京都雪稜クラブ - 若さ溢れるオールラウンドな活動 −京都岳連加入−
メンバー | ヒロサワ |
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期日 | 2005年8月12日(金)夜〜17日(水) |
地域・山域 | 静岡県 南アルプス南部 |
ルート | 塩川-三伏峠*-小河内岳-高山裏-荒川岳(前岳・中岳)-荒川小屋*-大聖寺平-赤石岳-百間平-大沢岳-中盛丸山-小兎岳-兎のコル*-兎岳-聖岳-上河内岳-茶臼小屋*-茶臼岳-横窪沢小屋-ヤレヤレ峠-畑薙大吊橋-畑薙ダム-白樺荘 ※*:泊地 |
山行形態 | 無雪期縦走 |
食糧 | 夜:4/朝:4 行動食:5 |
装備 | 無雪期装備一式、幕営用具一式 |
0830 塩川土場
0930 尾根取付
1230? 三伏峠
0455 泊地
0535 烏帽子岳
0655 小河内岳
0810 大日影山
0855 板屋岳
0930 高山裏小屋
0950 水場
1210 前岳
1230 荒川のコル 1300
1350 荒川小屋
0505 泊地
0530 大聖寺平
0645 小赤石岳
0720 赤石岳
0900? 百間平
0930 百間洞露営地
1050 大沢岳
1120 小屋分岐
1145 中盛丸山
1220? 小兎岳
1245 コル
0515 泊地
0520 兎岳
0745 前聖岳
0845? 小聖岳
0945? 聖平小屋 1010
1130? 南岳
1210? 上河内岳
1315? 茶臼小屋
0420 泊地
0450 茶臼岳
0530? テン場 0615
0635 水場
0715 横窪沢小屋
0820 ウソッコ沢小屋
0900 ヤレヤレ峠
0920 畑薙大吊橋
1000? 畑薙ダム
1120? 白樺荘
今年3月初旬、同ルートで敗退した。しかしまったく足跡のない南アの山々は、自分の雪山に焦がれるキモチを間違いないものにさせた。次々と現れる、悠然と座す大きな山、白い雪をまとったうつくしい山々は自分に『縦走』のたのしさと『雪山』のおもしろさと『歩く―道を拓く』コトのムヅカシさをおしえてくれた。ばかりでなく、その後の山行、特に5月の日高へ導いてくれた。
3月の経験を含めた3度の南アの雪山経験は、自分の『山道楽』の中でもっとも大切な山行のヒトツである。いつか(限りなく近い)将来、積雪期の縦走を成功させるべくこの縦走路を歩いておきたい。
それから、聖の小屋へお正月に忘れてきた地図とコンパスを探しにゆこう。
今回、自分にとって4度目にして初めて雪のない南アルプスに入った。
5ヶ月ぶりである。味な『伊那大島』の駅の看板にあいさつし、夏季1ヶ月間、塩川までゆく登山バスに乗り込む。前回は鹿塩までの路線バスが貸切状態だったが、さすがに今日は、山姿の乗客6人とそのザックで小ぶりなバスの座席は程よく埋まった。来年からこの登山バスは塩川ではなく鳥倉林道が終点になるらしい。
塩川に着くころ青空が見え、まぶしい陽射しがいかにも夏山らしい。ちょうど合宿のフィナーレを迎えたどこかの山岳部が笑顔で到着、入違いに小屋で水を入れ、登山届を出して出発する。
雪景色を懐かしみながら歩くが、まったく違った様子。あの静かな張詰めた空気はなく、ナニやら開放された明るい風に誘われるよう。だが、あの苦労した三伏までの登りはやはり苦しかった。風があるのが助かる。仙丈やら甲斐駒の見えるはずのチト開けたところで一本、しかし次第に曇りだした空はすっかり山を隠し、今にも泣き出しそうだった。急かされるように腰を上げたが、小屋までもう一息というところでとうとう降り出してしまった。あわよくば、三伏を越えて…などとおもっていたが断念。
