奥美濃 金ケ丸谷(沢登り)
メンバー |
アサノ、ホリウチ、タケムラ |
期日 |
2006年6月9日夜〜6月11日 |
地域・山域 |
岐阜県 奥美濃 金ヶ丸谷 |
山行形態 |
沢登り |
コースタイム
6月10日
7:10門入の先発 9:28入渓 10:40ひとつ目の雪渓 11:30励谷
13:20雪渓の連続始まる 14:00ゴルジュ 14:50遡行終了 15:30幕営
6月11日
7:30幕営地発 11:30入渓点 13:30車
△上に戻る
報告と所感(アサノ)
奥美濃の原生林はすばらしいよ。ブナ、サワグルミ何百年生きてきたのだろう。巨木が自分のテリトリーを主張するかのように間隔をあけて竣立している。今回は奥美濃でも最深部にあたる金丸谷の沢旅である。昨年、川浦谷を訪れたおり、奥美濃に憧憬が深いホリウチさんと金丸谷の話しになった。私も以前から気になっていた谷だったので今年最初の谷に選んだ。ホリウチさんも喜んで参加してくれた。タケムラさんも参加してくれた。
「6月の金丸谷には雪がある。」
そんな情報も得ていた。さあ、どんなものか?
1日目
昨日の雨もあがり、曇ながらときおり日も差す。門入の廃村の少し先から林道をひたすら歩いた。ほとんど水平道なのでしんどいことはない。むしろ奥深い山を感じながら歩くのは快感である。ハギだろうか?今が花盛りだ。水たまりにはたくさんのオタマジャクシ。上の木には泡状のタマゴがついている。モリアオガエルだ。心配なのだろうか。水たまりに親ガエルも現われた。楽しい2時間であった。
根洞谷のわずか下流の踏み跡から入渓した。水はやや冷たく感じた。水勢もある。長く続く平流をひたすら歩く。右へ左へ徒渉を繰り返す。新緑から夏色に成長した森の中を歩くのは快い。いつまでもこの平穏な流れが続くかと見るや、やっぱり現われました。大きな雪渓でいる。端の分厚そうなところを越える。ひとつ、またひとつ雪渓が現われる。励谷を分け高度800mあたりになると谷は不安定な雪渓が連続し、慎重に雪渓の上を歩いていく。ひとつゴルジュを越えるとさらに雪渓は不安定な形状になり、安全面からも、時間的にも稜線へ抜けるのは無理と判断し、いくらか下降して平坦な川原で泊まることにした。上まで抜けられなかったのは残念であるが、今年最初の沢登りである。焚き火を囲んで楽しくお祝いだ。
2日目
私は5時前に起き出してしばし森の朝を楽しんだ。じっと森をながめているだけで心が落ち着く。厳しい谷も身震いするほど楽しいが、森を楽しむ谷も格別のものがある。今日は下山だけ、森を楽しみながらゆっくり下ろう。
山行を終えて
奥美濃は森がとても魅力的なエリアである。毎年一度は訪れたいものだ。でも、春から初夏は避けるほうがいいようだ。これからは沢じまいの10月後半くらいに訪れることにしよう。
門入の廃村の少し先から林道をひたすら歩いた。
根洞谷のわずか下流の踏み跡から入渓した。
やっぱり現われました。大きな雪渓が
端の分厚そうなところを越える
ブナ、サワグルミ何百年生きてきたのだろう。
右へ左へ徒渉を繰り返す。
新緑から夏色に成長した森の中を歩くのは快い。
じっと森をながめているだけで心が落ち着く。
奥美濃の原生林はすばらしいよ。
水はやや冷たく感じた。水勢もある。
森を楽しみながらゆっくり下ろう。
奥美濃は毎年一度は訪れたいものだ。
△上に戻る