京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
山行名 | 磐梯山 ハイキング |
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メンバー | L:I野、H内 |
期日 | 2008/9/23 |
山域・ルート | 磐梯山 |
山行形態 | ハイキング |
夜中に目が覚めるとビックリ!!雨の音が・・・・。しかもけっこう降っている音がする。天気予報では雨じゃなかったのに。も・し・か・し・て・と思いながら寝てしまった。予定どおり5時に起きた。雨はやんでなかった。おそらく増水してるやろし、この雨の中、出発する気になれずもう少し寝ることにした。5時半頃起きて天気予報を聴いてみた。降り続くようであがってもまたいつ降るか判らない不安定な状況、23日は回復するとのこと。は〜だめか。6時にテントからでると小雨になり空は少し明るく回復傾向な感じだった。とりあえず1泊2日の用意をして谷の様子を見にいくことにした。
7時半出発して入渓した。(出発時点で雨はやんでいた)川は茶色で水量が多い・・・・。わかってはいるが白滑八丁付近までいってみることにした。予想どおりおそろしいことになっていた。気持ちよく諦めもついたところでどうしようか。駐車場へ戻りながら相談する。するとあれれれ?行きし気づかなかったキノコを発見。昨日とったキノコと同じ。今夜もキノコづくし??!!嬉しそうにH内さんがとっていた。
荷物を片付け登山体系をみながら相談する。今日は沢に入ることはできないので登山へ切り替えることにした。ふたりとも登ったことがない磐梯山にした。23日はどうしようか悩みながら車をはしらせる。このまま雨が降らず天気が回復すれば沢にいけるなぁと思い、登山体系に紹介してあった吾妻連峰北面の前川大滝沢に目がとまった。ナメと小滝が連続し、初級から上級者まで楽しむことができると書いてあった。ただ、地形図「天元台」をもってきてなかったので福島市内で購入しないといけない。第一候補は沢、第二候補は吾妻山登山と決めて裏磐梯登山口に到着した。
スキー場をとおりぬけ登山道へ入っていく。なんとも不思議な感じ。後ろを振り返るとガスがあがって桧原湖がみえて気持ち良い。今シーズン沢登りで東北へ何度か足を運んでいるが、雨で転進してハイキングをしていることが多い。そのおかげで百名山をけっこう登っている。昨日の安達太良山に続き磐梯山も百名山ゲット。別に百名山を制覇したいわけじゃないが天気が悪ければ仕方がない。まぁこういう機会がないと登らないからいいか。裏磐梯登山口から登山道途中にある中の湯(温泉)に寄って頂上へいくことにした。山の中の温泉、初体験。小屋に到着すると崩壊ぎみで不気味、立ち入り禁止の札がかかっていた。小屋前に露天風呂跡らしいものがあって、ブクグクしてるが冷たい。これじゃあ入れない。残念と思いきや、わずかだが温かい箇所があってなんとか足湯をすることができた。気持ちぃ!!大満足。しばらく足湯をしながら休憩。
頂上直下の4合目の小屋はあいていて、お茶を飲んでいけと声をかけられるが先へ急いだ。頂上はピークらしくなく、ガスがかかり視界が悪かった。風があって寒かったので早く下りたかったが晴れないかとねばっていたらガスがはれて安達太良山に吾妻連峰、桧原湖や秋元湖が見ることが出来た。ラッキ〜。下山は渋谷・川上登山口方面へまわって噴火口をみながらおりた。火山地形の素晴らしいこと。感動した。タイミング良くガスもはれていたので最高の景色の中を歩くことができた。下山は興奮しっぱなしだった。予想以の迫力のある景色に足湯と楽しいハイキングだった。満足満足。
駐車場に戻り、翌日の沢の地形図「天元台」を買いに福島市内に向かった。3軒目で無事ゲット。近くの飯坂温泉八幡の湯に寄って翌日の取付き滑川温泉付近へむかった。真っ暗な不気味な峠道を進んでいく。気持ち悪くて一人で運転は嫌だなぁと思いながらH内さんと話をしていた。途中、H内さん懐かしの峠駅(真っ暗で駅らしくなく、不気味だった。)に寄り道して今日の泊地、滑川温泉手前の大滝沢と大倉川本流の二俣を過ぎたあたりのスーペースで泊まることにした。今朝取ったキノコで豪華な夕食となった。