しばらく待って小ぶりになった隙に設営に取り掛かるが、まもなくザーザー降ってきた。準備万端、ようやくテントに入ろう、というときになって雨も納まった。ガッカリしながら外で気分転換にコーヒーでも…とくつろぎかけるとまた雨。食事も早々に寝ることにしよう、と寝支度をしてるとゴロゴロときた。「1、2、3…」近づいてきてるのかなぁ、2〜3回も数えたら、ぴかッとゴロゴロがいっしょ、カッちーん!!! と続けざまにものすごい音が震動した。荒れ放題である。支度もそこそこでとにかく伏せて、目を閉めた。地面に足をつけたほうがいいのかな、片足?それとも両方??? 後で耳にした話では小屋の避雷針に落ちたとか!しかし目の前の早大山岳部のテント、どこかでみたことあるなぁ。前後左右お隣さん、逃げるときはどうか声をかけてね…
三伏峠:¥600/人、水場 沢のほうへ15分ほど、ビール ¥600/350ml、水 ¥200/500mlペット*¥600/2.5Lペット
恐ろしい夜が明けた、とりあえず生きてるようだ。右となりの地元から来ているおにいさんが茶臼までゆくらしい、仮に長野くんとさせていただく。目の前のテントはすでにお出掛け、ぼちぼちコチラも出発する。
晴れていれば塩見のすばらしい展望が得られるステキなテン場だが、ガスッたままでその姿を拝むことなく出発する。ラッセルで難儀したことを思い出しながらまずは烏帽子へ。ピークへ着くころには青空が見えはじめたが、展望は利かない。方向に気をつけながら小河内を目指す。次第に天気はよくなり、陽射しが強い夏空になった。小河内の小屋がなんともメルヘンチック。先行している早大山岳部の隊列がみえた、なんとも好い感じ。小河内に着くと山々が出迎えてくれた。が、不覚にも塩見と思い込んでいた山が荒川だった。道理であれは蝙蝠っぽくないとおもったわけだ。しかしあれほど神々しく、思わずため息ついて手を合わせてしまうほど感動して見上げていたのに…、雪山とは不思議なくらい凡人に…、イヤ別人にみえた。板倉岳で早大Pに追い着く、問えば今日は荒川までらしい。
前回は高山裏まで4日かかった、小屋からその先の水場まで2時間かかっても着かなかった。小屋から聳える荒川を仰ぎ見て引返してきた。小屋のオヤジさんに積雪期について問うてみたが一蹴された。女というだけで相手にされないことはしばしばあるが、なんとも悔しいものである。
荒川の登りにかかる、じわりじわり登ってゆく。『日本登山大系』(白水社)によると、夏道の対岸をゆく、とある。荒川に向かって左手の尾根のことだろうか、たしかに広そうな尾根だがどの辺りから取付くのだろうか。時間的には問題なかったが、再び雲が取巻く。悪沢はまたの機会にするとしよう…。早大Pと再び顔を合わせ、今後のテン場を聞く。雷が気になっていたので特に明日はひとりはなんとも避けたいところ。「どこだった?」などと頼りなく返ってくるが、「ウサギじゃない?」と色好い返事が♪「マチガイないな!」と念押ししておく。
下りも夏道とは異なるらしいが、ガスでなにもみえない。偵察のためチョイと脱線したばかりに違う尾根に迷いかけ、浮石のガレ場をガラガラ方向修正していると高山裏で追い着かれた長野くんがちょうどそこにいて驚かせてしまった。アブナイとおもわれたのか、小屋までいっしょに下りてくださった。が、またしても目の前で雨に降られる。長野くんは明日は百間洞でまったりと一日を過ごし、その次は茶臼、がんばるらしい。果たして再び合流できるのか???
