25(18)14:00 えびの市喫茶店川内川(せんだい)付近 14:40(21)15:10 15:20(24)15:50 16:00(26)16:20 16:40(30)17:25 キャンプ場分岐(35)18:10 人吉民芸の村C(一人¥1000温泉隠れ里の湯¥500)

35k 8時間20分

7月17日(日)晴れ

民芸の村C 4:30(7)5:45 ループ橋 5:55(3k道迷い)6:25(12.5)6:55 7:15(16) 7:55 8:05(20)8:55 田代記念碑 9:00(22)9:25 R219(24)9:50 コンビニ 10: 10(27)10:40 道の駅錦 11:10(30.5)11:50 12:00(32.5)12:15 ジョイフル 12:55 (36.5)13:40 13:45(41)14:35 Aコープ 14:45(44)15:15 15:25(48)16:10 グリーンパーク湯前C(1人¥300テント¥1200湯楽里¥500)

7月18日(月)晴れ

8:35(5)9:40 水上村幸野バス停 9:50(7)10:20 大噴水 10:55(13)12:00 湯山温泉 12:10(17)12:40 市房山C(1人¥300テント¥700温水シャワー¥300)

7月19日(火)晴れ

5:10(1)5:50 4合目 6:05(1.5)6:40 6合目 6:45(2)7:25 8合目 7:30(3)7:55 山頂 8:05(4.5)8:50 6合目 9:00(5)9:25 4合目 9:35(6)10:10 市房山C テント撤収 11:00(3k)11:30 市房山登山口(温泉探し4kロス)12:10

市房山登山口 14:40(バス¥1150)16:03 人吉産交 17:20(高速バス¥2300)19:07熊本交通センター 21:00(近鉄高速バス¥10800)〜

7月20日(水)晴れ

08:05 京都駅八条口〜お仕事

報告と所感

7月15日(金)晴れ

7月16日(土)晴れ

 歩き始めたのは9時50分、もうカンカン照りだ。高原の涼しさもさほど感じられない。白鳥茶屋で黒ブタカレー(サラダ付¥650)を食べた。かなりおいしい。昼ごろには腕時計は37.9度を記録した。九州に入ってからずっとそうなのだが、ここの町でも学生はみんな挨拶をしてくれる。あたりまえの事だが、すばらしい教育だと思う。下りきったところの山本商店で氷アイスとパンを買い、えびの市内の喫茶店へ飛び込みピラフとアイスコーヒーを食べた。途中で冷房の効いたお店に入らないと暑くてやってられない。しばし体を冷さねば歩く気力が戻らない。よくこんな真夏にトライアスロンなんかやってたなぁ、今となっては自分自身が信じがたい。「水を頂けないか」と御願いすると氷水を水筒に入れてくれた。すぐに川内(せんだい)川を渡る。息子のいる仙台を思い出す。いよいよ上り坂だ、標高が500mに達した頃、えびの高原、霧島連山が霞んではいるが綺麗に見えた。今日の宿を何処にしようか迷いながら歩いていたが、やはり温泉につかりたい。国道を外れたところに人吉民芸の村という温泉付のキャンプ場がある。なんとか辿り着けそうなので歩いたが5.5kも歩いた。明日もこの道を戻るので11kも損したことになる。しかし、温泉はひなびた良い温泉だ。食堂でおにぎり2個と生ビールを注文すると、女将さんから「何処からきたんや」と声をかけてもらい事情を説明すると、「ちょっと待っとり、お味噌汁入れたげる」と言い、お味噌汁と炭火焼のセットが登場。薩摩地鶏と野菜の炭火焼をご馳走してくれた。「歩いて来たから御褒美や」との事。「いい思い出になるように」と言ってくれた。丁重にお礼を言いテントへ戻ったのだが、今度は従業員の男性が訪れ、「女将さんから預かってきました。朝、食べなさいと言ってました」と、お弁当を届けてくれたのです。地元の赤米のおにぎり4個、2種類の沢庵、うめぼし、こんぶが入っていた。こんな気持ちに答えるのは旅を完結させる事しか無いだろう。いつか旅が終わった時にお礼の手紙でも送ろうと思う。

