京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
メンバー | ヒカサ、イナノ、タカハシ(ヒ) |
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期日 | 2006年6月24日 |
地域・山域 | 鈴鹿 御在所岳中尾根 |
山行形態 | 無雪期アルパインクライミング |
金曜は会社の先輩が家に泊まりにくることになっていた。仕事を終え20時ごろから家の近くの店へ食事にでかけた。道路は既に乾いている、「あれ?確か週末の天気は雨だったはすでは・・・」少し期待をして土曜の天気を携帯で確認する。すると曇りのち晴れ、鈴鹿のほうは降水確率が10%ほどだった。行ける!!中尾根を予定していたのですぐにメンバーのヒカサさんに連絡をとった。すると「明日タカハシさんと中尾根へ行く」と返事が返ってきた。やったぁ!!嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
泊まりにきていた先輩に明日山へ行くことをつげ、朝5時過ぎに家をでるというと、「マジで!!本当に山バカやなぁ」と言われ、いつものことだということでOKを貰った。食事を終えて22時半頃家に戻り、先輩2人に理解しがたいと言われながら横で一人バタバタと山の用意をした。私は寝袋で寝ることにし、横になりながら3人で話をしていたが気が付けば朝だった。
中尾根は去年の今頃連れてってもらった。あれから1年早いなあ。と感慨にひたる余裕もなく、前夜の睡眠2時間(社会の用事のため)のせいで、車の中で睡眠をとらせてもらう。キューピーコーワゴールドを飲んで出発。 誰かのおかげで予想外のお天気。いつもすごい威力でびっくりする。
今回で御在所岳中尾根の登攀は、4回目となる。最初にikuさんと登攀したときには、非常に傾斜が強く感じられ、なかなか立ち込みが上手く出来なかったことを覚えている。しかし、4度も行くとそれが普通に感じられるのだから、慣れというものは怖いものだ。
あ〜寝不足、身体は疲れ気味、大丈夫だろうか。中尾根を登るのは初めてだったので緊張していた。車はすいていたので7時半ごろ駐車場到着。ギアの確認、カムを0.75番から3番までもっていくことにした。先日買ったカムは今日がデビューだった。ザイルはTさんと私の9ミリでいくこにした。8時に駐車場をでて、取付きに10時ごろだった。ザックは2つ持っていきリードは空荷で登ることにした。
昨年HさんはMちゃんと行ったことがあり、1ピッチ目をリードしたことが無いということだったのでHさんがリードすることに。クラック沿いに登っていく。1ピン目はかなり遠い。途中2箇所カムをセットして登っていった。(カム2番使用)上部のチョックストーンはくぐらず左からまいて登る。すると綺麗なピンがありいったんピッチをきる。フォローの私、ザックがひかかり苦しい〜。かなり登りにくい。ザックを岩でゴリゴリいわせながらなんとか登った。チョックストーンの隙間から下を見ると、Tさんがものすごい勢いで登ってきていた。1ピッチ目の終了点はもう少し先だったので、残りHさんがリード。ここもカムをセット(カム3番使用)して登った。
2ピッチ目取付きまで少し歩く。
空荷でリードをさせてもらった。去年、足がないーっと思った記憶があったけど、今年はそうでもなかった。カムを借りて初めて使ってみた。 効いてるようだったけど、あとからあがってきたIさんは上すぎて回収がしんどかったとのこと。 回収するときのことも考えたりすると、やっぱり難しい、練習したい。
2ピッチ目もチムニー沿いに身体をはさんで登っていく。ルートは終了点までほとんどまっすぐだった。ピンはかなり錆びたハーケンが等間隔にあり、とても怖いがそれを順番にとっていって登った。終了点には綺麗なしっかりとしたピンが2個あった。ザックをかついでここリードをするのはきついなぁ〜と思った。
3ピッチ目の取付きには終了点から少し登ったところにあるピンを支点にして懸垂下降で下る。
チムニー。昨年度リードしたときよりもザック持ってるときのほうがしんどく感じた。
ぶらさがってしまうかと思った。
取付き地点から終了点は見えず、どのように登っていくかルートを確認する。とりあえず1ピン目が見えているのでそれを目指して登り、少し左へトラバースをして、斜面を登っていくということだった。緊張しながらトラバース通過、斜面にはピンはひとつもなく1ピン目から終了点までかなりランナウトしていた。斜面はガバやカチがあり、スタンスも大きなのがあり安定している。途中カムをセットしてみようと思いトライしてみた。1番をかましてみるが上手くかからず、0.75番で再トライ。それも上手くいかず抜こうとしたらどんどん奥へはまってしまい、抜けない位置まで入り込んでしまった。リードしながら抜くのは危険なためフォローのHさんとTさんに頼むことにしてとりあえず終了点までいった。HさんとTさんにみてもらったが奥に入りすぎていて抜くことは出来なかった。抜くために使ったスリング・ステビナもひかかり抜けなくなり、全て残置することになった。本当にすいませんでした。
快適。
上部に核心部があると聞いていた。登ったことがないのでどんなルートなのか楽しみだった。リードではなかったからか私の核心は終了点直下の右手でジャミングをして登る箇所(おにぎりと呼ばれている)だった。私にはわけがわからなかった。頭のなかにジャミングというものがなかったからだ。どうやって登ったのかすぐそこでビレーをしているTさんに聞く。それでもわからずけっきょくA0をして力まかせでそこを登りきってしまった。納得がいかず終了した。もう一度登りたいと思ったがそんなことはフリーではないので出来ない。Hさんの登攀後、ジャミングのきかし方等を教えてもらい、本日のクライミングは終了した。
下山は4ピッチ目の終了点近くの支点から3ピッチ目取付きまで懸垂下降。そこから荷物をデポしたところまで歩いて下山した。
ワンムーブ難しいが、フォローなので気楽に行かせてもらった。
1ピッチから3ピッチまでフォローで登る。どれも快適であった。リードのHさん、Iさんともに着実順調に進んでいた。
4ピッチ目フォローの時は順調に登れたのだが、前回リードで上手く行かなかったところである。是非ノーテンで行くぞ!と気合を入れていったのだが・・・。やはり核心部でフォール。分かっているつもりなのだが、微妙にバランスを失しているようで、あと一手が届かない。気を取り直して、3度目の正直で乗り越える。あ〜あっ。自力で上がっただけよしとしよう。最後のおにぎりをジャミングで登り。登攀終了
梅雨の中お天気に恵まれ、とても良いコンディションで登攀することが出来た。初めてのルートでとても緊張したが充実した満足のいく登攀だった。楽しい、眺めのいいルートだったのでまた登りに行きたい。それまでにカムの使い方とジャミングを練習したい!!
前回はザックデポ地点近くまで懸垂で降りたけど、 今回は支点がぼろぼろで怖いこともあって、 Tさんに巻き道を教えてもらって降りた。ひとつ得した気分。 中尾根はずーっと展望がよく、ビレー地点ではなんとか平野の景色をひとりじめできる。 鳥になったらこんな景色かなー、と思う。
帰りは湯ノ山温泉、じねんじょ定食を食べて大満足でした。Iさん、Tさん、お世話になりました。 またよろしくお願いします。