荒川小屋:¥600/人、水場 テン場すぐ横に整備されている、ビール ¥600/350ml*¥900/500ml
テントを出ると一面のガス。ヘッドライトの光線がまるでスポットライトのようだ。赤石へ向けて歩き出す。相変わらずガスが立ちこめる、視界は50〜60mほどだろうか。しかし、ケルンにも導かれ問題なく大聖寺平を越えて赤石の登りにさしかかる。青空が見えてきた、と仰いだ次の瞬間、サーッと目の前の視界がみるみるうちに開けて、振返れば歩いてきた道には後続がみえ、荒川が見え、前方には結構な傾斜にヒトがみえた。「コレだから山はヤメられぬ」とおもう瞬間である♪
co.3030m辺りから稜線には飯田側から断続的に冷たい強風が吹き上げてきた、手がかじかんで痛いくらい。一瞬、荒川を確認し、富士山も見えたが再びガスにまかれた。昨日、荒川中岳で出会ったお父さんとボク(小学生?)に再会した、風に吹かれながらも赤石岳を踏んで下山するという。行動食のバナナカステラをお裾分けし、別れた。小赤石辺りは強風との闘いでラクダの背を確認するゆとりなどなかった。赤石のピークでは南アの山深さを満喫するツモリが、未だガスははれず…。ザックをおろすと「ヤッホー」と声がする。もしやさっきのぼんか?違ったらハズカシイな、とおもいつつ「ヤッホー!」と返す。「おいしかったよぉー」ときた♪
百間平に下りきった辺りですっかり晴れ上がり、あっという間に快晴になった。あー、悔しい!頂上であっちを指差すヒトがみえる、これもまた山か…。向こう正面にはあの聖がどっかりと座っていた、東尾根もバッチリ見える。気分上々でのろのろ周りの景色を見ながら百間平を散歩する。ちらほらメットをぶら下げたヒトが登ってくる、京都からの5人パーティのことを問うと、男性2人パーティが出会ったとのコト。赤石沢Pは無事に沢をたのしまれてるかしら。
百間洞露営地そばの沢でゆっくりしてから大沢岳の登りにかかる。展望を楽しみにしていたココからがいちばん堪えた。陽射しが照りつけ、暑さに足が止まりそうになる。ぐうたら歩いていたらガスまで出てきて一気に萎えてしまった、兎のコルまでの長いコト…。中盛丸山は景色をたのしみにしていたのに白一色、ガッカリした。景色を楽しめない、というのはこんなに疲れるのか…。すれ違うヒトに水場のところでテントを張っていた、と聞いてゲンキを取り戻す。水場?どうやらコルに稜線から5分ほど下った辺りにあるとか。百間洞から大方4.0L強担いできたので、結局自分はゆかなかったが、おいしくないけど冷たいらしい。ますます空は暗くなってきた、またしてもテン場目の前で雨に降られる。小兎を越えてしばらくゆくと早大Pのテントがみえた、あーよかった♪
設営を完了するころ、雨も止んだ。シュラフやフライを乾かしながらお茶を一服、夕方近くになるとみるみる間にガスは上がってゆき、突然目の前に大きく聳える聖が現れた。すばらしい青空が広がり、緑を鮮やかに、コチラから見える聖の崩壊地は荒々しく影を際立たせていた。夕食は外で絶景をオカズにする。オジサンが単独で到着、「ウソッコ沢でクマが出たらしい」情報をお土産に…!夜中は雨に見舞われたが、明け方は満天の星空。
素晴らしい朝焼けとともに出発する、が、のんびりしていたオカゲで早大Pから1時間半も遅れをとってしまった。聖は3回目だが北方から向かうのは初めてだった、崩壊ぶりが凄まじい。スカッと晴れた朝だったが早くもガスが湧き出し、聖へは一気に登るも間に合わず一面真っ白。今回も展望はたのしめなかった。