7月17日(日)晴れ

 4時30分にヘッドランプで出発。鹿があわてて逃げていった。国道へ出たところで道を誤り3kロス。途中で残しておいた最後のおにぎりを頬張り歩く。やはり日が上り気温が上昇するにつれペースダウン。コンビニ、道の駅、ファミレス、Aコープへ立ち寄り休憩。最後に立ち寄った小さな商店では氷あずきのアイスを頂いた。やっとの思いでキャンプ場にたどり着き、「ビールの自販機はどこですか」と尋ねる。「温泉にあるが、値段が高い。ここに冷えたやつがあるので好きなだけ持って行け」と、500mを2本くれた。本当にみんなやさしい。足のマメが潰れ、歩くのがやっとの状態だ。温泉につかり、リフレッシュするもまともには歩けない。5ケ所がズルムケになっている。明日はゆっくり市房山のキャンプ場までにしよう。

7月18日(月)晴れ

 市房ダムの湖周辺は1万本の桜が咲くらしい。大噴水の所にレストランがあり、ザルそばとおにぎりを食べながら湖を眺めた。この近くの詩人の書いた詩がいくつもの額に飾ってあるのだが、どれもとてもいい詩だ。病弱な体と向かい合いながら地元の人とほのぼのと生きている様子がうかがえる。はっきり覚えていないが「梅雨も嫌い、もう病気も嫌、でも自分の周りはヨカ人ばかり、だからもう少し生きてみようと思う。」こんな詩だった。名前は判らないが、一度お会いしてみたいようなそんな気持ちになった。かなり急坂を上りキャンプ場へ辿りついた。シャワーを浴びたいというと石鹸をくれた。冷たいすいかを御馳走になった。去年の夏にワシと同じように日本縦断をしている学生が1週間ここに滞在しバイト代をかせいで出発して行ったらしい。この人は開聞岳から始めたらしく、今年の3月に八甲田からお礼の手紙が届いたのだと見せていただいた。一度も帰らず歩き続けているらしい。なんともうらやましい。しかし、ワシのように細切れでしか歩けない縦断ではあるが、歩いたところまでまた戻りそして歩き出すワシのほうが、日数も費用もかさみ、ある意味では過酷なのかもしれない。人と比べるのもおかしな話だし、自分なりの日本縦断を精一杯頑張ればいいのだと思う。全ては自己満足の世界なのだ。

7月19日(火)晴れ

 あいかわらず足の状態は最悪だ。しかし、今日山を登らねば、今回は山なしの旅になる。日数に関係なく1回の旅には極力1つ以上の山へ登ろうと思っている。少し無理して涼しい時間帯に山を目指した。市房神社の水場で休憩し、馬の背の水場を期待して登るも水が無い。最悪です。8合目からは傾斜も緩み植生が変わると、ほんの少しで山頂だ。湯山温泉を望む景色は近くの里山にいるようだ。金毘羅山から大原を眺めているような懐かしい感じがする。山頂から2.3分縦走路を進むと「心見ノ橋」と言うチョックストーンがあるらしい。「心悪しき者」は渡れないらしい。ワシは渡れるに決まっているが、胸騒ぎがするので止めておいた。キャンプ場を後にし温泉を楽しみに下山するも、3件連続で休館日やらの理由で断られた。40分も歩き続けた末に、また上り返して湯山温泉元湯に辿りついた。石造りで、露天も気持ちいい。近くのそば屋「山の幸館」でざるそば大盛りと生ビールを飲みバス待ちをさせてもらった。靴ズレ、股ズレ、脇ズレ、暑さ対策、色々対策を考えさせられる旅であった。

7月20日(水)晴れ


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