京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
山行名 | 荒川支流逆川〜バッカイ沢下降 |
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メンバー | L:I野(文) K藤 |
期日 | 2008/6/29 |
山域・ルート | 荒川支流逆川〜バッカイ沢下降 |
山行形態 | 沢登り |
今日も昨日に引き続き朝早くから沢へ出発し、午後から北八甲田をハイキングすることにした。4時に起きて取付きへ向かう。酸ケ湯温泉と石倉岳登山口の(103号線沿い)の間に釣り師が利用してる道があるらしくそれを使って谷へ下りることにした。(地図には記載されてない)ゆっくり車を走らせると数台止まっていた。あそこだ!!みんな路肩に止めてるみたいで私達もわずかなスペースに同じ様に止めた。準備をしているとじぃちゃん達が寄ってきて、どこへいくんや?と声をかけられた。じぃちゃん達は釣り師ではなく、山菜取りにきたらしい。長靴にメットにと重装備。釣り師は一人もいなかった。
さて、私達は6時前に出発した。どんどん下っていくと無事荒川に出合った。下流にむかって逆川出合を目指した。後で先ほどの登山道はバッカイ沢と赤水沢の間に下りたことがわかった。そしていよいよ逆川入渓。
この沢を知ったのは、ネットで八甲田の沢と検索したときに気になる記録が一つヒットした。このパーティは2001年の夏に2パーティで逆川とバッカイ沢を遡行して源頭の湿原で合流し、登山道へぬけ1泊2日で猿倉温泉へ下りていた。私の心を動かしたのは、源頭部の素晴らし湿原だった。人がつくった木道なんてひとつもない、誰もいない、自分達だけの湿原。また、記録が少ないことからあまり人が入ってない気がしたからだ。記録にバッカイ沢は下降に良いと書いてあったので、我々は逆川を遡行してバッカイ沢を下降することにした。時間があれば湿原で泊まりたかったが残念だった。この遡行の一番の核心は、湿原の中をトラバースしてバッカイ沢の源頭を探すことだった。でもK藤さんがGPSを今年購入され、GPSがあればなんとかなるかと思っていた。
入渓するとすぐにナメが出てきて美しい谷だ。記録は読んだものの先がどんな谷なのか興奮する。するとゴルジュが始まりいくつもの滝があらわれた。ほとんど直登可能でまぁそれほど難しくなかった。滝が終わり美しいナメとなり、しばらく平凡な谷を進むと1050の二俣に着いた。この二股は両方が滝となって落ちていて、本流が奥の滝だが登れそうにない。記録のとおり手前の右俣の滝を左岸から登ると間単に本流の滝の上に出ることができた。するとまた滝があらわれ右岸より超えた。ザイルを出す必要はなかった。
あとはのどかな美しい谷を進み源頭の湿原へ行くのみ。1095の二股は本流へ進まず左俣を進んだ。直登できるナメ滝が一つ出てきたぐらいでだんだん谷は狭まり蛇行を繰り返しながら進む。源頭の雰囲気になってきた。笹藪がでてきてかけわけながらゆっくりと高度をあげていく。ところどころに水芭蕉が咲いていた。かわいい綺麗だなぁ。天空の湿原の期待が膨らむ。そして9時40分頃、予想していた雪渓がでてきたがたいしたことはなかった。湿原はまだかまだかと進む。雪渓から10分ほど進むと湿原へ飛び出た!!うわーーー広大な湿原にでた。鳥肌がたった。しかもお花がいっぱい咲いていて天空だぁ〜。期待していた以上に素晴しかった。標高1260あたりで湿原に出合かと思っていたが1300付近まで登りつめていた。遠くに岩木山や北八甲田や南八甲田の櫛ケ峰が見えた。山々に囲まれた湿原、ほとんど人の足が踏み込まれてない湿原。しばらく写真をとったり寝そべったり花をみたりとのんびり湿原を歩く。そして池塘の水でお茶をわかしてコーヒータイム。ここで泊まりたいなぁ。ブヨがたくさんよってきてちょっぴりうっとうしかったが・・・。
1時間ほど湿原の中を楽しんで下山開始。バッカイ沢の源頭部を探す。GPSで現在位置を確認してトラバース開始。地図と方位地震とGPSで確認しながら藪と湿原を繰り返しながら進んだ。そしてGPSで最終確認してバッカイ沢源頭部らしき谷をみつけ、藪をかきわけながら下り始めた。何度か確認してあってることがわかり進んでいくとまたまた湿原が見えた。(1240地点の湿原)谷から少し藪をこいで出てみるとそこは水芭蕉がたくさん咲いていて少し雪渓がのこっている湿原だった。お〜これまた素晴しい。
笹薮をこぎながらいくと視界から藪はなくなり、蛇行くりかえしながら進むと谷がだんだん広くなり小滝が出始めた。滝はすべてクライムダウンできて問題なし。バッカイ沢にも少し雪渓が残っていた。快調に進んでいくと2段の滝が現れた。落ち口まで見に行くがこの滝をクライムダウンすることは出来ないと判断し、踏み跡のある左岸より巻くことにした。一つ目のルンゼはまだ滝の途中だったので、それを超えて二つ目のルンゼから谷に戻った。あとは小滝、ナメを繰り返しながらくだっていく。バッカイ沢の石は何故か赤い。しかも濡れている箇所だけが赤い。不思議だなぁ。そして12時50分荒川出合に到着した。
少し休憩をとり登山道との出合まで登って谷から上がった。そして13時半頃駐車場に戻ってくると、たくさんあった車が私達のと他1台だけになっていた。
次は北八甲田のハイキングへ、酸ケ湯温泉の登山口から湿原をみにいってきた。広大な湿原はすばらしいがやっぱり沢で登り詰めた湿原にはおとるなぁと感じた。16時頃下山して八甲田温泉で身体を癒して青森市内へ。ホタテが食べれる店へむかった。ホタテづくし定食3000円を食べるか迷ったが、ホタテのバター焼き定食と塩焼き定食を頼んで、追加で刺身を食べることにした。それと郷土料理じゃっぱ汁を食べた。最高です。
お腹も気持ちもいっぱいになったところで、101号線日本海側を走って白神岳へむかった。途中、道の駅ふかうらで泊まることにした。海沿いだからか風がとてもきつくて明日のお天気が少し心配だった。