しかし、山頂が近づくにつれ雪の聖がぢぃ〜んと想い出された。最初の挑戦―04/02/10‐02/15、自分は雪の稜線を歩きたかったに過ぎず、できれば縦走で、できれば長期で、できるだけ真っ白な雪に自分たちのトレースを残せたらよかった。が、5日間かけて辛うじてただヒトツのピークを踏んで帰ってきただけだった。絶好のコンディションの中、聖は逃がした。リベンジはこのお正月―04/12/29‐05/01/02、東尾根から確実に狙った。猛風雪に荒れた山頂だったが、全員で踏むことができた。
今まで何度も訪れていたからこそ無事に導いてくれた兄貴、ラッセルのおもしろさをおしえてくれたO坂青年、そしてみぃちゃんが聖にこだわったからこそ自分の中でも強い想いのこもる山になった。彼女の焦がれた山頂に立つ、改めて素晴らしいメンバーのオカゲでこれまで歩いてこれたことを深く深く感謝する。自分にとってこれらの山行はかけがえのないものであることを、ココロの底から想った。
今日も吹き上げる風に逆らって聖平へ下る。お正月下ったときに比べたらなんてコトなかったが、ココはいつもこんなだろうか。下からタッタカタッタカまるで「日本むかし話」のまんがのようにオヤジさんと真新しい「水場」とかかれた看板を手に青年が駆け上ってくる。聖平小屋の方だった。水場の確認はしにゆかなかったが、小聖岳の上部、沢の音がする辺りらしい。今はもう看板が立っているはずである。赤石沢Pのコトを問うてみるがご存知ない様子。再び猛烈なスピードでふたりはいってしまった。
苦手な長い長い下りをもたもた歩いていると話し声が近づいてきた、タマゲタことにさっきのふたりがぴゅーッと「小屋へ寄ってくださいねぇ」と声をかけながら追い越していった。しばらくするとまた背後にヒトの気配がしたので譲ろうとすると、荒川で分かれた長野くんが追い着いてきた!またタマゲて、ともかくも小屋までゆくことにした。
まず、クマの一件を問う…ひと月ほど前にウソッコ沢周辺で出たらしい。クマの情報としては小赤石の稜線にも出てくることがあるのだそうだ。用心と想い出に鈴を買った。そして忘れモノを問う、落しモノ箱の中をひっくり返して探してくれたがなかった。来る度に聞くので気ィつけてみといて、とおねがいしておく。長野くんは帰りの足のコトを問うていた。なんと彼は鳥倉林道に車をお留守番させていて、易老渡へ下る予定。うまく拾ってくれるヒトがあればいいのだが、小屋のヒトは「僕ならココで引返す」と云った…。小屋の方はとても気さくで親切だった、温かいお茶にクッキーまでゴチソウしてくださった。水を汲ませてもらって前進、とおもったら雨がパラつく。ザックカバーをかけ出発。
ここからは2月の縦走を想い出しながら歩く。幕営したところ、一本したところ、ラッセルで苦しんだところ、懐かしい。天気は回復しないまま、南岳を通過し上河内岳の分岐まできた。このピークは展望が望めなくとも踏まないわけにはゆかない、2月の縦走で唯一踏んだピークなのである。しかし、やっぱりなにもみえなかった。さて、お花畑を越えて茶臼小屋へ向かう。ガスッたまんまなので茶臼岳は明日に懸けるとして、雨の降らぬ間に…と思った矢先、またしても目の前で降りだした。なんと全敗である、これじゃ『あッ晴れ女』も返上か?
小屋のテン場では今日も早大Pがくつろいでいた、三伏からずーっといっしょだった。5月に剱沢で彼らのテントがお隣ではなかったか?と思い出した。果たしてそうであった。なんだかとってもおもしろい、ほかでもどっかであってたのかも。彼らはまだこの先、井川を目指す。百間洞の沢で汲んだ水に小エビみたいのが入っていたので、カルシウムに…と進呈したが遠慮されてしまった。
茶臼小屋のオヤジさんもとても親切、一等席をおしえてくださる。『学生ッ!ガクセーィ!!!』と彼らを呼んだ、『そこのオジさんとオバさんにも』と長野くんもいっしょにスイカをゴチソウになる。甘くておいしかったが、一部不適切な表現があったのでは???
