京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
メンバー | イナノ D徳 他1 |
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期日 | 2005年9月16日(金)夜〜9月17日(土) |
地域・山域 | 静岡県 富士山 |
山行形態 | 無雪期ハイキング |
文責 | イナノ |
21:45京阪七条出発→
6:30五合目出発→7:40七合目→9:00八合目→ 9:35九合目→11:00十合目→11:25測こう所→休憩12:40十合目→ 13:20九合目→13:45八合目→14:20七合目→15:00五合目到着
今回富士山に登ることになったきっかけは、8月に井の口山に一緒に行った時にD徳さんが「日本で一番高い山に一度は登りたい」と言いだしたことからだった。 私は富士山にはまったく興味が無く、山を登り始めてから一度も登りたいと思ったことがなかった。しかし、今回彼女の強い気持ちにおされ、「いい機会だし一緒に登ってみようかな」という気になり登ることにした。
京都京阪七条に21時45分に集合し出発した。富士インターでおりて、富士宮口五合目に到着したのは4時過ぎだった。さすがに標高2500メートルの場所は寒かった。シュラフにくるまり、車の中で1時間ほど仮眠をして、5時半に起床した。
目がさめ車内で朝食を済ませパッキング開始するために車からでると、駐車場は思ったよりいっぱいだった。夏山の登山シーズンは終わっていたがまだまだ登山者は来るんだなと思った。
予定より30分遅い6時半に出発。既に五合目で標高2500メートルある。五合目から六合目はあっという間だった。夏山シーズンが終ると空いている小屋は五合目と六合目の小屋だけで、頂上の小屋は閉鎖している。六合目から気合が入りスタート。上を見上げると先がずっと見えており、八合目らしき小屋が見えている。先が見えているのは気分的に辛い。「あそこまで行くのか」と思いながら登る。最初の六合目から七合目は息切れがして一番辛かった。七合目の小屋まで行ったら休憩が出来ると思いながら歩く。歩くスピードは息があがらないようにゆっくりゆっくり歩く。登山道は階段みたいな段差はなく、ゆるい坂道を歩いていく。しかし、足を前へ運ぶのが何故かつらい。D徳さんの前を歩いていると後ろから呼吸音が聞こえる。D徳さんも歩き出しがつらそうだった。彼女は登山の経験は無く、富士山のために一緒に京都の比良山と北山にトレーニングに行っただけである。山の経験はそれだけなのに彼女はとても強かった。歩いている途中辛くて何度も立ち止りたいと自分に負けそうになったが、彼女の頑張っている姿を見ると「頑張らないと」という気になった。小屋に着くたびに彼女と一緒に頂上まで後何個と数えながら、その数が減っていくのが楽しみに小屋から小屋へと進む。お天気はとてもよかったので、眺めは最高だった。下界の街並みが綺麗に見える。
富士山の登山道は木もなければ花も何もない砂利道である。ただただひたすら砂利道を歩く。八合目あたりか3200メートル以上の未知の世界を歩き始める。なんか妙に嬉しかった。特に身体の変化はなく、歩くスピードも変わらなかった。最後の休憩ポイント九合目に到着。もうそこからは頂上が見えている。気合を入れなおし出発した。頂上に11時に到着。以前立山に行った時に、バスで急に標高の高い所まであがり歩いたからか高山病にかかったことがあり今回不安になったが、前夜発をして五合目地点で仮眠したのが良かったのか高山病にかかることなく登ることができた。初めての富士山、達成感でいっぱいだったのと、未知の標高の世界に到達出来たことが嬉しかった。今までに登ってきた山の達成感とは少し感覚が違った。それは日本一高い山に登ったからだろうか。D徳さんありがとう。
今回富士山にきて、自分の標高の限界を知りたいなって思った。また、高所にチャレンジしたいなと思った。