テントはすごく快適だったが前夜就寝時より激しく雨が降り続いた。今日はいよいよ遡行日だが、果たして可能だろうか。天気予報によると回復は遅れているようだ。雨は降っていないしガスも少ない。1泊2日の用意をし、いざ出発。遊歩道から谷に降り、入渓する。やはり水量はすごく多く、茶色く濁っている。I野さんはこのまま遡行するというか、はたまた中止すると言うだろうか?と考えながら白滑八丁が近づくにつれ、聞くまでも無く答えが出た。渡渉も難儀する状況で、平流の場所でこれではとても進めない。そこで白滑八丁の始まりを見て帰ることに。
この時点で9月初めの渇根田川に続きリベンジの沢がまたひとつ増えてしまった。もう1日遅かったら・・・・・と思いつつ戻る。途中でナラタケがいっぱいあったので収穫した。急遽どうしようかと相談し、2人とも登ったことがない磐梯山の登山に切り替えだ。そうと決まればすばやく着替えを済ませ、日帰り装備に変更。ルートは裏磐梯スキー場からぐるりと一周することにする。意外に早く30分余りで登山口に到着。既に2台登山者の車があった。30分登り、分岐点だが案内板の無い左の直登コースらしきルートに進むがおかしい。戻って中ノ湯を先に経由することに。意外とだらだら長く登り、廃旅館の不気味な形が残る中ノ湯へ。プクプクと硫黄泉が沸いているが暖かい場所で足湯を楽しむ。I野さんはこんなのが気に入ったようで嬉しそうにしている。ここからは登りが続き、汗が出て暑い。しかしI野さんは涼しい顔をしている。何故だろう?やがてガスに包まれ何も見えなくなる。今日は展望無しだろうか・・・・・。弘法清水に着くと小屋が2件あり売店が営業している。下山予定路を尋ねると大丈夫とのこと。弘法清水を飲んでいざ山頂へ。結構登山客が登っている。
山頂は生憎ガスの中。何も見えなく、風も強く寒い。しかしせっかくなので行動食を食べてのんびり過ごしていると急にガスが取れ、吾妻連峰や昨日登った安達太良山まで見えるようになった。下界の桧原湖や秋元湖なども緑の森の中に光っている。飯豊もかすかに見えている。少し待った甲斐があって、展望に恵まれた。山頂で記念写真を撮ってもらう。下山は小屋の下から火山灰土の尾根を下り、爆裂火口壁際を歩く。火山地形が迫力あり、登りの道よりはるかに面白味があり、変化に富んでいる。I野さんは写真を撮るのに忙しい。
下降壁の途切れ目から尾根を伝って火口原へ降り付き、判り難い広い荒地を進む。誰も通っていないのか先頭を歩くと蜘蛛の巣が顔に掛かり鬱陶しい。分かりにくい川上への分岐を過ぎると、今度は小尾根状や斜面、凹地状など複雑な見通しの悪い薄気味悪い場所を通過する。I野さんはひとりでは怖くて歩けないという。難しい沢はさっさと歩くのに!スキー場上部に出て行きにこの道に入れない訳が分かった。分岐点はショートカットして通過していなかったためだった。ともあれ磐梯山も山頂では展望に恵まれ良しとしよう。
駐車場に戻り、着替えて落ち着くと、さてこれからが問題だ。どうしよう???どこに行こう???行き先を調べるため、車に積んできた資料を二人で調べあいっこする。なかなか決め手が見つからない。困った困った・・・・・。はっきりしないまま取りあえず福島市を目指すことにする。そのうちI野さんの行きたい沢候補が絞られてきて、山形県側の大滝沢に落ち着いてきた。自分も同意。ところが地形図「天元台」が無い!!再び土湯トンネルを越えて福島市へ。福島駅の書店に寄るが地形図は置いていない。他店のことも聞くが分からなさそう。勘でもう2件当たってみるとやっとあった。この夜は移動中で近い有名な飯坂温泉に寄る。「八幡湯」という共同浴場で素朴なたたずまい。向いの八百屋で200円の入浴券を求める。しかしこの湯は非常に熱くてとても入ることが出来ない。地元の方は数人全身浸かっている。恐るべし。こちらは足すら浸けられない。
I野さんの女性用の方は水で薄めて適温とか・・・・。さて、出発し国道を離れて板屋を過ぎると細く真っ暗な狭い山道となる。途中峠駅に立ち寄る。外観はとても駅とは思えない佇まい。ものすごく寂しい駅だ。駅名版すら無い。I野さんも驚き?「ここ、新幹線が走る線路だよ」。話しているうちにI野さんは泊まる場所が心配でいっぱいの様子。ちょっと言い過ぎたかな?しかし、一軒宿の滑川温泉の灯りがポツンと谷奥に見える場所で、入渓地点でもある道脇の小広場に着くと、星空と温泉の灯りのせいかあっさりここにしようと決まり。さっそくテントを張り、寒いのでテントの中での夕食とした。キノコ汁と、キノコ野菜の炒めたものでたっぷり食べた。I野さんは山でキノコを採って食べるのは初めてだとか。昨日食べて今日元気なので毒ではありませんでしょ。安心して・・・・・。さすがに今日は天の川が見えているので、明日の天気は大丈夫と確信しつつ就寝。