京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動◆京都岳連加入◆
京都市の西端の洛西ニュータウンに住んでいる私にとって一番身近な山々は、台所の窓いっぱいに広がっている西山です。北から、大暑山(大枝山)・小塩山・ポンポン山と続く山々は、四季それぞれの衣装を身にまといながら大原野を挟んでゆったりと佇んでいます。山好き人間にとっては心休まる風景で、毎日飽きもせず眺めています。ホームページの名前もここからつけました。西山は京都側から見ると連なった山しか見えませんが、標高400m付近が台地状になっていて人家もあれば田んぼや畑もあります。
小塩山の標高は642m、自宅付近が90mで、標高差は約550m。歩荷をするにはちょっと足りないけれど、ランニングをしたりマウンテンバイク(MTB)で走るには適当な標高差です。小塩山の山頂にはFMラジオのαステーションやらNTTやらのアンテナが建っていて、管理用の道路が山頂まで通じています。数年前までは一般車両も入れたのですが、今は他の林道同様に麓にゲートができて、車の乗り入れは出来ません。その道路をMTB(ランニングのときもあり)で登ります。自宅から大原野の集落までの約2kmは緩やに上り、ゲート下の花の寺付近から頂上までの約6kmは林道になって、京都市内が一望できるガードレールのところまでの2kmはけっこう急な上りが続きます。ここで一休みして、あとは頂上まで等高線に沿った道を一気に上がって、第1ステージは終了です。小塩山の山頂は淳和天皇陵(写真正面)の裏にあって見えません。ここでMTBをデポして、水と行動食を持ったらランニングで「小塩山〜金蔵寺〜ポンポン山〜外畑(とのはた)〜小塩山」周回コースへ出発します。整備された登山道と一般道路を組み合わせたルートで、登山道は衝撃を程よく吸収してくれて膝の負担も少なく、一般道路にほとんど車はなく、楽しく走れます。
林道終点の南東にあるアンテナの横を通って天皇陵道と呼ばれている道を10分ほどで金蔵寺への分岐まで下り、分岐を右に進んで自然散策路を8分で金蔵寺(標高350m)に到着します。ここからは東海自然歩道に沿ってポンポン山を目指します。外畑への林道に出会うまではジグザグの上りが続き、息が切れる寸前までピッチを上げて歩いて、チョット休んでまたいっぱいいっぱいまで歩くということを繰りかえして、林道に出てからは杉谷までゆっくり走って行きます。杉谷の分岐からポンポン山へは急な上りは1箇所だけで、一度尾根筋へ出てしまうとほぼフラットといってもいいような道が続きます。今なら、新緑の中を快適に走れます。杉谷の分岐から25分でポンポン山(標高678.9m)に着きました。MTBで上がってきている人もいます。もちろんハイキングの人も。山頂で一休みしたら、出灰(いずりは)川に向けて15分程下り、車道に出たら川沿いの緩やかな坂(ちなみにこの辺りは大阪府高槻市)を中畑、そして外畑へと走ります。外畑からは京都市に戻って、小塩山へ最後の上りです。走るには少しつらい道(標高差236m)を早足で20分、淳和天皇陵の下(写真中央左側)を巻いてさきほどMTBをデポしたところに戻ってきました。あとは、標高差550mのdown hill。対向車の心配もなくコーナリングを楽しんでTrainingは終了です。
小塩山へは尾根筋をたどる登山道もあります。コース中の山頂ではほとんど眺望は期待できませんが、新緑や紅葉を楽しむにはいいコースだと思います。秋には、ポンポン山から杉谷に戻って善峰寺で紅葉見物をするコースがお勧めです。
山で汗をかいたあとは温泉というのはお約束ですよね。でも洛西NTのような人工的な街には温泉なんて…期待できないはずなんですが、あります。この4月にオープンした京都竹の郷温泉です。ホテル京都エミナースの付属施設でボーリング場や体育館と一緒にビルの中にありますので温泉の雰囲気はイマイチですが、天然温泉で露天風呂もあります。入浴料は平日800円・土日祝1000円。
2002年5月 上田逸朗
西山への交通:阪急桂から市バス洛西高校前・南春日町などで下車。JR向日町(阪急向日町)から阪急バスで南春日町・小塩などで下車。
京都竹の郷温泉への交通:阪急桂から市バス境谷大橋または洛西バスターミナル下車
地図:1/25000京都南西部・法貴、エアリアマップ京都西山