夕焼も期待できそうにないし、くしゃみが続くので今宵も早々に寝床へ。
茶臼小屋: ¥500/人、水場 小屋すぐ横に整備されている、ビール ¥600/350ml
今日は下山する、ゼヒとも御来光を拝みたいものだ。空の様子はわからないが、とにかくテントを出る。早大Pはすでに発った後であった。ヘッドランで茶臼を目指す。稜線へ出たころ、ふり返ると深い橙の筋が…。いっぺんに目が覚めて、スピードアップ。台形の大きな影がさらに大きくなる、富士山だ!茶臼山頂に着く、日出に間に合った。光岳の方に目を向ければ彼らの隊列が前進してゆく。『いってらっしゃーい』とお見送り、力強く手をふり返してくれる。この5日間、ココロ強かった。またどこかの山中で出会いたいものである。お世話になりました、ありがとう。
ゆっくりゆっくり昇ってくる朝日、徐々に姿を現してゆく富士山。まるで年賀状のようなメデタイ光景である。聖も姿を現した。ガスが立ち込めてきて、幻想的な演出が始まる。絵に描いたような世界、うつくしい色。ついつい長居してしまった。小屋へ戻り撤収する、なるほど!一等席であることを理解した。
今朝は早出をしなければと云っていた長野くんは小屋のバルコニーから朝焼けをたのしんでいた、ツイほっこりしてしまったらしい。鳥倉林道の車を迎えにゆく、という大仕事を残している彼ともココでお別れである。いろいろありがとう、無事おウチに帰れますように。
急坂を転げるように下り…事実、湿った木の根に滑って2〜3度転んだ。水場の看板を横目に下ってゆく。途中、横窪沢小屋へ寄り、クマのことを問うてみた。7月中旬に事故は起こったらしい。小屋の方はクマをみたことはないが用心するにこしたことはないですよ、とていねいに答えてくださった。ほのぼのしたやさしそうなご夫婦である。再び下ってゆく、クマ除け鈴の音色は澄んでいてココチ好い。いい買物をした。クマに遇うこともなく、高度を下げてゆく。ウソッコ沢へ出る手前に大きな岩の下から水が出ていた。ノドを潤し再び前進。
畑薙大吊橋には緊張した。あんまり長いものだから肩が凝ってきた。ヒトとすれ違うことなく、橋を渡り終えた。そして、下界に戻った。
だらりだらりと林道を歩く、ちりんちりんクマ除け鈴を鳴らしながら…。東尾根をゆく林道歩きをおもいだした、ぴんと張詰めた空気に真っ白な雪景色。うつくしかった。戻りのヘッドランでの闇の林道歩きもなかなかだった。今日は夏空と緑にかこまれている。
沼平で顔を洗って、ダムまでがんばる。クマの注意を促す貼り紙がされていた。ダムでは下山届を出す。井川山岳会の方が詰めておられ、お茶を出して迎えてくださった。ありがとうございました。今朝、千枚で転落事故があり、救急車が迎えにきていた。入山二日目にも同じ千枚で事故があったらしい。
バスまで時間があるのでもう少しがんばって白樺荘までゆく。長野くんのような営業力のない自分はカラダを張るしかない。おなか空き空きで行動食をツマミ食いしながら、暑さにへろへろで歩き続けた。ヨレヨレの絶頂、というところで車が止まってくれた。下山してくるとき、途中で道をゆずってくださったご夫婦だった。まだこの先、意外とあったのでホンマに助かった。ありがとうございました。赤石温泉・白樺荘は奥にある鄙びた温泉で、すべすべスッキリしたキモチの好い湯だった。(無料、石鹸あり、シャンプー・ドライヤーなし、貴重品ロッカー・大広間・食堂あり)
バス停で学生さんの団体とバスを待つ。やってきたバスの車掌さんにどうやら彼らの一員と間違われた(♪)らしく、女性代表でザックの計量をされてしまった。なんと、14kg!下山してきてコレにはショックだった。いかにテントが濡れているとはいえ、チト重過ぎるのではないか!? 要・軽量化!
自分の山道楽をふり返れた好い山行になった。
これまでのいろいろの経験はつくづく周りのヒトのチカラのオカゲであることを痛感した。単独の好さもパーティの好さも、改めて考えさせられた貴重な経験であった。
雪稜のみなサマ、山で出会うみなサマ、道中で出会うみなサマ、ココロからありがとうございます。